goo blog サービス終了のお知らせ 

とだ*やすこの「いまここ@島本」

暮らしの豊かさ最優先!
ひとが主役のまちづくり!

大阪府島本町議会議員
とだ*やすこの活動報告

血圧の「正常値」?「基準範囲」?

2017年09月02日 | とだ*やすこの一般質問
9月定例会議、もうひつの一般質問のテーマは「健康」です。

わたし自身は、20年来、薬に頼らない生活を心がけてきました。薬と上手に付き合うことは、日本の社会においては、実は思いの他に難しいことです(医師の考え方、働き方、家族の意識)。

一般的に、少なくはない高齢者が5種類も6種類もの薬を日常的に服用されていると思います。島本町では、現在、ジェネリック医療品への切りかえ促進の啓発や、お薬手帳の利用促進に取り組んでいます。

けれども、患者、医師がともに薬と向きあう姿勢を改めない限り、根本的な解決には至らないとわたしは思います。保険制度の維持継続のためには医療費抑制の視点が欠かせませんが(必要です)、国民の「暮らしの質」という視点からも過度な投薬が気になるところです。



Ⅱ)血圧の「正常値」について見解を問う
~ 健全な健康管理と持続可能な医療保険制度のために~

平成26年4月、日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が発表した「新たな健診の基本検査の基準範囲」が、これまで使われてきたものと大きく異なっていたことを発端に、健康診断の「基準値」をめぐって混乱が生じています。

たとえば血圧。日本高血圧学会は、収縮期血圧130mmHg未満、かつ拡張期血圧85mmHgが正常域としています。

一方、人間ドック学会・健康保険組合連合会は、収縮期147mmHg、拡張期94mmHgまでが基準範囲としました。

マスコミ各社が「正常範囲の基準が緩和された」などと大々的に報道したそうですが、医療の現場では必ずしもそうはなっていません。

また、血圧は年齢とともに変化するにも係らず、年齢に関係なく正常値130 mmHgとされてきました。

健康な高齢者の収縮期血圧は比較的高めであるという見解もあり、そうであれば、多くの高齢者が、本来は必要がないかもしれない降圧薬を持続的に服用していることになります。

血圧の正常値、ならびに基準範囲について町の見識を問います。


投薬によって生じているかもしれない高齢者の暮らしの質の低下にも目を向け、過剰な投薬で身体本来の機能や自然治癒力を損なうことがないよう、適切な情報の提供を求めるものです。




少し長くなりますが、ご興味のある方は是非、最後までお読みください

そもそも1987年の高血圧の基準値は、収縮期血圧180以上、拡張期血圧100以上だったそうです(インターネットの情報)収縮期血圧130以上、拡張期血圧85以上が高血圧とされたのは2008年とのことです(インターネット情報)。

医療に対する専門性をもたないわたしですが、祖父母が高齢者として生きた時代に、降圧薬を服用する人が今ほどにいらっしゃったとはどうしても思えない。

心臓を自分で止めたり、血圧を上げ、下げしたりはできません。自律神経の働きで常にベストの血圧にしているため血圧は常時変化しています。新鮮な血液を脳に上げようとすると血圧は上昇します。

降圧剤を飲むことで、身体の末端に血がゆき届かず足腰が弱まる、脳に血液が届きにくく認知機能が低下するなど、高齢者の暮らしの質を低下させている可能性は否定できません(一部、そういう指摘があります)。

気になるのは、どこまでが正常で、なにを基準に降圧剤を飲むか飲まないかを、どのように判断すればよいのか、ここが極めてあいまいなまま混乱が生じていることです。

本来は、ひとりひとりの事情にあわせて丁寧に決めていく投薬を、数値で単純に判断することに問題があるのですが、それはそれとして、島本町が行っている保険教育、保健指導に目を向け、保健師の見解を問うことにしました。

今回は、血圧を例に質問しますが、コレステロールの値などにも同様のことが言えると思います。いうまでもなく医療機関、すべて国民ひとりひとりの課題ですが、行政の果たす役割に期待します。


