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とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

JR島本駅西側開発について問います

2014年08月29日 | とだ*やすこの一般質問


午後、農業委員会に出席しました(公務)。農業委員会は農地転用の許可だけを審議するのではなく、本来は農と食を守るものであるという発言が冒頭会長からありました。

また、最近の農業委員会では、ミニ開発における道路敷設など、都市計画にかかわる議論が避けて通れない課題になっています。

今日は、高浜地区における市街地調整区域に「農家住宅」を建設される議案について、慎重審議、活発な議論が交わされました。結果、わたしひとりがこの議案に反対の表明をしました。

その理由や市街化調整区域における「農家住宅」の定義については、いずれ機会があればお知らせしたいと思います。また、農業経営基盤強化促進基本構想(案)が示され、可決されました。

新たに就農を考える若者(認定新規就農者という)への支援について、就農準備金も含めて複数年にわたり年間150万円が支給されるとのこと(財源は国費)。周知を図っていただき、なんとか島本町でも有効に活用したいです。

さて、9月会議の一般質問ではJR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況を問います。わたしは、農空間保全区域に指定されている駅西側を農地として保全することが、魅力あるJR島本駅周辺のまちづくりにとって得策であると考えています。

駅前のシンボル的な存在として農空間を保全し、新たな都市の価値を創造し、公共の福祉に供するという観点から戦略的に景観を残していきたい。今なお、その思いに変わりはありません。

ですが、町の施策の方向性を総合的に考えるべき立場にあるものとして、既に実現に向けて計画が進められている土地区画整理事業については、島本町と島本町民にとって中長期的にもっとも相応しい姿にしていかなければならないと考えています。

そのような視点にたって、JR島本駅西土地区画整理事業の進捗状況について質問します。以下、質問の内容です(要約)。限られた時間(質問20分、答弁とトータルで50分)を活用して、再質問もする予定です。

①平成25年7月31日、JR島本駅西土地区画事業準備組合は、第5回総会において、先に事業協力者として承認された大成建設との協議を白紙に戻すという決定をされました。そのようななか、都市創造部・都市計画課に所管事務を移したのは、果たしてどのような考えによるものなのか、確認しておきたい。

②当初予算「まちづくり支援業務」100万円につき、大阪府都市整備推進センターとは委託契約を未だ交わされていないとのこと、それはなぜか。

③当該地が私有地であることから、町の財源で土地価格を鑑定することには疑義があるが、そのことは別にして、当初予算に80万円を計上された真意を今一度お示しいただきたい。そのうえで、今後、どういう状況になれば鑑定に着手されるのか、説明を求める。

④平成25年7月31日の第5回総会以降、1年以上も会議が開かれていない。このことは非常に問題である。事業協力者選定における承認の撤回が可決された結果を受け、「再度事業協力者を選定する」というのが、第5回の総会での確認事項であったと思う。従って、土地区画経理事業の当事者である地権者のみなさんには、その後の経過を説明しておく必要がある。それこそが「地権者のご意向を最大限踏まえて町が行うべき支援業務」ではないか、とわたしは思う。町の見解を問いたい。

⑤前回の調査から既に時間が経っているだけでなく、調査の前提条件が変化している。大学から中高一貫高に変わったものの、当初は「西大和学園を軸にしたまちづくり」、その後「名前は明かせないが府内の中高一貫校を立地する」という提案により事業協力者を大成建設に選定、しかしこれも撤回されている。今後、新たな事業計画を立てていくにあたっては、地権者への個別の意向調査からはじめなければならないと考えている。町の見解を問う。

⑥水無瀬病院が医療ゾーンへの移転を計画され、平成27年度着工を希望、25年度中に事業を確定する必要があったと認識している。この点につき、水無瀬病院との協議は行えているか。危惧している。

⑦大阪府の都市計画決定スケジュールに関連して、町が行うべき都市計画決定手続きのスケジュールと課題は、どのようなものか。具体的に事業計画が進展していない状況で、再度、保留区域申請することが可能なのか。町の見解を問う。この点、大阪府とはどのような協議を行っているか。

以上です。いくつかは平成25年12月に外村議員が一般質問で質問されている内容と重複しますが、その後の経過と町が主体となる都市計画手続の今後について確認します。おそらく9月3日の夕方もしくは4日の朝、遅くとも午前中になる予定です。

他の議員の一般質問テーマならびに、各会派の大綱質疑については、島本町議会のHPでご覧ください。

画像は、第一小学校応援団「和(なごみ)」のアートフェスタ
なごみ倶楽部「生け花はなみずき」の体験学習の花材
藤袴(おそらく園芸種)

日本の奨学金、このままでいいの?

