一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

最近気になる日本語

2024-06-13 22:19:05 | プライベート
最近気になる日本語を記しておく。

・「~してもらっていいですか」
最近、この言葉を聞く機会が実に多い。実生活でも、ドラマでも、だ。私の勝手なイメージは、若手上司が年上の部下に、慇懃無礼に言うというものだ。
これ、「してくれますか」ではぶっきらぼうなので、「してもらって」と謙譲語にしたうえ、「いいですか」まで付けて、下手に出ているわけだ。
だが実際は、その表現とは裏腹に、有無を言わせぬ迫力がある。なんでこんなまだるっこしい言い方が定着してしまったのだろう。

・「感謝しかない」
これは、使い方として正しい。ただ、ふつうに「感謝しています」でいいのに、なぜこんな「100%感謝」的な言い回しが出てきてしまったのだろう。何か、感謝しているほうに、偉そうなニュアンスを感じるのだ。相手に感謝しているようで、実は感謝していないイメージもあり、私は好きになれない。

・「恥ずい」
「恥ずかしい」を略し、「恥ずい」と言うのも多い。お笑い芸人らがよく使っている気がするが、とにかく若者が使うイメージがある。
これと同じパターンで「キモイ」があるが、これはもう、20年以上前から定着していた。日本テレビ「恋のから騒ぎ」の1コーナー「説教部屋」で、プロデューサー「キモイマン」がすでに登場していたからだ。
しかもこの「キモイ」、「気持ちいい」を略したのではなく、「気持ち悪い」を略しているから始末が悪い。
それでいえば、「恥ずい」はまだ罪が軽いといえるが、ちっとも美しい日本語に思われない。

・「なので」
この言葉は、文頭からいきなり来る。しかし当然ながら、文頭には来ない。というか、この言葉自体が、本来はない。「そういうわけなので」の、「なので」が独立してしまったのである。
この言葉は20年以上前からあり、ある鉄道関連の書籍に堂々と記載されていた。
驚くべきは、この表現を編集者も目に通したはずだが、そこをスルーして掲載されたことだ。
いまではテレビのコメンテーターでも平気でこの言葉をく使う。嘆かわしい。

・「ヤバい」「ヤバ」
「やばい」の語源はいろいろあるが、共通しているのは、「あぶない」という意味だ。それが現代では、美味しいものを食べたとき、「ヤバっ!!」と使われるから始末が悪い。
これ、日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」で、旅人の田山涼成が美味しいものを食べたとき、「いけませんねえ~」と言うのと同じ理屈だ。
私としては、同じ言葉が否定的な意味でも肯定的な意味でも使われるのは、悪いことではないと思っている。
ただやはり、ふつうに「美味しい」と言ってくれたほうが、好感が持てる。

・「うまっ」
これはもちろん、「うまいっ」の意味。その「い」がなくなってしまったわけで、構造としては「恥ずい」に似ている。
まあこれでもいのだが、ふつうに「うまいっ」と言って、どこがマズイのだろう。

私自身は、流行の日本語に流されず、ブログを書いてきた自負がある。だから、2009年に書いた記事も、現在書いた記事も、文章に違和感はないと思う。
結局のちのちまで残る文は、奇を衒わない、ふつうの文章だと思う。
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