画像
オーガニックの瓶ビール
ドイツのドラフトビール
見事!なお味でした

わたしは缶ビールとワインと
ペットボトルのお茶が飲めません
酸化防止剤に反応するのでしょうか

家では年に1回?夏にビールを
お正月に日本酒を飲むくらいで
お酒は、ほとんど飲みません


JR島本駅西地区まちづくりの事務事業を問う

2017年08月31日 | とだ*やすこの一般質問
メールアドレスを変更したことで、メールアドレスの管理が一部リセットされてしまい、十分な情報がお届けできない状況が続いていること、お知らせしてお詫びします。

9月4日からはじまる定例会の一般質問は、ふたつのテーマ「JR島本駅西側の開発計画」、「血圧の正常値と基準範囲」(追ってUPします)について問います。


Ⅰ)JR島本駅西地区まちづくりの事務事業を問う
~人口減少時代の土地利用を考える~

平成24年度に地権者のみなさんで構成されるJR島本駅西土地区画整理準備組合が結成され、既に5年が経過しました。

土地区画整理事業という手法を用いて面的に整備、開発するという方針により、今年1月には㈱フジタと阪急不動産㈱の共同企業体(JV)を業務代行予定者に選定されています。


1)その後の進捗状況について、現状を確認します(意向調査・現地測量など)

2)まちづくりにおける住民意見の反映について
これまでの経過と事業内容の説明、質疑応答が可能な対話の機会が必要です。また、パブリックコメント実施による意見募集と町の見解の公表も必須と考え、見解を問います
※対話によるまちづくり・意見募集の必要性は、島本町まちづくり基本条例にも明記されています

3)町が行う都市計画上の手続きのスケジュールについて
今後必要となる手続について、現時点で想定している最短のスケジュール、そのスケジュールに間に合わない場合は次にどのような日程が想定されるのか、問います

4)庁内各課における所管事務事業について
駅周辺の開発は極めて公共性が高く、全庁的な政策課題です。庁内各課において想定される事務事業に関する過去の調査内容を確認します。

5)世帯数減少時代を迎えて、高度成長期時代と住宅の需要と供給のバランスは逆転しました。当該地のまちづくりにおける社会的便益機能の充実について、誰が、いつ、どのように議論して決定していくのか。主権者である住民が、いつ、どのように参画できるのか質します

6)都市計画審議会委員の委員構成について。茨木市、岸和田市などでは、広く民意を行政に反映させるため、積極的に公募委員を選任し、市民が市政に参画する機会を広げておられます。公募により複数の委員を選任する必要があると考え、調査と検討、すみやかな意思決定を求めます。

7)庁舎を配置して公共機能を充実させるという考え方について
仮に庁舎を建替えるという判断に至ったおりには、住民ホール跡地の活用のみならず、島本駅西も候補にいれた考察がなされるべきとわたしは考えています。

土地区画整理事業と考え得る庁舎更新のスケジュールは、これを可能にするか。検討の余地があるとすれば、どのような課題があるかを明らかにします。


戸田の登壇は、9月4日の夕方、5日の朝~午前中になる予定です。
島本町庁舎代表電話番号(075-961-5151)から議会事務局に訪ねていただければ、議会進行状況がわかります。
傍聴は出入り自由です。

画像
第63号工事請負契約の締結について
尺代の清掃工場ごみ処理施設改修工事
1億9499万9400円
エスエヌ環境テクノロジー㈱と随意契約を結ぶもの

煙突の外壁塗装や燃えないごみの破砕機
鉄とアルミと可燃ごみを分ける装置
ダイオキシン対策のシステムなど
改修箇所をみてきました(8月30日)

施設の上層まで階段で上ると60℃
場長の説明も熱く
誇りをもって施設整備・運営に務めている、と

島本町の発達支援保育の現状と課題

2017年06月16日 | とだ*やすこの一般質問
2017年6月定例会の一般質問の内容を12日に通告。15日には、町長の施政方針に向けて会派を代表して行う大綱質疑(今回は中田議員が担当します)の通告を終えました。

