一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2月18日の大野教室(後編)

2017-02-23 12:40:00 | 新・大野教室

第4図以下の指し手。△4五歩▲2四歩△1七香▲2九玉△1九香成▲同玉△1七角成(第5図)

Shin氏は△4五歩と角道を通してきた。が私も▲2四歩が大きい手だ。▲2二香成の次に▲2三歩成の応援が可能になったからだ。
Shin氏は△1七香成から△1七角成。これで先手が困ったようだが…。

第5図以下の指し手。▲5九香△3九馬▲同金△2六歩▲2二香成△4一玉▲3一成香△5二玉▲2八香△2五香▲3八銀△4六歩▲3二成香△4七歩成▲4二成香△同金▲4三歩△1七香▲1八桂(投了図)
まで、一公の勝ち。

私は一転▲5九香と受けた。これが同時に馬取りになっているので、Shin氏は△3九馬。しかしここでは、△5九同竜▲同金△1八香▲2九玉△2六香もあり、相当難しかった。
△2六歩からの攻め合いは私に分がある。△2五香には▲同桂で明快だったが、妙にふるえて▲3八銀。
▲4二成香△同金には▲4四桂で即詰みがあったかもしれないが、▲4三歩で受けなしなので、これでよい。
△1七香に▲1八桂でShin氏の投了となった。

感想戦はOg氏を交えて行われた。私は序盤で作戦負けしたので終始自信はなかったが、Og氏はそうでもない、とのことだった。
ふたりだけの感想戦に戻ったが、第4図では△2五同桂▲同桂△同歩で、次に△2六桂を見て後手有望、の結論となった。
本局はまたも薄氷の勝利。中盤で△2一金と竜を追われていたら、ハッキリ私がわるかった。次はもう少しましな将棋を指したい。
近くでは佐藤氏とSato氏の対局が行われている。両サトウの対決で、佐藤氏は黒のセーター、Sato氏は白のセーターと対照的だ。
「黒い服と白い服の対決だね」
「黒い佐藤と白いサトウ」
「黒サトウ…」
と周りからの声だった。
私はKom君と指す。私の飛車落ちである。Kom君とは同じ手合いで連敗中なのだが、どちらも途中まで私のほうがよかった。よってまだまだこの手合いでは負けるつもりはない。
が、将棋は△3三銀型にしてみた。が、定跡とは大したもので、これでは左桂が使えず、すぐに苦しくなった。しかも、Kom君も弱々しいと思いきや、意外に的確な手を指してくる。それでもKom君の攻め駒が団子状になって。私にもチャンスが芽生えたのだが、そこで疑問手を指してしまい、Kom君がいよいよ勝勢になった。

第1図から▲6一金△8一玉▲4四馬△8三歩▲7一馬まで、Kom君の勝ち。最後は綺麗に詰まされた。
駒落ちの3連敗は記憶にないが、Kom君とはもう一局、同じ手合いで指してみたい。