2014年06月16日 | とだ*やすこの一般質問
平成26年6月会議、一般質問で大学生の奨学金問題を取り上げます。「若者の就学、結婚生活を支援する奨学金制度を ~切れ目のない少子化対策の視点から~」

危機的な少子化問題に対応するため、子育てをしやすい地域づくりに向けた環境整備が基礎自治体の重要な課題となっています。また、国の方針として、結婚、妊娠・出産・育児について「切れ目のない支援」を行うことが地方公共団体に求められています。

今回の一般質問では、日本の若者が結婚に踏み切れない、前向きになれない背景になっているとも思える「日本学生支援機構」の奨学金制度問題について明らかにしたいと思います。

教育に対する公的支出の水準が低い日本は、OECD加盟国のなかでも子ども一人当たりの教育費が高く、家計への負担が重いです。日本における大学の授業料が過去30年どのように推移しているか、まず、ここを把握しておく必要があります。

たとえば1975(昭和50)年には、国立大学36,000円、私立大学平均182,677円(その差は5.1倍)。「受益者負担」という考え方をベースに国公立大と私立大の授業料の格差は年々縮小、初年度の教育負担は百万円規模になっています。

もはや経済的に恵まれない家庭環境に育ったのであれば、ぜひとも努力して国立大学に、という時代ではなくなっています。

民間企業労働者の平均賃金は1997年の467万円をピークに下降、整理解雇、非正規雇用労働者の増加に伴い、親が子どもの学費を負担することがきわめて困難になっています。過半数を超える学生がなんらかの奨学金制度を利用しています。

多くの大人は、奨学金と言えば、利子がつかなかったかつての奨学金をイメージします。ところが、独立行政法人「日本学生支援機構」(旧育英会)の奨学金には、利息の付かない第一種奨学金 と、利息の付く第二種奨学金があります。

そして!!!
現在、若者の多くが利用している「有利子奨学金」は、奨学金というのは名ばかりの「学生ローン」です。

奨学金については「なぜ返さないのか」「借りたものは返さないといけない」という議論が根深くありますが、実は、奨学金制度の問題について大人が理解するのが難しい理由のひとつに、日本の奨学金制度の劇的な変化があります。

その変化は「世代間断層」と呼べるほどのものです。2012年度の「奨学金の延滞者に関する属性調査結果」によると、2012年度に返還すべき奨学金を滞納した人はおよそ33万4000人。3ヶ月以上延滞した人は19万4千人。

この問題に詳しい「奨学金問題対策全国会議」が編まれた「日本の奨学金はこれでいいのか! 奨学金という名の貧困ビジネス」(あけび書房)によると、同年度、期限を過ぎた未返還は925億円に上っているそうです。

同調査によると、延滞が継続している理由として「返還するものだとは思っていない」と回答した人は0.3%。決して故意に滞納しているわけではなく、返したくても返せない人が増えています。

また、同機構の返還金回収関係資料によると、当年度期日到来分の回収率は約95%ですから、実際にはほとんどの人が努力して返済しているのです。そうして、まじめに返済している若者が置かれている状況も実は厳しいものです。

たとえば月に10万円を借りると、4年間で480万円。利子を3%とすると返還総額は概ね646万円になるそうです。卒業後の返還年数は20年、結婚、出産、子育てなど重要なライフイベントが重なります。

奨学金という借金が結婚・妊娠・出産の壁になる可能性は充分にあります。そこでわたしは、若者が結婚、妊娠、出産、育児に希望をもてるよう支援できないかを考え、次のことを提案します。

①きわめて成績優秀であるにも関わらず、家庭の経済状況により進学が危ぶまれる若者が高等教育を受けられるよう、島本町独自の「給付型奨学金」を新設する。
②有利子奨学金を利用する若者に対する救済措置として「利子補給制度」を創設する。