資料を請求するために議案に目を通したり、担当職員に聞き取りをしたり、頑張っている活動ほど、市民から見えにくいというジレンマがあります。

地道な活動と問題意識が、やがて、いつか、市民の思いとつながり、改革、改善の糸口になると信じて頑張ってきました。早晩、負の遺産になり、職員の仕事を増やすだけの改革、流行りにのった横並び施策の要望は慎みたいと思うこの頃です。

さて、今回の一般質問の通告は、過去、最高レベルの生みの苦しみを味わいました。保育に係る積年の問題が相互に関連していて、論点が整理できなかったからです。

あらゆる問題、課題が、たとえ意図的にではなくても、意思決定の遅さと政治的背景?から先送りにされてきました。長年の過密保育が、現場の悲鳴、保護者の不満、島本町への不信感となって、行きどころのない思いが、障害児とその保護者に厳しく注がれているのを感じます。

今回の一般質問では、島本町が独自に、歴史的に培ってきた保育の発達支援事業にもたらす影響に目を向け、島本町の発達支援保育の今、とこれからを考えます。

島本町の発達支援保育の現状と課題
~支援を必要とする児童への合理的配慮~

「島本町要発達支援対策児保育事業実施要綱」について
平成28年10月3日、「島本町要発達支援対策児保育事業実施要綱」が施行されています。なにがどうかわったのか。いつ、どのように検討されたものか。

この新しい要綱がめざすところはなにか。同要綱の策定に至る背景とねらい、検討の経緯、変更の主な内容など、詳細説明を求めます。

年度途中からの発達支援保育の利用について
同要綱によると、今年度のように「定員に余裕がない場合」は、入所した後に要発達支援対象と判断されても、発達支援保育の利用は認めない、ということになっています。この認識に間違いありませんか。

保護者の理解と合意がなかったため、要発達支援対策保育利用の申請がされていない児童で、支援が必要と判断されるケースに、現状、町はどのような対応をしているのでしょうか。

こういった児童は、保護者同意が得られているケースよりも、むしろ行政の支援が必要なケースです。同要綱がめざすところは、当事者とその保護者の視点に立つ姿勢が抜け落ちているのではありませんか。

こういった内容から質疑、その答弁をもとに今後の議論につなげます。

支援を必要とする対象者は確実に増えています。支援の社会的意義の理解、施設設備や制度設計も追いついていない現状では、せめて定員数を見直すことで、児童福祉、障害者支援の充実をはかってほしいという思いがあります。

島本町の保育所における保育は、差別をしてはいけないという教えや啓蒙ではなく、ともに生き、ともに暮らし、ともに困りつつ、障害のあるなしにかかわらず、人としてその子、その人に向きあえる、あるいは距離をおける子どもを育ててきました。

今でいうところのインクルーシブ(包括的)保育で、極めて先進的といえるものです。島本町には、療育的な福祉施設を整備していないことから、保育所でそれを担ってきた歴史があるのです。

そのことが、積年の過密保育や正規職員を採用していなかった時期の影響で、技術も、理念さえも継承できなくなっている現状を明らかにし、今後の課題を問いたい。傍聴をお願いしますm(__)m

他の議員の一般質問のテーマは
議事日程でみることができます。


画像
私用で訪ねた上七軒、ある日の町家カフェ

ここでマイナンバーの本を一冊読んだときには
各種証明書のコンビニ交付の費用対効果を
一般質問のテーマにする予定でした

民間建築物解体撤去におけるアスベスト飛散防止対策
水無瀬離宮関連遺跡の発見と展望
西谷踏切の安心安全対策と総合的交通施策

深めたいテーマは山積
諦めずに、機をみて順次取り組みます

山崎4丁目にセブンイレブン開業

2017年02月25日 | とだ*やすこの一般質問
2月定例会で行う、とだ*やすこのもうひとつの一般質問です。通学路・生活道路など歩行者空間の交通安全対策について問います。

Ⅱ)東大寺・山崎地区にコンビニエンスストア開業
~歩行者空間のバリアフリー対策を!~

開発により見通しはよくなり、段差もほぼなくなり、周辺が明るくなりました。が、通学路としては、さまざまに課題があり、学校、PTAが事業者と協議を重ねられたと聞き及びます。