ずいぶん遅くなったが、みなで食事に行く。といっても8時近くになっていたので、食事処は例のインドカレー屋だ。メンバーは大野八一雄七段、W氏、和田あき女流初段、M奨励会初段、Og氏、佐藤氏、Tod氏、Kaz氏、Taga氏、Shin氏、Kom君、私の12人。最近では最多の参加数だ。
店舗へはエレヴェーターで2回に分けて昇り、私が後から入ったら、あき女流初段の前が空いていた。Kaz氏と譲りあったが、私が対面に座った。この感覚、以前も味わったことがあり、以前川口駅近くのレストランであき女流初段と食事会をしたことを思い出した。
ここはカレーセットが安いうえに長居ができるので重宝である。ほとんどがカレーセットを頼み、美味しく食事を摂った。食後はめいめいで雑談となる。
私は誰と話してもいいが、やはりあき女流初段に話しかける。京都では誰と仲がいいのか聞くと、北村桂香女流初段、の答えが返ってきた。なるほどどちらもキョトン顔で、似た雰囲気である。
男子学生には「○○クン」とクンづけで呼ぶそうで、青春キャンパスライフに私とKaz氏はニヤニヤするばかり。まさに変態オヤジだった。
その後どういうキッカケか、私の「女流棋士ファンランキング」の話になった。先日の発表で私はあき女流初段を2ランク落とした。もっともあき女流初段は読んでないようだったが、この事実を知ればランクを上げてほしいと願うのが女心のようだ。
「よろしくお願いします」
あき女流初段に正面から頼まれて、私は狼狽する。
「ああ分かりました。改訂版を書けばいいだけの話ですから」
しかしなぁ…。ランキングも、けっこう上位が詰まってるんだよなぁ。とりあえず6位の中倉宏美女流二段と入れ替えるか。イヤそれは無理だ。それはそれで問題が生じる。
結局夏まで誤魔化すしかないか…。いやそのころ、私はブログを更新しているだろうか…。
長居しているので、場所代も兼ねてジュースを頼む。その際あき女流初段にも1杯おごらせてもらった。ふたりで飲むジュースは美味かった。

現在私をとりまく環境はかつてないほど厳しい。過重なストレスで内臓をやられたのか、口元には腫物ができている。顔全体にもプツプツができている感覚があり、精神的にも肉体的にも最悪だ。
だから教室後の食事、その後のゆんたくの時間が何より楽しいのだ。このひとときがずっと続けばいいのにと思った。
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2月18日の大野教室(中編)

2017-02-22 12:50:47 | 新・大野教室
ここで3時休み。今日は午前の子供教室で生徒が13人も来たそうだが、今もこのくらいの人数だ。室内のキャパシティから見て、この辺が限度だと思う。
ここでSas氏が退席してしまった。Sas氏は最近、教室のレギュラーになった中年氏。なかなかにおもしろいキャラで私も一局お手合わせ願いたいのだが、Sas氏はすぐに帰ってしまう。
私は和田あき女流初段と軽くおしゃべり。ふだん引きこもりの私にとってこの機会は貴重だ。
3時休みが終わり、Hon氏、Og氏と相前後して来た。
私の2局目は、大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。
今日は矢倉を指すつもりだったのだが、上手が△8五歩を決めてないのに▲7七銀を上がるのがシャクで、結局▲6七銀と上がってしまった。
このあたりでShin氏も登場。4時からの割引制度適用での来席だ。
大野七段は△6五歩▲同歩△同金。ここで▲6六歩はつまらないので、私は▲5七金と立つ。
ここまではよかったが、あとの▲5九角~▲6八飛の構想はマズかった。
大野七段は端攻めに出る。私はこれを逆用しようとしたのだが破綻し、逆に傷口を拡げてしまった。以下は勝負所もなく、中押し負け。またもやだらしない内容となった。
感想戦。大野七段の教えは、やはり▲5九角以下の構想はまずく、すぐに▲6六金とぶつけるのがよかったという。それで△同金▲同銀…と検討を続けたが、私は△6六同金で△6四歩と控えて打たれるのが嫌だったのだ。すると「しぶい!」と口を揃える大野七段とOg氏。
大野七段は一理ある、としながらも
「それなら▲5八銀と引いてどうですか」(第1図)

いずれの手順でも、下手は互角以上の戦いができたようだ。

3局目はTaga氏と指す。Taga氏は三段の実力があるのだが、私とは私の飛車落ちとなっている。
対局開始。将棋は奔放なイメージがあるTaga氏だが、定跡どおりくる。私も変化の余裕はなく、よくある局面に進んだ。
Taga氏は飛車を2筋に回り桂交換を果たす。私は△3三桂と飛車取りに打ち、△4五歩と歩を取って1歩得となった。

第1図以下の指し手。▲5五桂△同歩▲同銀△5四歩▲4四歩△5二銀▲3五歩△5四歩▲3四歩△5五歩(第2図)