もちろん日本学生機構の奨学金制度の問題は、国の方針、国の制度の問題です。これは絶対に改善しなければならない(その理由は後の機会にお伝えします)。

本当の意味で「奨学金」と呼べるのは「給付型奨学金」「無利子の奨学金」です。若者が希望をもてる政策として、町独自の給付奨学金制度があってもよいとわたしは考えます。


他の議員の一般質問については島本町HPをご覧ください

一般質問の力で市民目線の政策を

2014年02月25日 | とだ*やすこの一般質問
2月はPM2.5を避けて行動するようにしたいのですが、なかなかそうもいきません。今日は飛散が多いとすぐにわかりました。実際、近畿地方は「非常に多い」という状況でした。アレルギー科にかかることにしましたが、PM2.5にはさまざまな化学物質や金属が含まれているので、なにに反応しているのか突き止めるのは至難の業でしょう。

そんななか、朝から一般質問に関するヒアリング。提案する政策課題について、たとえ共通の認識をもてそうでも、では具体的にどうすればよいのかとなると、財源という大きな壁にぶつかってしまいます。行財政改革で定数を大幅に削減していることも大きく影響しています。新たなチャレンジをする余裕がもてないというのが現状、よくないことです。

けれども、たとえすぐには実現しなくても、望む施策の方向性を示したり、認識や見解を問うたりするのが一般質問の大きな役割です。あるいは町の政策決定過程を公の場で明らかにし、議論を内容を記録(=将来に公開)することも大事です。

町長から提案された議案に対して行なう監視機能の比べて、地域に密着した政策を市民目線で提案できるのも一般質問の力です。今回の定例会では、先にご紹介した中学校給食を和食中心にするという提案の他(コメントありがとうございます)、次のような質問も行います。

Ⅱ)島本町歴史文化資料館と前庭の活用  ~社会教育行政の充実と地域活性化をめざして~
平成25度第4回島本町文化推進委員会において「島本町立歴史文化資料館の今後の活用について」教育委員会としての方針を示されました。文化推進委員会での議論を踏まえて、「前庭の活用に限ったとこと」としながらも「民間事業者との連携や誘致」という文言が加えられ、前庭の一部を喫茶・軽食・本町物産販売など地域活性化の場として活用すると提言されています。

1)島本駅の開設から、まもなく6年経ちます。周辺の景観形成に相応しく、なおかつ質の高いメニューを提供する飲食店の立地を促していくことこそが、駅を誘致した島本町が行うべき重要施策ではありませんか。民間による専門的なマーケティングを行い、しかるべき魅力的な店舗を近隣商業区域に戦略的に立地促進していくことが得策と考えます。
  
他方、資料館の前庭については、「住民力」「文化力」で広場として活用し、資料館利用者の増加や親しみやすさに繋げるのが望ましいと考えます。町の見解を問います。

2)資料館については、その目的・機能の深化をめざしたいが、調査研究に十分な時間がとれないとも述べておられます。現状、調査研究に専念できない理由はなにか、課題等、精査されていますか。この課題解決に向けた環境整備が優先されるべきではありませんか。

3)資料館で常時展示されている桜井周辺鳥瞰図の作者である吉田初三郎は、近年、その業績を再評価する機運が高まっているとのことです。認識されていますか。
町の登録文化財の候補リストに、桜井周辺図が含まれていないのはなぜですか。町文化財として指定する価値が充分にあると考えますが、教育委員会の見解を問います。

4)観光的な視点から商業的な活性化が見込まれるのは、むしろ山崎地区ではないでしょうか。JR山崎駅を使用して徒歩で山崎蒸溜所を訪れる観光客が増えていると感じます。特に、アサヒビール大山崎山荘美術館とサントリー山崎蒸溜所の間を移動されるアジアからの観光客の姿が目立ちます。しかしながら、島本町域には喫茶・軽食・土産店がまったくありません。

山崎地区の西国街道は、おもてなし精神を活かした景観形成ならびに道路・水路整備、店舗立地促進を行うべき重点地区と考えますが、町の見解を問います。


以上です、お時間とご都合よろしければ傍聴にいらしてください。戸田の質問時間は、初日27日の夕方か、28日の朝早くになると予想しています。


画像は、尼崎市農業祭のポスター
こういうセンスが島本町の農業振興にも必要

農業委員会の委員に積極的に
女性の農業従事者を登用していく必要がある

米飯を軸とした中学校給食を実現しよう

2014年02月23日 | とだ*やすこの一般質問
島本町議会は27日から、平成26年第1回定例会2月会議を開きます。既に一般質問の通告(あらかじめ内容を伝えます)を終えました。町長の施政方針に対する会派「人びとの歩み」の大綱質疑は、今回、平野議員が行います。

