一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

逡巡の沖縄旅行2015・10「見上げてごらん、夜の星を」

2015-08-27 01:11:07 | 旅行記・沖縄編
また! あの、コスプレじいさん!! まさか2日連続で会うとは…!!
八重山では石垣を拠点にあっちこっちを行くパターンも多いので、同じ旅行者と何度かすれ違うことは珍しくない。しかしじいさんと再会するとは…!
私は早くも見慣れたが、右の女性は彼を見てポカーンとしている。まあ、そうであろう。
私はお腹も一杯になって、離島ターミナルを後にする。ホテルにチェックインしてもいいが、どこにあるのか分からない。私はとりあえず「パピヨン」に向かった。
3日ぶりに入り、ぜんざい(300円)を注文する。ここは軽食喫茶なので、こちらを頼むのが本筋ともいえる。ぜんざいはもちろん美味かった。
こういうのんびりしたひと時が、東京では味わえない。これが実は至福の時間なのだった。
ファミリーマートに寄り、またさんぴん茶を仕入れる。この後はアイランドでブログを書く手もあったのだが、私は東横イン石垣島に向かう。宿に入る手に悪手はない。
だがスマホで確認すると、離島ターミナルからかなり離れていた。同じ石垣港でも、貨物ターミナルの前にホテルはあった。僻地だが、だから5千円台で泊まれたともいえる。離島ターミナルに近いと、それだけで宿泊料が跳ね上がるのだ。
午後6時ごろチェックインしてエレベーターの前に来ると、壁に「南の島の星まつり」のポスターが貼られてあった。
これは回を重ねること14回目で、今年は15日から23日までらしい。つまり、今日が初日である。
そういえば過去の沖縄旅行でも、このイベントの告知を見たことがある。ただ今までは宮古島に行ったり、ユースホステルに泊まったりして、お邪魔する機会がなかった。
今日15日はどこかで大々的なイベントがあり、夜は「ライトダウン星空観望会&夕涼みライブ」が開かれる。夏川りみなど多くの歌手がミニライブを行うようだ。これはけっこうな集客の目玉である。開演は午後6時からで、ということはもう始まっている。
私はとりあえず部屋に向かう。ドアを開けると、クーラーがよく効き、涼しかった。沖縄でこの感覚は初めてのような気がする。先にも書いたが、これが沖縄での初ビジネスホテルだが、そこに沖縄らしさはない。
とはいえ自分専用の部屋は、やはり落ち着く。カバンを置いて一休みすると、このまま部屋に籠っちゃおうかと考える。テレビも全然見てないし…。6時半からは、東京では土曜スペシャルが放送されるが、石垣島ではどうなのか。9時からは西村京太郎のトラベルミステリーがあり、これは確実に見られる。
はぁー、と迷うが、せっかくの機会なので、星まつりを見に行くことにした。
スマホで調べると、会場は「南ぬ浜町緑地公園」で、離島ターミナルを支点として、ホテルと会場がほぼ等距離に見えた。ちょうど、線対称の感じである。ただし、具体的な位置までは分からなかった。
私はスーパーの袋に旅行ノートを入れ、首からカメラを提げて行く。格段に身軽になり、これだけでずいぶん楽になった。
会場はイベントの性格からして、海沿いの平坦な広場だろう。私は海べりを歩く。30分近く歩くと、右手に大きな橋が見えた。警備員がクルマを誘導していて、聞くと、この先が会場だという。ビンゴだ。
しかしこの橋が長い。彼方では歌手の歌声が聞こえているのだが、なかなかそこまでたどり着かない。ようやく着いた時は、けっこうな汗をかいていた。八重山では本当によく歩く。
会場は海際にあり、一帯が芝生だった。けっこうな広さで、その辺の野球場ぐらいある。前方のステージでは男性グループ・Skoop On Somebodyがポップスを歌っていた。さっきは女声が聴こえたが、あれは夏川りみか、他の歌手か。ステージ前には多くのビニールシートが敷かれ、多くの客が座っている。かなりの数である。
さんぴん茶(2リットル)が重すぎて携行しなかったので、また喉が渇いた。と、会場の一隅でカルピス(ペットボトル)を配っていた。もらいに行くと、「こちらのTシャツはどうですか」と勧められた。まあ、そう簡単にはもらえないわけである。でももらったが。
カルピスはよく冷えて、美味かった。
会場の周りには屋台が出ている。8時半からのライトダウンでは一帯の灯りが全部消えるらしいが、その間この辺りの営業はどうなるのだろう。まあ、それを承知の営業であろう。
ステージには夏川りみが現れた。夏川りみは沖縄を代表する歌手だが、私には「ぶらり途中下車の旅」の旅人のイメージもある。
失敗したのは、私の位置からステージまでの距離が遠かったこと。もとより近くに寄るつもりはないが、家に置いてきたズームレンズが、ここで必要になるとは思わなかったのだ。またビデオカメラは一応携行したが、今回はホテルに置いてきてしまった。
私は最大55mmのレンズで彼女を撮るが、いかにも遠い。本当に失敗した。
夏川りみは再登場のようだ。何か歌った後、次に名曲「涙そうそう」を歌う。テンポがスローで、伸びのある歌声が会場に響く。これが無料で聴けるとはありがたい。
続けて中森明菜の「ミ・アモーレ」、渡辺真知子の「かもめが翔んだ日」と歌い上げる。いずれも本家に劣らぬ、素晴らしい歌だった。
陽は暮れて、写真を撮るごとに空の色が濃くなってゆく。と、そこにスペシャルゲストの篠原ともえが登場した。シノラーこと篠原ともえは芸能生活が長いが、あのキャラとは裏腹に、実は礼儀正しいお嬢さんだと思う。だが、あのキャラで損をしている。惜しい。
その篠原ともえは翌日、ホテル日航八重山でのトークショーに出演するが、今日の参加予定ではなかったはずだ。
話を聞くと、篠原ともえはラジオで「東京まちかど天文台」という番組を持っているらしく、星空に造詣が深いようだった。それなら今日の参加も頷ける。
先に出演した華菜枝(歌手)も再登場し、今度はみんなで「見上げてごらん、夜の星を」を歌う。
石垣の海辺に合唱が響く。空は群青色に変化し、幻想的だ。黒島から帰ってきた時は、こんな展開になるとは夢にも思わなかった。しかしここへ来たのは紛れもなく私の選択だ。私はギリギリのところで、正着を指したようである。
歌が終わると、篠原ともえが
「ではこれから、公開ウェディングです!」
と言った。
公開ウェディング!? ここで結婚式を挙げるのか!?!?
(つづく)
コメント (2)
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