ここでTaga氏の▲5五桂が意外だった。Taga氏、こんなところで桂をおごってはダメだ。
△5四歩▲4四歩には当然△5二銀と引き、これで銀の入手も確定。Taga氏は▲3五歩から動いてきたが、私は銀を取りきってよくなった、のだが…。

数手進んで△3三金の形で△1三角と出たのがマズかった。△3三金が浮き駒になったため、▲7七角が間接的に利いてきてしまったのだ。
だがそこからTaga氏が決め手を逃し、最後は私が誤魔化した。戻って第1図では、▲3七桂と据えてこれからの勝負だったと思う。
洋間ではU君がちびっ子2人相手に将棋を指している。兄弟だろうか。ひとりは幼い女の子で、駒の動かし方を知っている程度。でも今のうちから将棋に慣れておけば、将来の女流名人になりえる。
和室ではOg―Kaz戦が行われている。Og氏の振り飛車にKaz氏の銀冠穴熊。私はKaz氏の穴熊に勝ったことがないのだがそこはOg氏、見事な捌きを見せている。
しばらくしてKaz氏が投了した。ちょっと早いと思うが、もうダメらしい。
う~む、イビアナも手練れの手にかかれば、もろくも崩壊するのか。
4局目はShin氏と指す。Shin氏とはこのところよく顔が合うが、この時間帯はけっこう会員が帰ってしまっている、私とShin氏が同程度の棋力…などの事情がある。というわけで、Hon氏はもう帰ってしまった。
振り駒で私の先手になり、▲7六歩△3四歩▲9六歩。自分で作戦を決めるのがめんどうだったので、Shin氏に任せたのだ。Shin氏は居飛車を明示したので、私は四間飛車に振った。
Shin氏は△5三銀左。私は▲4七銀と上がって袖飛車の含みを見せると、Shin氏は△5五角。以下右側に引いた。2手で右辺に持っていかれたのはおもしろくなかった。
「これは大山先生と中原先生の将棋にありそうですね」
と観戦のOg氏。
私は袖飛車にできず、▲3八金から木村美濃にする。
「ここまでは大山先生の実戦と同じですよ」
とOg氏。形はたまたま同じでも、大名人とアマとでは、読みの量が全然違う。
Shin氏が△6四歩と突いて第1図。

第1図以下の指し手。▲7七桂△6三銀▲2七玉△6二角▲6四歩△同銀▲6五歩△5三銀▲6七銀△7三桂▲5六歩△6四歩▲同歩△同銀▲9五歩△同歩▲9四歩(第2図)

私は6四の歩をつまんだが、左桂を跳ねるのが振り飛車の心と、▲7七桂と跳ねた。
以下6筋でごちゃごちゃやったが、▲6七銀は撤退の感があってよくなかった。だが、代わる手も分からなかった。
数手後私は▲9五歩と端を攻めたが、無理攻めの感は否めない。ここでは失敗したと思った。

第2図以下の指し手。△6五桂▲9三歩成△7七桂成▲8二と△8八成桂▲6一飛△5三銀▲1一飛成△4一金(第3図)

ここで△8三飛を読んだ。以下▲9五香△9二歩▲9八飛でどうか。振り飛車がわるくはないがちょっと単調で、あまり気は進まなかった。
本譜は△6五桂だったので、飛車の取り合いになった。私は一時的に桂損になるが、▲6一飛に期待した。
△5三銀に▲1一飛成は大きい手、しかし△4一金と我慢されてみると、意外に攻め手がないのに驚いた。

第3図以下の指し手。▲9一と△2九飛▲1八玉△9九飛成▲1二竜△2二桂▲3九角△3一金▲2三香△4二銀▲2五歩(第4図)

私は▲9一とと香を補充する。しかし香はすでに1本持っているので、気が利かない。
△2九飛がShin氏待望の反撃である。私は▲1八玉しかないが、序盤の▲2七玉型がここで祟ってしまった。
私は▲1二竜を利かし、▲3九角。△1七香と△6四香を同時に消した手だが、角が隠居したので形勢は全然自信が持てなかった。
△3一金▲2三香にShin氏は△4二銀。玉の脇を締めつつ、角を間接的に2六まで利かせた手だ。しかしここでは△2一金と竜取りに寄られるほうが嫌だった。
私は指す手がなくなって▲2五歩。キズを作っているようだが、仕方なかった。