一般質問と大綱質疑の通告は議員にとって議会前の大きな山場、そのための調査研究、ヒアリングや意見交換を行いつつ、同時に、補正予算や条例改正の議案のなかみに目を通す毎日です。

戸田は今回も三つのテーマで、次のような質問を行います。8人の質問者の内8番目、速ければ初日27日の夕方、遅くとも28日の午前中になると予想します。他の議員の一般質問は、島本町議会のHPをご覧ください。

Ⅰ)中学校給食実施に完全米飯導入を ~和食を中心とした献立の意義~
昨年、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。これを受けて、京都市教育委員会は小学校給食での和食の比率を上げるため、検討委員会を設ける方針を定めておられます。約1年かけて議論し、2015年から、週一回あるパン食を米飯にして、味噌汁、漬物、和食の主菜を中心にした献立の導入を目指されるとのことです。

2012年10月、中学校給食の調査研究を目的とした総務文教委員会の研修を行い、静岡県三島市の事例を学びましたが、同市は週5回の米飯を導入されていました。関西圏では川西市が先進事例と認識しています。平成28年度から実施する中学校の完全給食に、是非、完全米飯を実現していただきたいと願い、質問します。

1)厳しい財源のなか、自校炊飯、親子形式による完全給食導入を英断された背景には、どのような思いがおありでしたか
2)パン食に比べて、一般的な米飯の優位性をどのように認識しておられますか
3)中学校給食において仮に完全米飯を導入する場合、どのような課題が想定されますか

まずこうように質問して、答弁をもとにそこから再質問で町の見解を求めていきます。

その他のテーマは
Ⅱ)島本町歴史文化資料館と前庭の活用
~ 社会教育行政の充実と地域活性化をめざして~

Ⅲ)町営鶴ヶ池住宅跡地の土壌調査結果

ご興味のある方、ぜひ傍聴をお願いします。


画像は、龍谷大学の質問力研修にて
研修の成果を活かしたいが
今回も時間との戦いに陥ってしまいそう

9月の一般質問「共通番号制度」のこと

2013年08月29日 | とだ*やすこの一般質問
一般質問は、通告した内容に添って行います。担当課で答弁原稿が作成され、部長、町長部局における調整を経て、用意された原稿がそのまま「朗読」されます。誰の質問に、どこまで答えるか、どこで事実を明らかにするかには政治的判断がつきまといます。質問の順番にこだわる議員が多いのもこのためです。

一般質問の一問一答制を議会改革の課題に掲げる議会が多いなか、島本町では、わたしが議員になったときにはすでに試行的導入され、現在は本格実施になっています。通告を全部読上げてからまとめて答弁をもらう総括方式を選択することも可能です。

一問一答式の場合は、通告内容に対する答弁の後、自由に再質問を組み立てることができるので、丁々発止のやりとりが繰り広げられます。ただ、通告の段階である程度練っておかないと、限られた時間を有効に使うことも、望むべき答弁を引き出すこともできません。時間配分を考えて、削ったり足したり、順序を考えたりする作業にエネルギーと時間を費やします。

今回、行う「共通番号制度の問題点を問う」は、まだ、制度の詳細が明らかにされていない段階で、議会という場でその存在と問題点を公にすることを目的に、町執行部の認識を行うものです。


Ⅱ)「共通番号制度」の問題点を問う

去る5月24日、「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用に関する法律」が成立してしまいました。共通番号制の先進国、アメリカや韓国では「成り済まし事件」「大量の個人情報流出」などが社会問題化し、既にアメリカでは個別番号制への移行が検討されているとも聴き及ぶなか、初期ならびに運営費用の試算もあいまいなまま、「マイナンバー制度」という親しみやすい通称で導入されます。

①住基ネットの準備段階から現在までの所要経費は概算でどれくらいになるか把握しておられますか。
費用対効果をどのように評価していますか。新たに、重ねて導入される共通番号制度に、住基ネットに勝る利便性、導入の妥当性があると考えておられますか。

②国や府からどのような工程が示され、島本町として予定している事務事業はどのようなものでしょうか。また、平成26年度の予算要求の内容はどのようになると考えておられますか

③担当職員の増配置が必要ですか。DV等の問題を抱える世帯への対応、個人情報保護の対策などは島本町が徹底して行わなければなりません。これについて、検討していますか

④既存の事務事業ならびに関係機関の事務事業にどのような影響が及ぶのでしょうか。これについての調査研究は進んでいますか。基礎自治体として把握している課題等があればお示しください。