別途、わたしの方では、開発行為の事前協議の内容を調査し、駐車場の配置図について一部問題を指摘、セブンイレブン側(大和ハウス等)と協議を重ねてきました。

既に重機が入っていた段階でしたが理解していただき、1月、安全対策を社内で検討するとお約束いただきました。結果、一部、駐車スペースを軽自動車専用として車止めの位置を変更、歩行空間との距離をとり、誤発進対策としてポールを打っていただけることになりました。

昨年12月に近隣の方からお声をいただき、公開請求(開発行為の事前協議)、茨木土木事務所と町都市整備課との立会い、都市計画課へのヒアリング、周辺住民の声を拾うなど努力しましたが、開発に関わる指導には法的な拘束力が必要であることを痛感しました。

また、用地買収やセットバックが実現していれば、交通難所である当該地の積年の課題は、かなり改善されたはずと悔やまれました。

1)本件につき、町は歩行空間拡幅のための用地買収の打診、交渉をされましたか?されなかったとすれば、なぜ、されなかったのか?

歩行空間の状況、蒸溜所に向かう大型車の通行、JRの高架下など交通難所であることをよく把握していれば、開発が改善のまたとない機会となるとわかるはずでした。

2)高槻市では、土地使用貸借契約書を交わし、敷地の一部を道路として使用、市が道路法及び特定公共物管理条例など関係法令に基づいて維持管理を行うことを可能にしておられます。

地代は無償、土地の所有は動かさず、固定資産税は非課税というしくみです。こういった制度を整えておけば、敷地の一部を町が管理して整備する交渉が可能になるのではありませんか?

3)町道側に残った課題について問います。通路橋と思われるかつての民家の入り口部分がそのままになっていることから、奇妙な凸凹ができてしまった。

原因者と思われる地権者側(注:過去の経緯がわからないので、本件では原因者は不明とのこと)、実際に開発行為を行うセブンイレブン側にお願いして工事期間中に通路橋を撤去していただくことはできなかったのでしょうか。できてしまった不自然な凹凸をどうするのか、説明を求めます。

今回の件では、開発業者の良心的な協力が得られました。しかし、都市を整備していくうえで開発を積年の課題解決の好機とするためには、「開発事業の手続きに関する条例」の制定が必要と考えています。既存住民との紛争を避けるためにも必要です。再質問で町に見解を問います。


画像
開発により街並みが変化しても
天王山の姿は変わらない

2月21日雪の朝
上牧の駅前に立った帰り道
思わずシャッターを押した

一般質問、JR島本駅西側のリアル

2017年02月23日 | とだ*やすこの一般質問
来週月曜日、27日から2017年2月定例会がはじまります。今期最後の一般質問は、JR島本駅西地区のまちづくりをテーマとし、開発の内容に踏み込んだ内容とします。

業務代行予定者、すなわち開発業者より事業プラン案が示されていますが、その内容が公表されません。このままでいいの!島本町。


Ⅰ)JR島本駅西地区の土地区画整理事業
~ 徹底した住民利益の追求を ~

1)業務代行予定者の選定結果について、審査選定委員会の答申の内容をふまえて報告を求めます。特に、株式会社フジタ・阪急不動産株式会社の共同企業体を選ばれた理由について説明を求めます。

2)島本町都市計画マスタープラン(2012年6月)に沿って事業を行うと繰り返し述べてこられました。同プランには「駅前地区にふさわしい商業・サービスや住宅などのほか、学術・研究・医療・健康など公共公益的機能の導入も検討し、都市機能を充実、強化します。また、緑化や景観に配慮した良好な市街地形成を推進します」とあります。

公募の際のプレゼンテーションで、フジタ・阪急不動産共同企業体が示された事業計画案には、どのような公共公益的機能が盛り込まれていますか。

3)事業内容についての議論が避けられない課題となりつつある今、選定された事業者が提案する事業内容を、いつ、どのように議会に、住民に公表されますか。12月一般質問でも申しあげたように意思決定のプロセスの透明性、住民意思の反映が重要です。