(つづく)
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2月18日の大野教室(前編)

2017-02-21 00:59:05 | 新・大野教室
今朝の夢には、お膳に白蛇の白焼きが出てきた。これは縁起がいいのかわるいのか…。

   ◇

18日(土)は大野教室に行った。4日に2回分の会費を払っており、これが2回目となる。
今日は早めに家を出たのだが、教室途中の交差点で、アジア系の女性に道を訊かれた。
近くの小学校に行きたいらしいが私も不案内なので、手許のスマホを繰るとそれはあった。距離はあるが彼女といっしょに小学校まで行き、とって返して大野教室に入ったのが1時40分近くだった。
講師の大野八一雄七段は5面指しの真っ最中。珍しくKaz氏の姿があった。その奥で1局、さらに和室でも1局が行われていた。ほかに空きの会員はおらず、私はしばらく待つ。なんのことはない、仮に早く入室しても、状況は同じだったようだ。
そのまま20分ぐらい待つと、和田あき女流初段が現れた。彼女は立命館大学の1回生だが、もう春休みに入っているのだろうか。
しばらく見ないうちにすっかり大人っぽくなって、ちょっと私はドキドキしてしまう。
ともあれ1局教えていただく。駒を並べ始めると、あき女流初段が「玉」を据えたので、「王」に取り換えてもらう。あき女流初段は立派なプロなんだから、私たちと指す時は堂々と「王」を取ればよい。
持ち時間15分、私の先手で対局開始。

第1図までの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△3三角▲3六飛△8四飛▲2六飛△2二銀▲8七歩△5二玉▲5八玉△7二銀▲3八金△2三銀▲4八銀△1四歩▲7七角△同角成▲同桂△1五歩▲6八銀△3三桂▲3六歩(第1図)

あき女流初段は居飛車党で、横歩取りになった。あき女流初段は△7二銀から△2三銀、さらに端歩を伸ばして今風の布陣だ。
私は▲7七角と上がったのが工夫で、これは大山康晴十段(当時)が1970年に指した手を拝借している。さらに私は端攻めを警戒しつつ▲3六歩だが、これはマズかった。

第1図以下の指し手。△2五歩▲2八飛△2四飛▲3七銀△3四銀▲2七歩△4四歩▲8二角△9二香▲9一角成△8三角▲8二馬△4三銀▲8六歩△4五歩▲8五歩△4二金▲8七金△8四歩(第2図)

あき女流初段に△2五歩と打たれ、▲2八飛と凹むようではおかしい。
△3四銀には▲4六銀と出たかったが、△2六歩の突き出しが嫌味だ。それで▲2七歩と謝ったが気合が悪く、これでは横歩取りの醍醐味が失せてしまった。
だが、あき女流初段の△4四歩がどうだったか。私は▲8二角から香得を目指す。あき女流初段は△9二香~△8三角と全力で守るが、私は▲8二馬。ここで前手の△4四歩が疑問になってきた。すなわち次に▲8三馬△同銀▲6五角があるからで、あき女流初段は△4三銀と耐えたが、これでは大きな手損になってしまった。
私は△8三角をいじめるべく、▲8五歩~▲8七金とする。そこであき女流初段の△8四歩に意表を衝かれた。

第2図以下の指し手。▲8六金△8五歩▲同金△8四歩▲7五金△7四角▲同金△同飛▲9二馬△7六飛▲6五馬△7四飛▲8二歩△7八金▲7五歩△6四飛▲7六馬△7四歩▲6六香△2四飛▲8一歩成△7三銀▲7四歩△7五歩(第3図)

