一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・13「今旅行最大の失敗」

2015-08-30 17:59:11 | 旅行記・沖縄編
こうなった以上、石垣空港に一刻も早く出向き、空席待ちをしなければならない。石垣最後の朝は優雅に朝食と行きたかったが、のんびり食べる余裕はない。私は手早く身支度を済ませると、フロントに向かった。
1階の食堂では朝食の最中だ。セルフサービスのようで、山盛りのサラダを皿に取っている宿泊客がいた。それを尻目にチェックアウトする。まったく、泣きたくなった。
しかし不幸中の幸いは、私が石垣バスターミナル近辺に泊まったことである。もし黒島に泊まっていたら、石垣へ戻るまでで一苦労だった。
07時45分の空港行きバスに乗る。若干時間があったので、窓口で1,000円の回数券を買った。空港までは540円。残りを使えるのは来年だが、これを使うためにまた訪れる口実ができた。とりあえず、さらば石垣市である。
08時23分、石垣空港着。空席待ちといっても、特便の類はもう買えないので、対象会社はANAのみ。これは株主優待券を使えるからだ。
カウンターで用件を告げると、まず那覇までのチケットを購入し、オープンチケットを持って空席待ちをする、ということだった。
我がオープンチケットは、「種別B:3」。3人目とは、意外に早い。もっとも、お盆の最終日に予約なしで石垣島にいる旅行者もそうそういまい。
私は那覇→羽田の19時15分を予約しているので、その時間の約30分前までに那覇へ着ける便が対象だ。
すなわち、石垣発
09時20分
11時15分
12時40分
13時40分
15時30分
16時05分
の6本である。これを過ぎたら、たとえ那覇へ着けても、今度は羽田までの便をキャンセルしなければならなくなってしまう。この負の連鎖は、何としても回避しなければならない。
私は近くのオープンスペースで待つ。これが何ともいえないイヤな時間で、何も手に付かない。4年前に那覇→羽田のチケットが取れず同じ状況に陥った時は、こんな思いは二度としたくないと思った。
しかし歴史は繰り返すのであった。私は全然成長していない。
09時20分の便の放送があった。
「1764便は満席を予定しており、空席待ちはありません」
アッサリと言われた。これは意外に、手こずるのではないか?
カウンター前には続々と旅行客が到着し、手荷物を預けている。さすがにお盆の最終日だ。彼らのほとんどは那覇行きだろう。何だか、私の空席はできないんじゃないか、と不安にかられた。
次の便は11時15分。20分前にはカウンターに戻ってくるが、仮に空港を出ても近場に行くところがない。空港連絡バスはあるが、どこへ行くにも時間がかかりすぎる。
ちなみに4年前の那覇ではモノレールがあったので、1日乗車券を買い、適当に時間を潰すことができた。
今一度時刻表を見ると、17時55分の便も搭乗可能だった。この1本は大きい。なおJTAにはいくつか空席があるが、そちらに乗るわけにはいかない。まったくいまいましい。
私は2階隅にあるオープンスペースに行く。ここは椅子が大きく、ゆったりした気分になれる…わけがなく、心ここにあらずだ。
そこに放送が入った。
「11時15分発の1766便は満席予定のため、12時40分発の3746便に振り替えてくださるお客様を募集します。協力金として現金1万円、もしくは7,500マイルを進呈いたします」
これは間接的に、1766便の空席がないことを意味する。しかし、12時40分の便には空きがある、ということではないか?
それにしても乗客が多いと思ったら、11時40分発の羽田行きのチェックインも行っていた。ああ、私はこの空席待ちで帰ってもいいのだ。
それをカウンター嬢に言うと、まあまあ…とのことだった。焦らなくても、那覇行きの空席がでますよ、と言っているようにも聞こえた。
また放送があり、12時40分の便が、数十分遅れるとのこと。これはソラシドエアとの共同運航便で、遅れやすくなっているのかもしれない。ただ、ANAの飛行機も全体的に遅れている。今日は各所で満席なのだろう。
さらに放送があった。
「11時15分発の1766便は満席予定のため、13時40分発の1124便に振り替えてくださるお客様を募集します。協力金として現金1万円、もしくは7,500マイルを進呈いたします」
13時40分? ということは、12時40分の便は満席になったのだろうか。
いよいよ空港を出たいが、表は太陽がギラついている。一度は表に出たが、すぐに空港へ戻った。
私は2階の椅子に座る。同じフロアではマッサージルーム(もちろん有料)があるが、客は入っているのだろうか。
13時40分の便も、30分ほど遅れるとのこと。昼の便はいくら遅れてもいいが、夕方のそれは困る。羽田行きとの接続問題があるからだ。
もはや私は何も手に付かない。仮に「将棋世界」を持っていたとしても、活字が目に入らなかったろう。
12時40分の便はさらに遅れ、14時40分発になっていた。2時間遅れとは、今日の石垣空港はメチャクチャである。このドサクサに紛れて搭乗できればうれしいが、優先されるのは、座席予約をしている人だ。
昼食を摂るにも、空港内のそれは高くて、食べる気になれない。
さらに待つこと数十分。私が15日にJTAの支払いを済ませていれば、この時間ぐらいに空港に来たはずだ。それがまさか、石垣空港に張り付きになるとは思わなかった。
13時40分改め14時10分の空席待ちの放送があった。
「14時10分発1124便、空席待ちのお知らせをいたします」
オッ、ついに来たか!!「種別A、1番のお客様。2番から4番のお客様。5番のお客様。カウンターにお越しください」
これだ…。これがあった。
この「種別」が曲者で、私は一般ユーザーだからBだが、Aはそれよりワンランク上で、何かと優遇される。すなわち私より後から空席待ちをしても、種別Aなら、先に搭乗できるのである。Bは泣くしかなく、順位戦の頭ハネのごときなのだ。
しばらくして、
「続いて種別B」
の放送があった。「1番のお客様、カウンターにお越しください」
…うん? これで終わり?
4年前は、私の1つ前で空席待ちが埋まり、その後に数時間待たされた。
4年前の悪夢再び、か…。私は目の前が暗くなった。
(つづく)
コメント
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