4)庁舎を当該地に配置することができれば、防災拠点としての機能充実、子育て支援の拠点など、時代の行政需要に応えることができるのではありませんか。

高齢者、夫婦ともに働く世帯にとって、駅に近い庁舎は有難く、島本町の強みにもなります。より広域な地域から職員の採用ができる可能性さえある。そういう発想がなぜ、できないのでしょうか。こういう議論はおこらなかったのですか。

5)現在の庁舎の床面積あるいは、来場者駐車場を含む土地面積など妥当性のある数字を基に、仮に土地を当該地区で確保する場合、鑑定土地価格で計算するとどれくらいの土地購入費が必要ですか。

この投資は、果たして住民理解が得られるものなのか、参考までに把握しておきたい。試算、概算でお示しください。比べて今の庁舎を耐震化して、一定必要な老朽対策を行う場合、どれくらいの費用が必要と見込んでおられますか?


再質問も予定しています。農地、農空間を失うのならば、徹底した住民利益を考える、町が責任をもって公共公益的機能の導入に主体的に取り組むべき、と訴えます。ぜひ傍聴にいらしてください。


画像
明石市役所の食堂
先日、市長との懇談会に参加しました

開発ではなく子育て支援と福祉施策の充実で
本気で人口増をめざすとビジョンを示されました

JR島本駅西地区、まちづくりを問う

2016年12月09日 | とだ*やすこの一般質問
12月の戸田の一般質問、三つめのテーマです。三つのテーマで質問するということは、ヒアリングと意見交換(通常、答弁調整といわれています)をするべき担当課は、少なくとも三つ以上、ということに遅ればせながら気がつきました。

うまくいかなかった自らの一般質問を題材に、土山希美枝先生(政策学部)のご指導のもと、複数の議員、行政職員(議場で答弁する管理職)、学識経験者が、議会力の向上(議会改革)をめざして議論しあう龍谷大学の「質問力研修」で学んだ成果を活かします。


Ⅲ)JR島本駅西土地区画整理事業
~事業進捗の公表を「広報しまもと」に求める~

島本駅周辺を走る電車、稲田と青葉ハイツが映るJR西日本のCMが話題になりました。この夏、駅西側の農ある風景をのこして欲しいと署名活動が行われ、島本町議会に「請願」が提出されました。

残念ながら、議会は賛成少数で不採択としましたが、住民の関心は高く、市民レベルの議論を生みました。まちづくりへの住民参加を進める意義ある請願であったと、今、ふり返って思います。

1)島本町は事務局として、JR島本駅西土地区画整理事業準備組合が業務代行予定者を募集・選定される事務を支援しています。募集要項によると11月18日が届出と提案の締切でした。募集・選定に係る現状と今後のスケジュールをお示しください。

2)「土地区画整理法」の立法目的は、健全な市街地の造成、公共施設の整備改善であり、土地区画整理事業は官民共同の公共事業です。組合施行であっても同様です。

住民には事業計画の妥当性について考え、意見を述べる権利があり、責任も伴います。島本駅西側のまちづくりについては、事業の進捗状況を「広報しまもと」で公表し、島本町の方針を明確に示していただきたい。

3)異論反論を合意形成の過程で可能な限り活かしていく、民主主義の重要な手続きを踏まずにJR島本駅西側のまちづくりを進めることは、むしろ事業の進捗、実現の妨げになるとわたしは考えています。

築地から豊洲市場の移転問題に象徴されるように、時代は、意思決定のプロセスの透明性を求めています。農地保全を望む住民が少なくない現実ですが、業務代行予定者が選定、承認された折には、事業の中身についての議論が避けられない課題となります。

選定された事業者が提案する事業内容は、いつ、どのように住民に公開されるのですか。

4)次世代が理想とする島本町の未来像を把握する必要があると、なぜ、思われないのでしょうか、という9月定例会での戸田の一般質問での問いに、都市創造部長は、次世代に誇れるまちづくりを目指して、事業に取り組む、支援をさせていただいていると答弁されました。

「次世代に誇れるまちづくり」とは、具体的にどのようなものですか。また、そう思われる根拠はどこにあるのか、すなわち、どのようにして次世代が理想とする町の未来像を把握されたのか、お示しください。