この辺りであき女流初段の持ち時間はほとんどなくなっていた。私のほうは、あき女流初段が残り数秒の時に9分27秒あったから、まだ余裕がある。
私は△8四歩をつまみかけたが、▲8四同歩は△同飛▲8五歩に△4七角成▲同金△8二飛で下手がおもしろくない。これは横歩取り△4五角戦法に出てくる変化に似ている。
それで私は▲8六金と進んだ。
しかし▲7五金に△7四角は意表を衝かれた。角金交換の駒損を甘受しているからだ。だが捨て置けば▲8五歩△同歩▲8四歩△7四角▲同金△同飛▲8三歩成が厳しい。それで自ら頭突きにいったものだろう。
私は香得し馬を引き付け桂得し絶好調。この将棋は負けられないと思った。
だが△7五歩には迷った。

第3図以下の指し手。▲7五同馬△7四銀▲7六馬△6八金▲同玉△7五銀打▲8七馬△7六歩▲6五桂△6二金(第4図)

△7五歩には▲7三歩成△7六歩▲6三と△4一玉▲5三とを考えたが、王手は追う手でよろしくない。馬を取らせてまで攻め合いにする必要もあるまいと思い、▲7六馬と自重した。だが微妙にふるえている。

第4図以下の指し手。▲3五桂△5四銀▲9二角△5五銀▲7一と△8五銀▲7八歩△5四飛▲8八馬△6四歩▲8三角成△7七歩成▲同歩△6六銀左▲同歩△同銀▲4八金△7六歩(第5図)

この局面では私も秒読みだった。指す手がまるで見えず、とりあえず目についた手を指した。それが▲3五桂で、これが上手玉の逃げ道を封鎖した好打だったようだ。
△5四銀は逃げない手もあったと思うが、攻めに参加させようの意だろう。
私はその後もさえない手を続ける。▲7八歩とふるえ、馬が▲8八に蟄居してしまった。
あき女流初段△6六同銀の進出に、私は▲4八金と寄って耐える。だけど右辺の駒がようやく働いてきた。
というところで、あき女流初段△7六歩。何だこれは…?

第5図以下の指し手。▲7六同歩△同銀▲6六馬△6五銀▲4三銀△同金▲4一銀△6三玉▲4三桂成(投了図)
まで、115手で一公の勝ち。

私は首を傾げながら▲7六同歩。あき女流初段は△同銀と取った。
「?…。銀もらっていいのかな」
と▲6六馬。
「あっ…」
あき女流初段に錯覚があったようだ。
ここで銀が一枚入ったのは大きい。私は▲4三銀~▲4一銀と寄せる。以下▲4三桂成まで、あき女流初段の投了となった。
戻って△7六歩では、△5五香がイヤだった。もっともそれも▲5八銀で、一手凌いでいると思う。

感想戦。あき女流初段は52手目の△4二金を悔やんだ。一手の価値がなく、▲2二角などの隙が生じたのでよくなかったという。
ちなみに私の41手目▲2七歩は、打たれて攻めが分からず困った、とのことだった。
また第3図では▲4三馬△同金▲7三歩成を読んでいたという。なるほどこれなら上手の歩が7五のままで、早くに上手玉が寄っていたかもしれない。
大野七段にも検討に加わっていただく。いわく私の95手目▲7八歩がだらしない手で、ここは▲7四歩と打つべきだったという。上手はやがて△7七歩成とくるが、下手は馬を8七で取らせればと金が遠のくので、それで馬は十分働いたことになるとのことだった。
「一手勝ちはしっかり読み切れば怖くないんだよ」
まあそれはそうなのだろうが、その一手勝ちが読み切れないところが私たちアマなのである。
私があき女流初段に勝ったのは数年ぶり。あき女流初段の不出来な将棋で、いまは絶不調なのだろう。
ともあれ快く対局に承諾してくれたあき女流初段に改めてお礼を述べたい。
(つづく)
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第44期女流名人戦の、3回戦以降の勝敗予想

