一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・船戸陽子女流二段13

2014-04-24 12:39:57 | LPSA芝浦サロン
まだ時間があったので、船戸陽子女流二段におかわり対局を申し込んだ。
今度は私の矢倉模様に、船戸女流二段の雁木になった。これも船戸女流二段の得意形である。6筋と7筋でごちゃごちゃしたやり取りがあったあと、銀交換になった。
数手後、船戸女流二段は△7二飛と寄り、私は▲7七飛とぶつける。3年前の私が何を考えていたのか分からないが、ずいぶん強気である。いまの私なら、▲7五歩と穏やかに収める。本局は私の指し方が荒く、指し手の予想がまったく当たらない。
私が大野教室に通い始めたのはこの対局の半月後からである。そこから私の棋力が向上し始めたからだと結論づければ容易いが、それではここまで将棋を教えてくれたLPSAの女流棋士に失礼だ。もっとも局後、船戸女流二段から
「(大沢さんは)調子悪そうでした」
の感想があった。
「どうして分かったんです?」
「指してる将棋を見れば分かります」
「……」
確かにそうで、このころの私は、かけている眼鏡のレンズの位置がズレていたからだと思うのだが、慢性的に体調が悪かった。
▲6一飛に△5一飛の合わせ。これにふつうは▲6四飛成としそうなものだが、私は▲同飛成から▲8二飛と打ち直す。むうう…。我ながら、どうにも理解不能だ。
将棋はそれでも、熱戦になる。私は竜を切り、船戸陣に迫る。
船戸女流二段は△5五歩の突き捨て。それを▲同角と取ったのが下の局面である。

以下の指し手。△5九飛▲9一角成△7九飛打▲8七玉△8九飛成▲7六玉△7九飛成▲7七歩△7二桂▲6四銀△5四玉▲5七桂△同と▲4六銀△3四銀▲4四香△同角▲5五銀引△同角▲同馬△5三玉 まで、船戸女流二段の勝ち。

船戸女流二段は△5九飛から△7九飛打と二枚飛車の攻撃だが、私は▲8七玉から▲7六玉と屋根に逃げ越し、▲7七歩と天井を塞いで、優勢になったと思った。△7九飛打では、△5八とと、と金を活用されるのがイヤだった。
私にチャンスボールが来たが、上手玉も広く、なかなか捕まえられない。下手が▲5七桂と捨てるあたりはかなり無理をしているなあと感じるが、ようやく上手玉を捕まえたと思ったところで、▲5五銀引と▲5五同馬の2手がどうだったか。
上手に△5三玉と引かれ、急に寄せが見えなくなってしまった。ここで戦意喪失し、私は投了した。このあたりの数手は、検討すれば下手に勝ちがあると思うのだが、調べる気は起きない。
とはいったものの、私は船戸女流二段に60局以上指導対局を受けているが、本局は三指に入る熱局だったと思う。
感想戦後、船戸女流二段から
「私、女流三段まであと30勝なんです」
と聞いた。
あれから3年、船戸女流二段は女流三段までマジック23である。その日はいつになるだろう。
コメント
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