以上です。

地権者で構成される同準備組合が、JR島本駅西地区土地区画整理事業の計画案を示して業務代行予定者を募集(11月18日締切)12月5日には、業務代行予定者が事業案を説明(プレゼンテーション)。

その日のうちに(公平公正に審査決定するため)選考委員会において事業者を決定されたと認識しています。今後、準備組合の総会で承認された段階で正式に決定します。

本来ならば、議員全員協議会などの機会に、担当課自ら議会に進捗状況が「報告」されるべき重要な政策案件のはずです。多くの住民が知らないところですべてが決まっていくのに納得できかね、戸田は一般質問で進捗を問い続けています。


画像は
業務代行予定者の募集要項に示された
JR島本駅西地区土地区画整理事業の計画案です


マンホールカードの発行を提言します

2016年12月06日 | とだ*やすこの一般質問
2017年年4月に行われる島本町議会議員選挙と島本町長選挙の選挙期日が町のHPに公表されました。いよいよです。

1.選挙期日 平成29年4月16日(日曜日)
2.選挙期日の告示日 平成29年4月11日(火曜日)
3.立候補予定者説明会  平成29年2月23日(木曜日) 
  午後2時から役場地下第五会議室にて

今期、任期中に行える一般質問は今回を含めてあと2回。毎回、関心のあるテーマから取捨選択して一般質問を行っていますが、任期満了が迫ると、議場で監査したり提言したりするのもあと少し、と議席の重みを痛感します。

12月定例会、戸田が行う一般質問のふたつめのテーマは下水道&町の現代史。既に4月と8月に全国64都市、74種類が発行、無料配布されている「マンホールカード」(ご当地カードの一種といえます)の発行を提言します。


Ⅱ)市民の暮らしを支える下水道事業 
~ マンホールカード発行を提言します ~

下水道は暮らしを支える市民の財産です。未来へ引き継ぎ、活かしていくためには、利用者である住民一人ひとりに下水道事業への理解を深めてもらう必要があります。

本年、国土交通省が主体の下水道広報プラットホーム(GKP)が、下水道事業をPRする一環として、デザイン性あふれるマンホール蓋をコレクションできる『マンホールカード』を各自治体と共同して配布する事業をはじめました。

1)一ロット2000枚で35,000円+消費税と比較的、取組みやすい価格になっていることもあり、近く、全国的に普及すると思われますが、島本町でもぜひ発行していただきたい。検討されていますか。

2)下水道敷設は、昭和時代、島本町が急速に都市化していくなかで、非常に重要な役割を果たしてきたものです。より広く、多くの方に島本町の近代史を知っていただくため、マンホールカードを希望者に手渡していくという方法も考えられます。

島本町歴史文化資料館で、関連する企画展とあわせて発行し、マスコミにも取り上げられやすい戦略的な内容にしていくことで来場者増が期待できます。教育委員会が保管しておられる、まちの昔の写真を掲示し、町の変容を伝えていただければ、なおさらよいと考えます。

生涯学習課の協力が得られると、同カードの発行が活きてくると思います。歴史文化資料館での企画展にあわせた配布について、上下水道部と生涯学習課の双方の協力は可能でしょうか。見解を問います。


以上のような提言をします。全国各地の自治体が意匠を凝らしている日本のマンホールは世界に誇れる日本の文化。SNSで画像を集めている知人もあり、土木のイメージを変える力があると思います。また、市民の暮らしを支え、命と財産を守る下水道敷設は都市の歴史とともにあります。そのことを伝えられるカードの発行を提言します。


障害者が安心して暮らせる町をめざして

2016年12月05日 | とだ*やすこの一般質問
昨日、大阪水上隣保館・地域交流センター『ゆりの礼拝堂 懐妊の聖母に捧ぐ アヴェマリアコンサート ~古楽器の調べ~』(第一小学校応援団・和(なごみ)主催)のコンサートにお越しくださった方、ありがとうございました。

舞台というのは、事前の練習、準備はもちろんのこと、日頃の行いも含めて、そのひとのすべてが現れるものです。怖いです。本番にあわせた体調管理も重要。簡単なことではありません。