2017-02-20 00:49:38 | 勝敗予想
第44期女流名人戦の予選3回戦が20日から行われる。今日は3回戦と決勝戦の勝敗予想をする。

1枠
3回戦
●山根ことみ女流初段VS○渡部愛女流初段
●渡辺弥生女流初段VS○甲斐智美女流五段
決勝戦
●渡部愛女流初段VS○甲斐智美女流五段
※甲斐女流五段、リーグ入り。

2枠
3回戦
●村田智穂女流二段VS○岩根忍女流三段
●高群佐知子女流三段VS○山口恵梨子女流二段
決勝戦
○岩根忍女流三段VS●山口恵梨子女流二段
※岩根女流三段、リーグ入り。

3枠
3回戦
●中澤沙耶女流初段VS○井道千尋女流初段
●鈴木環那女流二段VS○清水市代女流六段
決勝戦
●井道千尋女流初段VS○清水市代女流六段
※清水女流六段、リーグ入り。

4枠
3回戦
●石本さくら女流2級VS○熊倉紫野女流初段
○貞升南女流初段VS●カロリーナ・ステチェンスカ女流3級
決勝戦
○熊倉紫野女流初段VS●貞升南女流初段
※熊倉女流初段、リーグ入り。

だいぶメンバーが絞られたので、この予想はしやすい。
8割方当たりそうな気がする。とはいえ1枠決勝の予想は外れてもらいたいのだが…。
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Abema TV讃歌

2017-02-19 11:08:34 | 将棋雑記
本年2月1日より、インターネットTV「Abema TV」に将棋のコンテンツが加わった。
その初日はA級順位戦8回戦の一斉対局が放送された。
インターネットTVといえばニコニコ生放送がメジャーだが、私はほとんど見たことがない。
というのもたまに見に行くと定員オーバーでハジかれてしまうからだ。
それなら有料会員になればいいのだが、「見る将棋」におカネはかけない、が私のポリシーである。
Abema TVにアクセスしたらログイン等のめんどうな操作なしに、すぐに番組が観られた。しかも定員等でハジかれることがなく、これは好感度大だった。
もっとも手探りだったことに変わりはなく、深夜になったころ、恐る恐るという感じでPCのヴォリュームを上げ、白熱の終盤戦を楽しんだ。画質は良好、解説もしっかりしていた。これが無料で観られるとは、いい時代になったものである。
「将棋」は24時間放送。ライブ中継がない時は、第20期銀河戦や第35期女流王将戦を放送している。ちょっと手が空いた時に観られるので便利だ。
16日のB級1組順位戦も全日で中継があり、藤井猛九段と戸辺誠七段の解説だった。藤井九段は語りがポソポソしているが、棋士の心理状態、将棋の考え方を分かりやすく説いてくれるので、好きな解説者のひとりである。聞き手も鈴木環那女流二段、中村桃子女流初段、飯野愛女流1級と綺麗どころを揃えていた。なかなかやるぞAbema TV!!
順位戦は昼の進行が遅く、夜は私がテレビを観てしまうので、本当の意味での観戦は深夜である。むしろこのころが双方秒読みになって、進行がスピーディーになるのでよい。
放送では順位戦にかける棋士の息吹、緊張が余すところなく伝えられ、私は大いに満足した。
17日深夜も第20期銀河戦決勝・羽生善治二冠VS阿久津主税七段戦を見始めたら見入ってしまい、島朗九段の解説の巧妙さもあって、就寝時間が大幅に遅くなってしまった。まあ、翌日の仕事が休みだから構わないのだが。
また18日は、藤井九段による「藤井システム」の講座もあった。
銀河戦や女流王将戦、講座は再放送であるが、どちらも初見なので構わない。重ねて言うが、すばらしいコンテンツができたものだ。
番組では今後も順位戦を中継する予定で、次は25日(土)A級順位戦最終局になる。こちらも大いに楽しみで、来期も順位戦中継は行われると思う。その際対局日(中継日)は、金曜・土曜に限定してもらえればありがたく思う。
…あ、でも私はそのころ、土曜日が休みの企業に就いているんだろうな…。
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