以上です
議員の一般質問の通告内容は島本町議会のHPに掲載されています

9月の一般質問「公共施設」のこと

2013年08月28日 | とだ*やすこの一般質問
8月23日に一般質問の通告、27日には会派を代表して行う大綱質疑(平成24年度決算に対するもの)の通告を終えました。このあたりが議会準備期間の大きな山場のひとつです。集中できる時間を確保しようとすると深夜に及び、睡魔と戦いながら明け方までという日が続きます。

常に通告内容のことが頭にあって他のことが頭に入らないのに、肝心なときには睡魔が・・・丑三つ時を超えるとライティングハイに突入、頭も目も冴えまくり、録画したTVドラマ「半沢直樹」などを観てますます眠れなくなってしまったりしています。

平成25年第4回定例会9月会議では、6月に引き続き「公共施設の老朽化、更新問題」を取り上げます。以下、その内容をお知らせします。予定では9月4日、場合によっては9月3日の夕方に質問の順番がまわってきます。ご都合よろしければ傍聴をお願いします。


Ⅰ)公共施設適正化調整会議
~  子ども、若者、次世代のための適正化を ~

昭和の高度成長期時代に建てられた公共施設が一斉に更新を迎えるのとあわせるように、高齢化と人口減少が進んでいます。財政収入が自然と縮小していくなか、公共施設の問題を長寿命化だけで解決するのは非常に危険です。

公共施設の量を維持するばかりに、より必要性の高い必然的な施設まで良好な状況で保てなくなる状況を既に迎えています。目先の便利さや豊かさを求めて、あるいは既得権を手放さずに結論を先送りしては、次世代に無理な財政負担を強いることになります。

以下、そのような考え方に基づいて質問します。

1.
公共施設適正化調整会議の進捗状況と今後のスケジュールをお示しください。いつまでに方針を定め、いつごろ計画の素案を策定される予定か、目標とされる期日をお示しください。

2.
既に少なからぬ自治体が「公共施設白書」を策定しておられます。6月、戸田の一般質問「公共施設の全体構想」において、総合政策部長が「個々の施設についての検討、基礎的な検討は必要」「それを集約した一元的な検討結果については一定、計画書、報告書として策定をしてまいりたい」、というように発言しておられますが、これは「島本町公共施設白書」の作成を意味すると理解してよいですか。

3.
まず、どれだけの施設があって、維持管理費にどれだけの費用がかかり、現状どのように活用されているのか、全体像を示して公開し、そのうえで、どこまで総量を減らすのか、なぜ減らさなければならないかを、行政、議会、住民が共有しなければなりません。

そのためには、量(ストック)経費(コスト)利用状況(サービス)の視点から、現状と課題を明らかにする白書の公表が効果的です。具体的な計画を適正化調整会議でつくってしまう前に、まずは白書を作成して公表する必要があると思います。見解をお示しください。

4.
施設老朽化の問題において、着目すべきは、バブル期崩壊後の景気対策によるハコモノ整備の存在です。具体的には、ふれあいセンターと緑地公園町営住宅です。いずれも借金の返済が終わる時期には、長寿命化のための維持補修管理費が膨らんでくるのではないですか。

5.
秦野市の白書から、公共施設の性質別内訳をみてみると、学校教育施設が土地の31%、建物の62%。生涯学習施設を含めると土地の56%、建物の79%が教育関連施設です。量的にみて教育委員会所管分が圧倒的に多く、これは島本町においても同じことがいえるでしょう。

インフラ系、プラント系を除けば、公共施設の更新問題は、生涯学習も含めて「教育」の問題であることが白書から鮮明にみえてきます。義務教育(小中学校)、幼児教育と子育て支援(幼稚園)、生涯学習(スポーツ文化施設等)についての方針は、それぞれに異なってくると思います。

現時点で、教育委員会としてのお考え、それぞれの方針をお示しください。

6.
公共施設の再配置を検討する際、もっとも優先して考えるべきは幼い子どもたちが保護者から離れて長時間過ごす保育所ではありませんか。

老朽化著しい町立保育所は耐震化を検討するまでもなく、建て替えを決断し、そのためにどうするか課題解決を考える方が、耐震診断や実施設計などに時間と費用とエネルギーを費やすよりもはるかに合理的であり、また防災の視点からは「建替え」「移設」以外に選択肢がないという考えに、わたし自身は至りました。