議場での質疑もこれに似ている、といつも思います。過日、12月定例会の一般質問を通告しました。議案も手にして、いよいよ13日(火)~15日(木)は今年最後の定例会。戸田の12月一般質問の内容をお知らせします。


Ⅰ)障害者が地域で安心して暮らせる町に

本年7月、神奈川県の障害者施設で多くの方が命を奪われ、負傷するという痛ましい事件が起きました。社会の奥底に、今なおあるかもしれない優生思想が顕在化しました。

啓発、啓蒙だけでは決して伝わらない奥深いものと、わたしたちは向き合っていかなければならない。闘っていかなければならないのだと思います。障害者が地域で普通に暮らせる社会、地域で就労できる社会をめざし、さらなる障害者施策の充実を求めて質問します。

1)神奈川県での事件の後、障害者福祉を担う各事業者に対して、利用者の安全確保について、島本町としてどのような対策をされましたか。

2)本年4月、「障害者差別解消法」が施行され、障害を理由とする差別解消の推進、障害者に対する合理的配慮の必要性が明確化されました。市民ならびに事業者が法律の趣旨を十分に理解する必要があります。

当事者からも、講演会を開いて周知して欲しいとの提案、要望をいただいています。市民や事業者の理解を促す積極的な取り組みを求めるものですが、本町における障害者差別解消法の普及啓発について、現状と今後の予定をお示しください。

3)障害者差別解消法に基づき、自治体には、障害者差別解消支援協議会を立ち上げることが求められています。障害者の地域生活や一般就労は、ある意味、差別との闘いです。

課題を明らかにしたり、情報を共有したり、対応策を検討したり、常にそういった取り組みを充実させていかなければならない。障害者をめぐる具体的な差別事象を抽出して、地域のさまざまな機関が連携し、協働して差別解消に向き合い、解決を図っていく。

障害者差別を解消する支援協議会を「地域」で設置することに意義があると考えます。よって島本町で組織することを求めるものですが、町の見解を問います。また、北摂、近隣自治体における現状と設置に際しての課題をお示しください。

4)地方公務員法の欠格条項について。地方公務員法第16条第1項では、成年被後見人または被補佐人は、採用試験・選考を受けることができないと定められています。

また、第28条第4項では、成年被後見人または被補佐人になった場合は失職すると定められています。これによって、知的障害者の職員が被補佐人になったことによって失職するという事例が府内の自治体で発生しています。

同法に「条例で定める場合を除く」と記されていることから、明石市では、「職員の平等な任用機会を確保し障害者の自立と社会参加を促進する条例」を制定することによって欠格条項の適用を回避されました。

島本町においても、任用機会の平等を担保するため、条例制定を行う必要があると考えます。町の見解を問います。


その他、次のふたつのテーマで問います
Ⅱ)市民の暮らしを支える下水道事業 ~ マンホールカード発行を提言します ~
Ⅲ)JR島本駅西土地区画整理事業 ~事業進捗の公表を「広報しまもと」に求める~


通告順で9番目。初日の夕方の登壇となると予測します。議場は暮らしのライブハウス!ぜひ傍聴にお越しください。



画像
大阪水上隣保館 ゆりの礼拝堂
懐妊の聖母に捧ぐ アヴェマリアコンサート

中世ルネッサンス時代の音楽
一回だけならイベント、続ければ教養になる

一小応援団・和の地域活動です

バリアフリー基本構想・中期的課題は?

2016年02月28日 | とだ*やすこの一般質問
平成28年度2月定例会、各議員の一般質問は昨日で終わりました。戸田は所属する民生教育消防委員会以外からテーマを選んで一般質問しました。自らの問題意識や住民の方からの指摘要望に基づいているので、議員ひとりひとりの取り組みが「市民にもっともみえる」のが一般質問といえます。

Ⅱ)バリアフリー基本構想・中期的課題の取り組みを確認します

1)交差点横断歩道へのエスコートゾーンの設置について
2)JR山崎駅(大山崎町域)のバリアフリー化の進捗状況について
3)JR島本駅自由通路のベンチ設置について
4)総合的な自転車交通対策について

