一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4時から男(後編)

2017-02-18 00:52:02 | 新・大野教室
Shin氏とはいつも拮抗した内容になるが、最近は私の勝利が多い。Shin氏もそこを気にしているが、あまり気にし過ぎても勝利の女神から見放される。

第1図までの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△2二金▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2八飛△8六歩▲同歩△同飛▲9六歩△7六飛▲7七桂△7四飛▲6五桂△8八角成▲同銀(第1図)

Shin氏は何でも指すが、今回採用したのは相がかり。私も追随したが、12手目△2三歩が私流。▲3四飛なら角を換わって△2五角の予定だ。
▲6五桂はこう指すだろうと思った。

第1図以下の指し手。△3三桂▲8六角△7五角▲同角△同飛▲5三桂成△7八飛成▲同飛△8六角▲4八玉△5三角(第2図)

私は△3三桂と跳んだが、これは考え過ぎた。▲5三桂成は△8六角があるが、ふつうに△4二銀だったかもしれない。
というのは、Shin氏に▲8六角と先着され、桂を成られてしまったから。
私は飛車を切って△8六角だが、この二枚換えは後手が得していない。見ようによっては、指し切りにも見える。

第2図以下の指し手。▲8二歩△同銀▲8三歩△7一銀▲8二角△9二金▲9一角成△同金▲5六香△5二歩▲5三香成△同歩▲7四歩△同歩▲同飛(第3図)

Shin氏は▲8二歩から反撃する。▲8二角には△9二金と受けて続かないだろうと思ったら、香を入手して▲5六香があった。これは角と香が私の駒台に乗るから私のほうが得をしたようだが、大事な金が9一に取り残されたのが痛い。

第3図以下の指し手。△4四香▲3八銀△7三歩▲7九飛△4五桂▲4六歩△6八角▲4五歩△同香▲4七歩△7九角成▲同銀△8九飛▲6八銀△9九飛成▲2一飛△4四香(第4図)

先手は▲3四飛を狙っていると思ったので、それを防いで△4四香。これでやや差が詰まったと思った。
△7三歩▲7九飛にはスキありと感じて△4五桂と跳ねた。▲4六歩には△6八角が狙いの手。以下桂損はしたものの先手を歩切れにし、飛車を入手したところでは、互角に戻したと思った。
▲2一飛には2度目の△4四香。とにかく泥臭く攻める。

第4図以下の指し手。▲5九桂△6九竜▲8六角△6二玉▲1一飛成△8五歩▲7七角△6五桂▲9五角△9四歩▲8七角△8九竜▲6五角△9五歩(第5図)

△6九竜の銀取りにShin氏は角を打って守りにくるが、私はその角を責める。なんとなく流れはこちらに来たようだ。
その角を取りきって、よくなったと思った。

第5図以下の指し手。▲5六桂△6九竜▲5八金△3九角▲4九玉△2八角成▲4四桂△3八馬▲同玉△5八竜▲4八香△4九銀▲2七玉△4八竜▲4六歩△2四香(投了図)
まで、96手で一公の勝ち。

▲5六桂はほかに手があったと思うが、ここではもう先手がわるい。
私は再度の△6九竜から△3九角。これには▲同玉△5八竜▲4九香を考えていたが、それでも私が優勢だろう。
以下△2四香まで私の勝ちとなった。

感想戦はOg氏を交えて行われた。私は中盤まで形勢を悲観していたのだが、Og氏の見立てではそうでもなかったようだ。
私が形勢を挽回したのはShin氏が53手目7九に飛車を引いたからで、これ以外の位置だったら私が負けていただろう。またその次の▲4六歩も、黙って▲5八金と上がられたら、後手の攻めは切れていた。
指し手進んで71手目にShin氏は▲1一飛成としたが、ここは▲4一角(参考図)と打ったほうが綾があったようだ。

しかしこれも検討の結果、後手が残している、の結論が出た。が、これは感想戦でさんざんつついて絞り出したもので、実戦ではどう転んだか分からない。

大野八一雄七段とW氏も戻り、これで今日の将棋は終了。3時50分から8局指して3勝5敗はまずまずか。勝ち負けはともかく、8局も指せたことが驚きだった。
食事は大野七段、W氏、Og氏、Hon氏、Tod氏、Shin氏、Hat氏、私の8人。駅近くのインドカレー屋に行った。私は精神的にアレなので食欲はないが、カレーだったら流し込める。
もっともここのカレー屋はライスとナンがおかわり自由で、ついおかわりしてしまった。
食後の話題は、翌週に迫った埼玉県支部対抗戦のことなど。私はそのころ北海道にいるので関係ないが、出場する選手は頑張ってもらいたい。
「ここ3日間の教室で私が負けたのはHonさんだけだよ」
と大野七段。先日の当ブログに大野七段が発奮したわけでもないだろうが、すさまじい戦績である。
考えてみたら私もこのところ、大野七段に全然勝てていない。次は何とかしたい。
コメント (3)
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