とだ*やすこの「いまここ@島本」

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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

台風11号、災害復旧対策必要

2015年07月18日 | 防災・減災=災害に強いまちづくり
台風11号の影響で、土砂災害などを警戒して、町内三つの避難所に、およそ30人の住民が避難されました。桂川・水無瀬川の水位も上昇、次々に届く「おおさか防災情報メール」に不安な夜を過ごされたと思います。

幸い大きな被害はなかったと認識していますが、今日は気になる箇所を可能な限り目視しました。わたしは、災害復旧対策には予備費を使うのではなく、実績、すなわち過去数年の決算額に基づき、明確に災害の復旧費として予算計上しておく必要があるのではないかと決算審議の委員会で発言、主張しました。

結果、災害の復旧費は増額されています。主張した者として税金の使い道の妥当性をチェックすること、そのために災害直後の現場を確認しておきたいと思いました。朝、9時過ぎ、若山台にあるふたつの調整地を目視。

若山台調整池の埋め立て開発計画にわたしとしては精一杯、必死で反対してきました。現在、計画は事実上の凍結です。ただし、あくまでも凍結ですから、売却益を充てにしてなにが起こるか、油断はできません。

尺代5号線では、大量の土砂が流れ込んでいるのを確認しました(約10トンと聞き及びます)。想像以上の惨事でした。議員になって間もなくの予算審議で、こわたしはこの事業に賛成の意思表示をしています。

示された実施設計、山肌を大きく削っての工事、地盤による工事の難航、事業者の瑕疵による改修工事、そして今回の大量土砂流入。極めて複雑な心境です。

作業にあたる職員は、徹夜の災害対策に早朝からの現場作業。今朝から配置予定の職員が、交通事情で登庁できないという状況があるようでした。長居をせずに現場を立ち去りました。

午後4時頃には、サントリー山崎蒸溜所の奥にある「エンマ沈砂池」の現況を確認しました。蒸溜所の受付・警備室あたりから椎尾神社まで土砂を取り除いた形跡がありました。朝からの作業で椎尾神社前までの道をきれいにして今日中の復旧をめざし、見学者に対応されたとのことです。

「エンマ沈砂池」は予想通り満杯でした。次の雨に備えて急ぎ浚渫を行う必要があります。また数百万円規模の税金がこれに使われます(おそらくは町の単独財源)。市民が国政に望むのは、災害対策に適切に税金が費やされる政治です。

帰路、JRの車両が蒸溜所前の西谷踏切の傍で完全停止。地盤の緩み、歪みを確認しながら最徐行しているとのこと。貨物列車は昨夜から停止したままで、これらは実にレアな光景なんです!と鉄道少年が開設してくれました。

あかずの踏切に張りつくJRの若き社員の眼差しが鉄道少年に優しく、閉ざされた踏切に戸惑う車や観光客にも誠実そのものでした。組織のなかで、ひとりひとりはそれぞれに頑張っているのに、なぜ機能不全が起こるのか、組織のなかで埋もれてしまう個人力が残念です。


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山崎地区のエンマ沈砂池
毎年、豪雨のたびに一夜にして満杯になります
コメント
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