とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
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大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

昭和の名建築・聴竹居を訪ねて

2015年07月13日 | とだ*やすこのまなびとひろば


第12回 とだ*やすこのまなびとひろば
天王山の麓に暮らした偉人たち
~昭和の名建築・聴竹居を訪ねて~


先週の土曜日、午後、JR山崎駅前集合に集合して大山崎町の聴竹居を見学。聴竹居倶楽部・管理ボランティアスタッフのTさんの素晴らしい解説で、建築家・藤井厚二の研究の成果と宮大工の緻密な仕事を細部にわたり知ることができました。

天王山の麓には、昭和を生きた偉人の夢と情熱が刻まれています。サントリー山崎蒸溜所の創設者・鳥井信次郎氏、マッサンと呼ばれた初代工場長・竹鶴政孝氏、大山崎山荘(現アサヒビール山荘美術館)を建てた加賀正太郎氏。

そして建築家・藤井厚二氏(1888~1938年)です。「聴竹居」は、サントリー山崎蒸溜所とアサヒビール大山崎山荘美術館の中間に位置しています。お互いに交流があったと想像できます。

「聴竹居」は、「真に日本の気候、風土にあった日本人の身体に適した住宅」を生涯追い求めた藤井氏の研究の集大成といわれ、創建時と変わらぬ姿で今に伝えられています。

「聴竹居倶楽部」(有志の任意団体)のみなさんの維持、管理、特別公開などの地道な活動の成果もあって、内外の専門家(建築・環境工学など)からたいへん注目されているそうです。

先人の足跡をのこし、活かし、感動とともに伝えていく地域力、大山崎町の底力に感銘しました。地域の人にさえその存在が知られていなかった私邸は、いまや世界から注目される日本住宅建築。天皇・皇后両陛下が訪問されたことでも話題になりました。

身近にある隠れた歴史文化遺産の魅力と、すぐそこにある「むかし」を知る「まなびの半日まち歩き」。終了後は、島本町・大山崎町から参加してくださった住民の「まちのこし座談会」。 話題は尽きることがありません。

ひとがつながり、語りあって生まれる「都市間共創」。参加された方から山崎1Q28という、実に興味深いプロジェクトの紹介もありました。1928年、藤井厚二氏が聴竹居を建てた年です。

1928年、昭和3年、この年から、この場所からみる山崎、日本、そして世界。山崎1Q28は、山崎という場所の魅力を掘り起こすロマンあふれる作業。。。とわたしは理解しました。

参加してくださった方、ありがとうございました。参加がかなわなかった方、お知らせできなかった方(聴竹居の見学定員20名)お許しください。

これからも、学び、ひと、語らいのひろば、ゆるやかなつながりを大切にして活動します。


『聴竹居 藤井厚二の木造モダニズム建築』(平凡社コロナブックス)
聴竹居見学時(要申込み)に購入可能
阪急水無瀬駅前の長谷川書店でも購入できます
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違憲の法案は廃止に!の声ひろがる

2015年07月13日 | 日本国憲法と立憲民主主義
集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈を閣議決定し、安倍政権がこれまでの解釈から大きく逸脱したのは去年の7月1日でした。

現在、これに関連する安保法案が衆議院特別委員会で審議されていますが、憲法学者をはじめ多くの識者が「違憲」であると断言しています。

閣議決定以降、全国の地方議会が国会に提出した意見書(安全保障政策関連)が、少なくとも469件、内463件が閣議決定の撤回や安保関連法案の廃案、あるいは慎重審議を求める内容であると、昨日の新聞報道です(7月12日京都新聞朝刊)。

島本町でも「核兵器廃絶・平和都市宣言の町」市民有志のみなさんが、6月初めから『戦争法案』を止めたいと意見書採択要望の署名活動に取り組まれました。短い期間に街頭アピールを繰り返し、署名を集められました。

そうして6月22日、「平和安全法制整備法案」「国際平和支援法案」を廃案にすることを求める意見書(案)」採択要望を616筆の署名を添えて島本町議会に提出されました。

これを受けて島本町議会では、6月23日午後の議会運営委員会で、同意見書を国の関係機関に提出するか否か、それを本会に議案として上程するか否かについて賛否を諮りました。

当日は10数名の市民のみなさんが傍聴席に座られました。島本町議会14名の議員は、6名が反対、5名が賛成、3名は保留としました。結果、議会への上程はかないませんでした。

保留の3名は、廃案という意見ではなく「慎重審議を求める」という内容ならば賛成できるとの見解でしたが、それでもなお自民・公明の会派は賛成できかねるとのこと、意見書案の上程はあきらめざるをえませんでした。


意見書採択に対する賛否 

賛成
戸田・平野(人びとの新しい歩み)
河野・佐藤(日本共産党)
外村(会派無所属)

反対
伊集院・野村(自民党クラブ)
村上・清水(自民無所属の会)
岡田・川嶋(公明党)

保留
関・平井・田中(会派無所属)         


傍聴された方は、各議員の「反対」「賛成」の一言で瞬時に決まる「軽さ」に驚かれた様子でした。上程されれば、本会議で討議することとなりますが、それ以前に議会運営委員会で「会派ごとの集約」が行われているのが現状です。

島本町議会には、総議員の4分の3の賛成で意見書案とするという申し合わせがあり、本会議では過半数で可決されるにもかかわらず、本会議にかける以前に4分の3という条件を課しているため、意見書採択がたいへん厳しくなっています。

他市町の議員からも再三、問題であり改善されるべきでは?と指摘されていますが改善できていません。616筆の重さ。改めて、再度、議論する機会をもつ必要があると痛感しました。
      

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