保育所の更新時期がやがて来るなら決断は早い方がよい。町の意思をお示しください。

以上です。
これに加えて、もうひとつ「共通番号制度」の問題点についても問います。



9月議会を目の前にして、一息

2012年08月28日 | とだ*やすこの一般質問
24日金曜日、一般質問の通告を終えました。ヒヤリングや会派の意見交換をして、午後は第一小学校のアートフェスタ和にお邪魔しました。かつてPTA役員をしていたときに発足、今では全校生徒が入学してから6年間、夏休みにアートフェスタを体験することになりました。保護者や地域住民の豊かな職歴(書家、画家、建築木工、イラストレーターなど)卒業生の大人の関わりがこの活動を支えています。

今日11時は会派で行う大綱質疑の通告締切。人びとの新しい歩みは、平野議員が担当します。平成23年度をふりかえる大きな作業になります。大綱質疑と一般質問のダブル通告は相当な負担です。戸田は今回、審議に必要な資料の請求を担当。週末から昨日にかけて、議案に目を通し、洗い出し作業とヒアリング準備を行いました。

本日4時が資料請求の締切です。資料を請求するのは、概ね、人びとの新しい歩みと共産党。活動のスタイルの違いですが、調査研究、現場主義が市民派と呼ばれる議員の柱。言うだけなら誰でもできてしまうのが議員の仕事、怖いことです。資料作成が一部職員にとって大きな負担になっているのは承知していますが、本来、管理職自ら資料を提示して提案した議案について説明するのが筋。他の多くの自治体では当然のように行われている説明会を復活して欲しいと思います。


9月定例会における戸田の一般質問

Ⅰ)サントリー山崎蒸留所を核とした歴史文化観光施策を
~ 大山崎町との都市間共創をめざして~

アサヒビール山荘美術館とサントリー山崎蒸留所は、大山崎町、島本町、両町が誇る観光名所であり、全国的に知名度が高い。ウイスキー山崎と山崎蒸留所が近年世界的な賞を連続受賞されていることから、海外からの観光客が右肩上がりに増えているという新聞報道もある。JR山崎駅から蒸留所までの西国街道、JR山崎駅から蒸留所につながる山手の道路の整備、ならびに周辺の景観まちづくりは本町にとっての重要課題と考え、質問します。

観光、公共交通、公共施設利用(図書館の活用・し尿処理事務委託など)などの広域連携により、互いの弱みを補い、
強みを活かせる関係にある。JR山崎駅から山手に抜ける改札口(または出口)があれば、観光客の利便性は向上、開発により人口が増加している山崎4・5丁目、東大寺方面からのアクセスが格段によくなる。水上隣保館・桜バザーの踏切大混乱も緩和されると思える。

JR山崎駅は大山崎町に位置するものの、ホームの一部は島本町である。過去に大山崎町でバリアフリー化に端を発した駅舎改修が課題になったと聞き及ぶが、大山崎町の問題と静観せずに、協議の場と機会をもち、ともに課題解決に向きあうことを提案したい。


Ⅱ)若山台音響信号設置に向けて
~ ひとりのためのバリアフリーが町を豊かに ~

人生途中の視覚障害で、絶望の淵から自立への一歩を歩みはじめられた若山台の住民の方の再起への道のりが、昨年9月15日京都新聞夕刊に大きくとりあげられた。4月にガイドペルパーから要望を受け、高槻警察をはじめ各関係機関に連絡を取り、課題を拾い上げ、5月16日、当事者のご家族と身体障害者協会会長と現地視察を行った。9月30日には、UR都市機構より合計4名のご参加を得て、高槻警察交通課より4名、町職員2名が一堂に会する機会を、若山台住宅自治会、管理組合の計画性ある活動と連携して設けた。当事者を交えての関係機関の協議の場の設定を痛感した。

本年8月の国交省の「バリアフリー法の施行状況の検討結果」は、様々な障害の特性や子ども連れの人に対応することを課題の柱に挙げ、当事者が主体になった事業成果の評価を行い、その結果を以降の事業や施策に反映させることを、スパイラルアップと表現して推奨している。若山台音響信号設置後、当事者とそのご家族とともに事業の成果評価を行う機会を設けることを担当部局に求めたい。