自転車走行ルールについて周知したり、万が一の場合に備えて高額な賠償補償に対応できるよう損害保険への加入を促したり、啓発活動の重要性を昨年6月の一般質問で訴えました。取り組みが進んでいるかを確認する意図もありました。課題は課題のまま、という答弁で終わってしまった印象です。

また、4月には「大阪府自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」が施行され、7月には罰則規定はないものの、府内すべての自転車利用者に保険加入が義務化されると認識しています。このことを踏まえて、島本町においても自転車損害賠償保険への加入について啓発することを再質問で求めました。

終了後、大山崎リトルプレイスと天王山ときたま手帖で企画した「アンコール取材ライブカフェ」で大山崎町のパン屋さん・パべナチュールで、オーナーの西村綾さんのパリ修業時代から開業までのお話をお聴きして、ほっこり。勇気と元気をいただきました。


画像
大山崎町・島本町に住む人でたちの
自主制作映画『家路 on the way home』

2月28日、島本町ふれあいセンター
ケリヤホールで自主上映されました

監督も音楽も島本町在住の方
キャストはすべて両町の住民

難解なストーリーにみえて
伝えたいことが明確(と感じた)
とてもいい映画を観ました

水と緑と生物多様性を守るために 

2016年02月28日 | とだ*やすこの一般質問
平成28年2月定例会で戸田が行う一般質問のテーマ

Ⅰ)水と緑と生物多様性を守るため
~持続可能な天王山周辺森林整備~

2016年2月13日、しまもと環境・未来ネット公開講座において、「地下水は無限か?森が育む『地下水』の持続可能性について」という講演会が行われ、興味深く拝聴しました。主催は「しまもと環境・未来ネット」ですが、島本町の環境基本計画推進活動に位置づけられた取り組みです。

講師は「水を守りに、森へ」などの著書で有名な山田健氏。「サントリー天然水の森」の仕掛け人といわれ、サントリーホールディングス株式会社のエコ戦略部・水科学研究所チーフスペシャリストを務めておられる方でした。

天王山周辺は、かつて里山として利用されてきた長い歴史がありながら、近年、経済的効果を理由にして放置され、地権者の高齢化により人の手による適正な手入れ、いわゆる森林整備ができなくなっています。

森林の水源涵養機能と生物多様性を守る上で重要な役割を果たす「林床の植生」が失われたり、衰退していたり、単調化していることが大きな問題点で、増えすぎた鹿による過度な採食が問題を深刻にしていることがよく理解できた講演でした。


学びの成果を活かして「天王山周辺森林整備推進協議会」、水を育む力と生物多様性に満ちた森づくりの推進、サントリーホールディングス株式会社、大阪府、島本町の三者でむすんだ森林整備協定「天然水の森おおさか島本」(30年)ついて問います。

また、超長期的視野で取り組むために欠かせないのが次世代の育成。森と水の関係を理解し、森林整備と地下水涵養に関心をもつ次世代の育成「どんぐりの森」について、都市創造部・教育子ども部との連携、双方の課題について質問します。

児童生徒が地域の自然を肌で知る環境教育を行うことは、島本環境基本計画の推進に欠かせない視点です。地域のDNAを活かす視点が欠かせないと講師の山田さんはおっしゃっていました。果たして島本町の現状はどうか、確認します。

利休が茶室を構えたのも、鳥井信治郎と竹鶴政孝がサントリー工場を立地したのも、ここに良質の水があったからです。茶道文化の聖地であり、ジャパニーズウイスキーの発祥地といえる山崎は、古来より交通の利便性と水質の良さで人を惹きつけてきました。

桂川、宇治川、木津川の3川が合流する幅約1kmの天王山、男山辺りは、京都盆地の地下水が流れ出る出口ともいわれています。ひと・まち・しぜんの三川合流「島本町環境基本計画」に基づき、地域に根差した本物の環境教育、「森」を知り「水」を守る環境教育の充実を求めていきます。


画像
大藪浄水場では現在
浄水池を新しくする工事を行っています

昨年からの2か年事業で総額3億2990万円を予定
地下水90%の水道水がまちの誇りです