一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

1月21日の大野教室(前編)

2017-02-02 00:51:36 | 新・大野教室
1日からAbema TVで将棋の放送が始まった。私はニコ生もあまり見ないので今回もスルーするつもりだったが、夜11時すぎにPCでチラッと見たら、これがなかなかに面白かった。
将棋番組が毎日無料で観られるなら、将棋ファンにとってこれほどの優良コンテンツはあるまい。今後も大いに期待する。

   ◇

1月21日(土)は大野教室に行った。7日についで2回目で、土日教室で私の複数回参加は珍しい。今日は行く予定ではなかったのだが、プライベートで特大級の事案が立て続けに起こったため、とにかく知人に会いたかった。
大野教室は昨年9月に料金を改定したので、少しでもモトを取るためには午後1時キッカリに入室すればよい。しかし家を出るのをグズグズしてしまい、教室に入ったのは1時35分だった。
洋間では大野八一雄七段が5面指しの真っ最中。隅ではFuj氏が小さな子と対局していた。奥の和室でも3局指されていて、料金改定も何のその、大野教室は今日も好調であった。
スタッフのW氏に4,000円を払う。新料金では月の1回目が5,000円、2回目が4,000円である。なお事前の申告(前払い)なら2回目は3,500円となる。
ところがW氏が怪訝な顔をしている。私が今月初来席と勘違いしていたらしい。
しばし待って、As氏との対局になった。「Asと申します」といきなり自己紹介をされ、恐縮した。私は自己紹介をしないほうなので、見習わなければならないと思う。
As氏の先手で対局開始。As氏は四間飛車に振り、私は△4四歩と止めて角交換を拒否する。
As氏は片銀冠に組んだが▲3六歩を省略したので、私は△3五歩と突いて玉頭位取りを目指した。
ここでAs氏が▲3六歩△同歩▲同銀と動いてきたが、やや無理筋だったか。
「また来ちゃいました」
の声がする。先日初来席したSas氏で、氏は常連になりつつある。
私は△6五桂と跳ね、数手後先手の▲6六銀が動いた瞬間に△5七桂成が利いた。さらに数手後、この成桂が敵角を取る殊勲を挙げたが、実戦的には先手の玉も固く、まだむずかしい。
しかしAs氏は若干諦め気味だったようで、▲7三歩成の飛車取りの勝負手を逃してからは私ペース。最後も綺麗にまとめ、私の制勝となった。
ちょっとの間Fuj氏と話すが、私は自動車事故に廃業の話が加わって、全然楽しめない。はー、ホントにキツイ。
2局目はさっきの小さな子と指す。女の子だった。彼女は常連かもしれないが、私は初見だ。W氏によると、研修会員とのこと。とはいえ手合いは私の飛車香落ちである。
「中学生?」
駒を並べながら聞く。前回別の女の子と指したのだが、中学生だと思ったら高校生だった。女性の齢は分からないので、あらかじめ聞いておくのが吉である。
「小4」
と彼女。名前はKahoちゃんという。早速対局を開始し、彼女は元気よく中飛車できた。が、これでは私の香落ちのハンデがほとんどない。私は中央を厚くして構えた。
Kahoちゃんは5筋の位を取り、飛車を9筋に転回する。もちろん狙いは端攻めだが、私は△8三玉と上がってしのいでいる。玉が前線に出て守りに就く。これが駒落ちの上手の手だ。
私は△5四歩▲同歩△同金。Kahoちゃんは当然▲5五歩と位を確保したが、ここで私は下手を脅してみた。
すなわち△5五同金! 以下▲同銀で一時的に駒損になるが、△5四歩で取り返せる。通常駒落ち戦では駒の交換は上手が損だが、この場合は下手の陣形に打ち込みの隙があるので、上手が十分になるのだ。
私は△5五歩と銀を取り返し、△6七銀から△7六銀成とまったり指して好調。下手はこれ以上進展が望めず、ここで上手が優勢になった。
以下は私が下手玉のコビンを攻め、快勝。…と、記譜だけを見たらそうなるが、Kahoちゃんはしっかり高美濃に組んでいたし、手つきもよかった。将棋は好きなようだがちょっと冷めたところもあり、それが逆に頼もしかった。
将来は女流棋士も視野に入れているみたいだったが、彼女がその気になったら、女流棋士になれるだろう。
3時にはちょっと早いが、ここで3時休み。和室ではFuj氏とIi君が指していた。棋力も体重も重量級で、見ていて可笑しくなった。こういう相手と戦わなければならない相手は大変だ。
戦型は横歩取り。Fuj氏は横歩に食わず嫌いのところがあったが最近は開眼したようで、望んで横歩を指している。
局面は先番Ii君が指しやすいように見えたが、2~4筋から動かず、飛車を8筋に転回して飛車成を目論んでいる。やや方向違いに見えるが、どうだろう。
次に見た時は局面がかなり進んでいた。時刻は3時間近くになり、私の3局目は佐藤氏と指すかSar君と指すかの二択になったが、Sato氏と指すことになった。Sato氏は教室でも三指に入る強豪で、勉強熱心である。私も毎回苦戦を強いられているが、なぜか対戦成績は私のほうがよい。
だがFuj―Ii戦が熱戦で、Sato氏も私も、対局に入れない。
局面はFuj氏が勝勢になったが、Ii君は粘る。さすがに私たちもシビレを切らして、対局に入った。
私の後手で、四間飛車に振った。相居飛車を指してもいいのだが、Sato氏の得意は右玉である。相手の得意は指させない、が私のポリシーである。
Sato氏は▲6六歩と角道を止めたが、▲4六銀と出てきた。私は気合で△4五歩。これにSato氏も▲3五歩と応戦して、激しいことになった。
しかし私の読み筋がおかしかったようで、一段落してみると私の形勢が悪くなった。
が、Sato氏にも緩手が出、私が馬を作ったところでは形勢が逆転した。
が、私は△6五馬と歩を取ったのが微妙で、これによって▲6二歩の反撃手段が生じた。
▲4三銀と△3二竜取りに打たれたが、これを△同竜▲同金△同馬と清算したのもマズかった。一見飛車と金銀の二枚換えでよいと思えるが、この場合は後の▲4一飛が厳しいのだ。
戻って△4三同竜では、黙って△3一竜と引いておくべきだった。
本譜は後手敗勢。もう投了してもよかったのだが、投げきれない。
Sato氏は▲8二銀と王手。詰みあり、と見ての踏み込みだが、私には意味が分からなかった。
(4日につづく)
コメント (2)
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