一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

64たび大野教室に行く(後編)

2014-04-08 00:39:11 | 大野教室
Fuj氏にはせいぜい頑張ってもらいたい。
さて3時休み後は、植山悦行七段に指導対局をお願いする。植山七段にも角落ちで教わっていたが、現在は「もう角落ちは(卒業で)いいでしょう」ということで、やはり同七段が講師を務める「わらび将棋教室」では、香落ちか平手の手合いとなっている。
それが大野教室にも波及して、植山七段にはこちらでも平手でお願いすることがある。そしてきょうもそうなった。男性プロ棋士と平手で指せるとは、それだけで授業料3,500円のモトが取れてしまう。ありがたいことだと思う。
将棋は私の三間飛車。プロ間では居飛車側が穴熊に一直線だが、植山七段は急戦でくる。アマチュア相手に意地悪はしないのだ。
△6四歩に私が▲4七金と上がったのが誘いのスキ。▲3六歩を省略したわけだが、果たして植山七段は△8六歩~△6五歩~△7五歩と仕掛けて来た。
以下は難しい戦いが続く。しかし気がつくとこちらがジリ貧になっていた。終盤、私が▲3五金と桂馬を食いちぎった局面。ここは△3五同歩と取る手、5七の馬で取る手、ほかの手とある。
植山七段は「この馬は(3九に)利かしときたいけど…」とつぶやきつつ△3五同馬。そして「ここで引いてるからダメなんだな。現役のときにもっと突っ込んだ手を指してりゃ…」と続けた。私は何の返答もできない。
最後は形も作れず、私の投了。8七の地点に銀がポツンと残り、イヤになった。
感想戦では、序盤から中盤の入口あたりを重点的に研究した。植山七段はどちらかというと序盤重視派である。それだけにその見解が大いに参考になる。
この将棋、途中は私が指せる局面もあったと思うのだが、結論は「難しい」。私が「この手を指すべきだった」と悔やんだ手も、調べるとそれほどよくならなかった。やはり将棋は難しいのだ。
そして何より、植山七段がテキトーに指すのではなく(失礼)、きっちり読みを入れて指していてくれたことがうれしかった。ただ、植山七段が、「大沢さん、意外と普通の手を指しましたねえ…」とは、どういう意味だったのか、分からない。
4局目はW君と。あまり見ない青年だが、さっきはOg氏と平手で指していたし、O奨励会2級とも談笑していたので、奨励会員なのかもしれない。
彼にも角落ちで教えていただく。初手より△8四歩▲7六歩△8五歩。いきなり飛車先の歩を決めてきたのはありがたかったが、やがて飛車を中央に転じられて、下手が指しにくい。△7三桂から△6五歩とされ、もう5七の地点がもたない。
植山七段は「大沢さんはこうやって、おいでおいでと、上手に攻めさせるのが好きだからねえ」と笑ったが、これはホントにマズくしたと思った。
果たして下手(したて)の指し手は下手(へた)を極め、自陣がぺしゃんこになって劣勢となった。上手△5二飛、5五銀、5六歩。下手▲4八角、5八歩、5九玉、6六歩、6七金…の局面で、W君は△5七歩成。瞬間ありがたいと思ったが、これを▲5七同角と取ったのが失着。あとで再び▲4八角と引くことになったからだ。ここは▲5七同金と取るべきだった。
本譜は数手後、△5六銀▲6八金△6七歩▲6九金、とさらに押し潰され、以後もわずかなチャンスを生かせず負け。まことに悔しい敗戦だったが、次にW君と指すときは、本局より大駒一枚強い将棋をお見せする。
時刻は午後5時半になろうとしている。スマホで女流王座戦の途中経過を見ると、Hanaちゃんは決勝戦で、勝勢になっていた。「(相手玉が)詰んでそうじゃない」と大野八一雄七段。
Hanaちゃん、どんどん強くなっているが、もっと強くなる方法を教えよう。それは、ゴキゲン中飛車以外の得意戦法を作ることである。
「大沢さん、指しましょうか?」
とHon氏。Hon氏に誘われたら、断るわけにはいかない。本日5局目の将棋となった。
将棋はHon氏の正調四間飛車に、私の玉頭位取り。終始難しい戦いだったが、最後は秒に追われたHon氏が突然の投了。調べてみたら、終了後も難しい展開だった。
時刻は午後7時を過ぎている。これできょうの教室は終わり。本日の成績2勝3敗は、まあこんなものか。
夕食参加は大野七段、植山七段、Og氏、O君、W君、W氏、Hon氏、Shin氏、私、それに遅れてやってきたFuj氏の総勢10人。食事処はいつものトンカツ屋である。ここではとんかつ定食を注文するのが本筋だが、きょうも食欲がなかったので、カレーライスを頼んだ。最近は心労続きで、髪の毛も抜ける一方だ。
続いては駅前の喫茶店に場所を移し、おしゃべり。ここでFuj氏の戦果改めて聞く。さっきはFuj氏とテーブルが違ったので、聞けなかったのだ。
要するに、Fuj氏に人生の転機が訪れているということだ。しかしそれはFuj氏に言わせると、「まだ▲7六歩△8四歩と指しただけにすぎない」とのこと。いずれにしても、今後の展開に注目である。
なおW君は、大野七段門下の元奨励会員とのこと。道理で強かったわけだ。
またきのうは、和田あき女流3級から私に伝えたいことがあったらしい。W氏、Hon氏、Fuj氏はすでに聞いていて、すっかり和田女流3級の術中に陥っていたが、私はその内容がよく理解できなかった。15,000円って、どういう金額設定?ということである。
コメント
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