まちづくりの視点では、環境をバリアフリー化して障害者や高齢者の社会参画を促すことが重要。救済型の福祉から自立のためのノーマライゼーションへの福祉で地域計画が進む町が豊かになる。行政が主体的にかかわり、当事者ならびに関係機関との調整役を果たしていただきたいと思う。


Ⅲ)8・14大雨洪水の被害を検証する

まず、若山台調整池の果たした役割について町の見解を問う。14日、現場に対策本部やボランティア拠点を設けて、被害状況の把握や対策を指揮する必要があったと考えている。15日の早朝に島本町に戻り、町を巡回したがその時点で、そのような提案ができなかった自分自身を省みているが、災害翌日、15日、幹部職員が自らスコップで側溝の土砂を掻き出す姿には違和感と不安を抱いた。その姿は一見尊いが、危機管理対策としては問題がある。自治防災課の職務が多岐にわたっていることも問題である。今後の課題として質問する。

以上です。乳幼児医療補助の拡充、通学路の安全安心、町立プールの現状と課題など、他にもテーマは多々ありましたが、最終的に3つに絞りました。HPに通告の内容がUPされています。どれも重要な内容。ひとりでは到底カバーできない、「まちとひと」のあらゆる課題を、たった16人の議員が精一杯活動することで、ようやく執行部に向きあうことができるとわたしは考えます。

首長に偏る権限をしっかり監視し、さらに政策を提案できる議会へと機能を強化すること。これが議会改革の要です。


画像は、お盆に訪ねた香港、沙田(シャーティーン)
この高層住宅はなんと47階まであります
知人のSさんのフラット(家をこう呼ぶ)がある郊外の住宅街

中国本土、深センの発展により香港島から中心が北に移動
沙田には日本人が経営するお洒落な食品スーパーもありました
日本食やオーガニック商品が豊富です

沙田競馬場を挟んで別の住宅街に住むSさんの父上は中医
雲南省出身でSさんはじめ3人のお子さんを育てられました
質素で簡素な住空間、頂いたお茶は「大紅包」幻の高級茶

写真の建物のフラットは中層階で8千万円クラスだそうです
周辺は長閑な自然環境、空気もきれいです
今回ここで、自転車に乗る香港女性を初めてみかけました!

2月議会のお知らせ

2012年02月21日 | とだ*やすこの一般質問
2月議会の予定をお知らせします

本会議
2月28日(火曜日)2月29日(水曜日)3月1日(木曜日)3月5日(月曜日)3月27日(火曜日)

一般質問の通告内容 戸田の質問は、初日28日の午後になります(3時ごろ?)

大綱質疑 町長の施政方針と予算編成に、会派・人びとの新しい歩みを代表して、平野かおる議員が質問を行います

総務文教常任委員会…3月7日(水曜日)3月8日(木曜日)
民生消防常任委員会…3月13日(火曜日)3月14日(水曜日)
建設水道常任委員会…3月16日(金曜日)3月19日(月曜日)

どうぞ傍聴にいらしてください
また、町政にお気づきの点があればご意見、ご要望などおきかせください


画像は、災害のときに活躍する調理機能付きの車
1月15日・防災とボランティア訓練で

平成24年度予算には小・中学校に防災備蓄品保管倉庫を
設置するための4,200,000円が計上されています
迅速な対応が可能になると、たいへん評価しています

財源に、ふるさと島本応援寄付金が活用するとのこと
所属する総務文教委員会で、その検討過程を質します


町長に問う!

2012年02月20日 | とだ*やすこの一般質問
午前中、都市計画審議会を傍聴しました。11時が一般質問の通告締切でした。週末は第3回議員政策フォーラム「質問力研修」に参加、2日間京都に行っていました。3月議会の真っ最中で過去2年は参加を諦めていましたが、今年は思い切って参加しました。思った以上に素晴らしいプログラムで、これからの活動に欠かせない学びの場になる予感がします。この研修を企画運営されている若手の研究者のみなさんは、自治体の議会基本条例、自治基本条例(島本町は「まちづくり基本条例」)の制定や、事業仕訳、行政評価など関わっておられる学識経験者のようでした。

