一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・6「川平湾の裏側」

2015-08-22 22:24:08 | 旅行記・沖縄編
コンドイビーチは遠浅の海で、エメラルドグリーンが美しい。八重山のガイドブックがあれば、必ず掲載される名所である。
しかし今は干潮で、ごつごつした砂場がむき出しになっている。言葉は悪いが、アバラ骨のようだ。
私は浜辺を歩くが、日差しがきつい。のんびりしたい気持ちはあるが、ビーチパラソルまで借りたくない感じである。といって、芝生エリアの東屋を利用するキャラでもない。
結局浜辺をぶらぶらして、私はコンドイビーチを後にした。
再び集落に戻る。ちょっと歩くと、水牛車にぶつかる。でもやっぱり、乗りたくない。
なごみの塔には、観光客が相変わらず列を作っていた。前も書いたが、私は並んでまで観光したくないので、今回もパスせざるを得ない。
気を取り直して、かき氷店に向かう。ここは数年前たまたま入った店で、氷のふわふわ感が何ともいえず、すっかりファンになってしまった。
余談だが、後年、八洲旅館ユースホステルに泊まった時、ゆんたくの時間でここのかき氷のことを話したら、「場所はどこです?」「道順は?」「店の名前は?」と、根掘り葉掘り聞いてきたホステラーがいた。
よほどこの店に興味がわいたのかと思いきやそうではなく、たんに八重山の情報を仕入れたいだけだった。その後の彼の話を聞いて確信した。何しろ、どこどこのATMはどこの銀行が入ってるとか、どこどこのアレが何々らしいとか、言ってることが細かいのだ。
しかし、いくら細かい情報を知っていても、それが体験したものでなければ、価値は半減する。「あそこのかき氷は美味しいらしい」より、「あそこのかき氷はふわふわして美味しかった」のほうが、話としてははるかに面白いのだ。このホステラーは、そこをはき違えていた。
で、そのかき氷屋だが、ここも観光客がいっぱいで、うんざりした。男1人ぐらい入って入れないことはないが、注文の最中の客もいるし、そんな窮屈な思いをしてまで食べたくない。ここもパスとなった。

その代わりというわけではないが、自動販売機でシークワァーサージュースを買った。炭酸が効いて美味かったのは言うまでもない。
帰りは15時45分の八重山観光フェリーを利用する。高速船は大型で、「にぃぬふぁぶし」といった。これに乗るのは確か2回目だが、同じ料金なのにお得感があってよい。
定刻を少し遅れて、16時過ぎに石垣港着。夕方の便で宮古島に行くならバスの時間を調べなければならないが、石垣を去りがたくなってしまった。
宮古行きは15日とし、今夜も石垣に泊まることにした。
私は港内にあるショップで、インターネットの利用を申し込む。ここは1時間200円で、リーズナブルなのだ。
しかし店の女性が言うには、先日の台風でネット回線が故障し、今はネット利用の提供はしていない、とのことだった。
何だか体よく追い出された気もするが、まあいい。ブログの記述は夜に回そう。
そうだ、石垣といえば、以前から入りたい店があった。
私はユーグレナモール内にある石垣公設市場の2階に行く。ここの軽食喫茶のぜんざいを一度食べてみたかったのだ。
店は土産物屋の一角にあった。ふらっと入ると、店の人が怪訝な顔をしている。どうも、席に座る前に注文をし、おカネを払うシステムだったようだ。
私はもちろん「石垣島ぜんざい」(500円)をオーダーする。出されたそれは、氷ふわふわ、というわけにはいかなかったが、シャリシャリの氷に白玉と小豆がいっぱい入って、美味かった。ただ、ちょっと甘みが弱かったかもしれない。

八重山の陽は長いので、まだまだ観光ができる。八重山に鉄道は走っていないが、バスに乗りたいところだ。
私は石垣バスターミナルに行き、「1日フリーパス」(1,000円)を買った。以前は「1日川平リゾート線」(1,000円)として、川平湾や空港を中心に運行していたが、前者は全路線が対象なので、はるかにパワーアップしている。時間が許せば、朝からバスに乗りまくりたかったところだ。
これも今さら、という感じだが、川平湾に行こうと思う。前回お邪魔した時は、何とかいう樹木が虫にやられて、土木業者が伐採していた。あの現状を確認しておきたかった。
バスを待っていると、右手にバスが到着した。ここが終点なので全員が降りるが、ここから超ミニスカートが見えた。おおぉっ…!! ああぁ!???
何と、その主はロング白髪のおじいさんだった。
私はあんぐりしたまま、じいさんを見る。あんだテメェ、という感じで、じいさんも私を睨む。私はうんざりして、視線を逸らした。何だよこれ、老人のコスプレかよ…。
気を取り直し、17時35分発の西一周線に乗る。空港路線は島の東側を走るので、今回は西側の海を眺められる。
18時13分、川平公園前で下車。私はまっすぐ、展望台に向かう。例の伐採された樹木の辺りを通ったが、変化は感じられなかった。
モデルと思しき2人組の女性とすれ違う。およそ八重山とは不似合な感じだが、彼女らは何者だろうか。
展望台に着いた。ここから見る川平湾も、八重山を象徴する景色としてよく使われている。何日か前、たまたまグラスボートが一隻もいなくなった景色がネットにアップされたが、今はもちろん、数隻の船が浮かんでいた。
私は川平湾に出る。パラパラいる観光客は海を写真に撮っているが、私の視点は違う。さっきの展望台を撮ってみた。あそこからの景色は有名だが、それを逆側から撮った写真は少ないはずである。かように私は、ヒネくれているのである。

バス停に戻る。さっきは気が付かなかったが、左手の道路は綺麗に舗装され、道も広くなったようだ。
その反対側に、売店がある。ここは忘れがたい店で、ここで私はかつて、シュノーケルセットを買ったのだ。それはシンプルで見栄えも悪かったけれど、使い勝手はよかった。
今日はブルーシールアイス(140円)を買った。
19時15分発のバスに乗る。車内で、15日14時05分発宮古行きの便を予約した。まったく、スマホは便利と言わざるを得ない。
20時ちょうど、石垣バスターミナル着。あまり気が利かないが、今夜もあのネットカフェを利用するしかない。すなわち、午後10時まで時間をつぶすことになる。
さて晩飯である。「ひらのや」の隣は鰻専門店で、石垣最後の晩餐は奮発したいところである。
が、その店が居酒屋に替わっていたので驚いた。昼通った時、ハンバーグランチとかやってるから、おかしいと思ったのだ。
仕方ない、目的をラーメン店に切り替える。美崎町内をうろうろするが、2年前に入った店が見つからない。仕方なくほかの店を探すが、アンテナにピンとくるものがない。
私は、気になっていた店に戻る。ここは妙な貼り紙があって、敬遠したのだが…。その文面が、ちょっと奇妙だったからだ。
(つづく)
コメント
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