一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

北島忠雄著「解明!相穴熊の最先端」

2015-08-02 15:54:09 | 将棋雑記
先日、北島忠雄七段から直々に「解明!相穴熊の最先端」(マイナビ刊・1,540円+税)を購入した。今日はその内容紹介をする。

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序章 タイトル戦における相穴熊戦

第1章 対三間飛車
 第1節 後手△4五歩型
 第2節 後手△2二飛型

第2章 対石田流
 第1節 △4二角に▲9九玉
 第2節 △4二角に▲4六銀

第3章 対ゴキゲン中飛車
 第1節 後手△5四銀型
 第2節 後手△6四銀型
 第3節 後手△6二銀型
 第4節 後手△5四飛・5三銀型

第4章 ゴキゲン中飛車対超速
 第1節 後手△4二角型
 第2節 後手△6五歩交換型

第5章 対矢倉流中飛車

第6章 対四間飛車▲6六銀型
 第1節 ▲9九玉に△4五歩
 第2節 ▲9九玉に△9一玉

第7章 対四間飛車▲6六歩型VS△5二金型
 第1節 後手△1四歩型
 第2節 後手△6一飛型
 第3節 後手△1二香型

第8章 対四間飛車▲6六歩型VS△6一金左型
 第1節 △7四歩に▲2四歩
 第2節 △7四歩に▲3七桂

第9章 四間飛車△4四銀型
 第1節 先手▲6七金型
 第2節 先手▲6八金寄型

第10章 対角道オープン四間飛車
 第1節 角交換型
 第2節 ▲5五歩型
 第3節 ▲6六歩型

コラム1…将棋教室
コラム2…関根茂九段
コラム3…記録係

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本書は居飛車穴熊が振り飛車穴熊を攻略するスタンスで書かれているが、必ずしも居飛車が有利にはならない。極めて「公平な視点」で書いている。北島七段の人柄を表しているようである。
1ページには図面が2つないし3つ載り、有段者なら盤に並べなくても理解できる。各振り飛車に居飛車の対応手が細かく、穴熊党には参考になると思う。第4章、対ゴキゲン中飛車に▲3七銀の超速から相穴熊になる変化は、本書ならではだ。私は穴熊を指さないが、指し手の変化は各戦法で応用できるので、反穴熊党でも参考になる。
なお第5章の「対矢倉流中飛車」は矢倉囲いではなく、矢倉規広七段が得意にしている形で、この対処法を記した。
本書を読了して、振り飛車穴熊の指し手がかなり進歩した印象を受けた。振り飛車特有の受けではなく、攻めを意識した布陣になっている。広瀬章人八段の影響が多分にあると思う。
私も穴熊を指してみたくなった。
コメント
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