グループワークでは過去の一般質問を題材に「なぜ、うまくいかなかったのか」を検証しあいます。所属したチームのアドバイザーは、滋賀県域の市の総合政策部の管理職の方で、執行部側からみた議会、議員、質問への助言をいただきました。たいへん貴重な経験になりました。また、同じく滋賀県域の別の市から議会事務局の方が見学に来られ、このプログラムを市議会の議員研修に取り入れたいと模索しておられました。町議はわたしひとり。井の中の蛙が池をのぞいてみて、どの池にも池のそれぞれの「!」があると知りました。○○君と呼ぶ議会が多く、登壇する議員を拍手で送り出すという議会も少なくないようで驚きました。

さて、一般質問は「議会での論点を明らかにする」「町政への管理機能を果たす」「町政への政策提案」が可能で、なおかつ、どの議員にも、常に開かれています(そうではないルールを決めて縛られている議会もある。島本町でも会派によってはルールで制限、運営上の都合で調整している)。一般質問は議会改革のひとつの手法になり得る、つまり「ひとりでもできる議会改革!」と教えてもらいました。帰宅後、概ね準備していた通告を、白紙に戻して練り直しました。

平成24年第1回定例会 とだ*やすこの一般質問

(Ⅰ)町長に問う!中高一貫進学校は「まちづくり」の核となるか
これまで、JR島本駅の西側の問題について、大きく、3つの視点から質問してきました。ひとつは、都市計画マスタープラン策定(改訂)のプロセス、まちづくり協議会の進め方など手続き上の問題。ふたつめには財政の問題。もうひとつは島本町の将来を大きく左右する政策に町長の姿勢がまったく示されないことです。そして、すべてに共通しているのは、主権者である住民の参画が不十分、まちづくり基本条例の基本理念が活かされていないことです。今回も、これらの点を踏まえて質問します。

(Ⅱ)広域連携による都市間共創  ~ し尿処理の課題解決に向けて ~
高槻市が受け入れ困難とされるならば、島本町し尿処理施設(東上牧)の敷地内を活用し、希釈後に下水道放流方式で処理するという選択肢もありました。今なお、優位性があると考えています。施設面積の縮小や最新の技術により、イメージ上の嫌悪感をどうぬぐい去って貰えるのかが最大の課題で、現施設が周辺住民の健康を著しく害したり、居住権や人権を侵したりはしていないという事実を知っていただく努力をしたか、など検討が不十分であったと質します。

「クリーンプラザおとくに」乙訓環境衛生組合への事務委託については、費用負担などについて協定書を結ぶ必要があり、必ずしもそれは簡単ではありません。しかし、町内での建設費用を大山崎町、島本町双方の住民の利便性が高まることに使うことができれば、互いに、よりよく自立し、よい関係がもてるのではないか。大山崎町と島本町は、観光、公共交通、公共施設利用などの広域連携により、互いの弱みを補い、強みを活かせる関係にあると提案します。

届け出順で戸田は5番。普通に進行すれば、初日28日の午後、夕方寄りになると思います。4番目の外村議員の質問とテーマ、問題意識ともに同じですが、切り口が違います(偶然)。合わせて聴いていただくたら、面白い質問になると思います。同じ会派の平野議員は3番目、し尿課題、JR島本駅西側以外のテーマで質問します。議席は個々人のものですが、議会として、執行部(町)にどのように向き合うかが重要。それこそが議会改革のひとつの柱といえます。


画像は、史跡・桜井の駅跡
クスノキの大ピンチ!樹の元気がありません
駅ができたときの整備に樹木を育む視点がなかった
土に問題があります

ゲートボール、キャッチボール、犬の散歩などで
根を踏み固めていることも影響しているらしい
史跡として守っていくのか、クスノキが枯れても
ボール遊びができたら、それでよいのか
方針を定めないと、「どっちも」は厳しそう



一般質問をします

2010年02月18日 | とだ*やすこの一般質問
朝、3月議会・一般質問の内容を申告しました。わたしは今回、水無瀬離宮関連施設跡とみなされている広瀬遺跡について問います。広域化行政と合併問題については、今ここで押えておくべき点について糺します。

1.合併議論を含めた広域行政勉強会 まずは島本町住民対象に開催すべきです!
2.歴史ロマンを情報公開!広瀬遺跡・国木原発掘調査の研究報告会開催を

午後は、その調査研究のために京都に出向きました。「出会い」と「対話」が今年のテーマ。思った以上の新しい発見がありました。帰路、数年ぶりに京の台所・錦市場を通り抜け、新鮮な鰯と鮭を買いました。

なにかしら大きなご縁に導かれているような気がした京都行きでした。

京の街十字十字の春日和   靖子