一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2月18日の大野教室(中編)

2017-02-22 12:50:47 | 新・大野教室
ここで3時休み。今日は午前の子供教室で生徒が13人も来たそうだが、今もこのくらいの人数だ。室内のキャパシティから見て、この辺が限度だと思う。
ここでSas氏が退席してしまった。Sas氏は最近、教室のレギュラーになった中年氏。なかなかにおもしろいキャラで私も一局お手合わせ願いたいのだが、Sas氏はすぐに帰ってしまう。
私は和田あき女流初段と軽くおしゃべり。ふだん引きこもりの私にとってこの機会は貴重だ。
3時休みが終わり、Hon氏、Og氏と相前後して来た。
私の2局目は、大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。
今日は矢倉を指すつもりだったのだが、上手が△8五歩を決めてないのに▲7七銀を上がるのがシャクで、結局▲6七銀と上がってしまった。
このあたりでShin氏も登場。4時からの割引制度適用での来席だ。
大野七段は△6五歩▲同歩△同金。ここで▲6六歩はつまらないので、私は▲5七金と立つ。
ここまではよかったが、あとの▲5九角~▲6八飛の構想はマズかった。
大野七段は端攻めに出る。私はこれを逆用しようとしたのだが破綻し、逆に傷口を拡げてしまった。以下は勝負所もなく、中押し負け。またもやだらしない内容となった。
感想戦。大野七段の教えは、やはり▲5九角以下の構想はまずく、すぐに▲6六金とぶつけるのがよかったという。それで△同金▲同銀…と検討を続けたが、私は△6六同金で△6四歩と控えて打たれるのが嫌だったのだ。すると「しぶい!」と口を揃える大野七段とOg氏。
大野七段は一理ある、としながらも
「それなら▲5八銀と引いてどうですか」(第1図)

いずれの手順でも、下手は互角以上の戦いができたようだ。

3局目はTaga氏と指す。Taga氏は三段の実力があるのだが、私とは私の飛車落ちとなっている。
対局開始。将棋は奔放なイメージがあるTaga氏だが、定跡どおりくる。私も変化の余裕はなく、よくある局面に進んだ。
Taga氏は飛車を2筋に回り桂交換を果たす。私は△3三桂と飛車取りに打ち、△4五歩と歩を取って1歩得となった。

第1図以下の指し手。▲5五桂△同歩▲同銀△5四歩▲4四歩△5二銀▲3五歩△5四歩▲3四歩△5五歩(第2図)

ここでTaga氏の▲5五桂が意外だった。Taga氏、こんなところで桂をおごってはダメだ。
△5四歩▲4四歩には当然△5二銀と引き、これで銀の入手も確定。Taga氏は▲3五歩から動いてきたが、私は銀を取りきってよくなった、のだが…。

数手進んで△3三金の形で△1三角と出たのがマズかった。△3三金が浮き駒になったため、▲7七角が間接的に利いてきてしまったのだ。
だがそこからTaga氏が決め手を逃し、最後は私が誤魔化した。戻って第1図では、▲3七桂と据えてこれからの勝負だったと思う。
洋間ではU君がちびっ子2人相手に将棋を指している。兄弟だろうか。ひとりは幼い女の子で、駒の動かし方を知っている程度。でも今のうちから将棋に慣れておけば、将来の女流名人になりえる。
和室ではOg―Kaz戦が行われている。Og氏の振り飛車にKaz氏の銀冠穴熊。私はKaz氏の穴熊に勝ったことがないのだがそこはOg氏、見事な捌きを見せている。
しばらくしてKaz氏が投了した。ちょっと早いと思うが、もうダメらしい。
う~む、イビアナも手練れの手にかかれば、もろくも崩壊するのか。
4局目はShin氏と指す。Shin氏とはこのところよく顔が合うが、この時間帯はけっこう会員が帰ってしまっている、私とShin氏が同程度の棋力…などの事情がある。というわけで、Hon氏はもう帰ってしまった。
振り駒で私の先手になり、▲7六歩△3四歩▲9六歩。自分で作戦を決めるのがめんどうだったので、Shin氏に任せたのだ。Shin氏は居飛車を明示したので、私は四間飛車に振った。
Shin氏は△5三銀左。私は▲4七銀と上がって袖飛車の含みを見せると、Shin氏は△5五角。以下右側に引いた。2手で右辺に持っていかれたのはおもしろくなかった。
「これは大山先生と中原先生の将棋にありそうですね」
と観戦のOg氏。
私は袖飛車にできず、▲3八金から木村美濃にする。
「ここまでは大山先生の実戦と同じですよ」
とOg氏。形はたまたま同じでも、大名人とアマとでは、読みの量が全然違う。
Shin氏が△6四歩と突いて第1図。

第1図以下の指し手。▲7七桂△6三銀▲2七玉△6二角▲6四歩△同銀▲6五歩△5三銀▲6七銀△7三桂▲5六歩△6四歩▲同歩△同銀▲9五歩△同歩▲9四歩(第2図)

私は6四の歩をつまんだが、左桂を跳ねるのが振り飛車の心と、▲7七桂と跳ねた。
以下6筋でごちゃごちゃやったが、▲6七銀は撤退の感があってよくなかった。だが、代わる手も分からなかった。
数手後私は▲9五歩と端を攻めたが、無理攻めの感は否めない。ここでは失敗したと思った。

第2図以下の指し手。△6五桂▲9三歩成△7七桂成▲8二と△8八成桂▲6一飛△5三銀▲1一飛成△4一金(第3図)

ここで△8三飛を読んだ。以下▲9五香△9二歩▲9八飛でどうか。振り飛車がわるくはないがちょっと単調で、あまり気は進まなかった。
本譜は△6五桂だったので、飛車の取り合いになった。私は一時的に桂損になるが、▲6一飛に期待した。
△5三銀に▲1一飛成は大きい手、しかし△4一金と我慢されてみると、意外に攻め手がないのに驚いた。

第3図以下の指し手。▲9一と△2九飛▲1八玉△9九飛成▲1二竜△2二桂▲3九角△3一金▲2三香△4二銀▲2五歩(第4図)

私は▲9一とと香を補充する。しかし香はすでに1本持っているので、気が利かない。
△2九飛がShin氏待望の反撃である。私は▲1八玉しかないが、序盤の▲2七玉型がここで祟ってしまった。
私は▲1二竜を利かし、▲3九角。△1七香と△6四香を同時に消した手だが、角が隠居したので形勢は全然自信が持てなかった。
△3一金▲2三香にShin氏は△4二銀。玉の脇を締めつつ、角を間接的に2六まで利かせた手だ。しかしここでは△2一金と竜取りに寄られるほうが嫌だった。
私は指す手がなくなって▲2五歩。キズを作っているようだが、仕方なかった。

(つづく)
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