一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月22日の東十条将棋教室(中編)

2014-04-28 11:46:23 | 東十条囲碁将棋サロン
大野八一雄七段に角落ちで教えていただく。△6二銀▲7六歩△5四歩▲5六歩△5三銀に▲6八銀。ここで大野七段が「うん?」という顔をした。いつもの私なら▲2六歩と突き、早めに飛車先の歩を交換するからだ。
△8四歩に▲5八飛。
「教室が違うから、違う戦法ですか?」
と大野七段。そのとおりで、きょうは気分を変えて飛車を振ってみた。左のS君は飛車落ちで教わっているようだ。まあそうであろう。S君に平手で挑まれては、私の立場がない。
大野七段は△3二飛。私は▲4七銀と上がる。これに△3五歩▲同歩△同飛なら、▲3八飛と飛車交換を強要して下手十分。
お互い手が出せなくなり、手詰まり模様となった。私は決断の▲1五歩。△同歩▲同香に△同香は4八の角で▲同角と取り△3三桂に当たるから、大野七段は香交換に応じず△1四歩だが、私は▲6五歩と突いた。
これを△同歩なら▲8五歩△同歩▲8四歩の金取りが厳しく、下手優勢。1筋で1歩を得たのは、これが狙いだった。
大野七段は△7三金と先逃げしたが、下手がややポイントを稼いだようだ。
このあたりで、Fuj氏とOk氏が相次いで来る。まさに来るべき人が来たという感じで、これで4面指しとなった。ただ、テーブルは4人掛けなので、そこは机の配置を変えて対処した。
では中盤の局面を掲げよう。

以下の指し手。
△1五桂▲同角△同香▲7五歩△7三金引▲7四桂△8八歩▲8二桂成△同玉▲8八飛△7二玉▲6四歩△8二歩▲6五銀△6一玉▲7四歩△7二金▲6三歩成△同銀▲6四歩
△5二銀右▲7三歩成△同金▲8五桂△7二金▲7八飛△7一歩▲7三桂成△6六桂▲7二成桂△同歩▲6三金△5一玉▲7二飛成△5八桂成▲5二金△同銀▲6二金△4二玉▲5二金
△3二玉▲4一金 まで、一公の勝ち。

Fuj氏は香落ちで対峙している。飛車角を華麗に?捌き、Fuj氏が優勢に見える。
こちらは、私が盤面左を制圧しているが、1筋で捨てた香が△2四香に換わっており、まったく自信はなかった。
大野七段は△1五桂だが、平凡な▲同角を軽視していたかもしれない。
先手を取った私は▲7五歩から▲7四桂。以下流れるような?攻めが続くが、攻めさせられている感じだ。このときはとにかく、無闇に玉を追わないよう、重い攻めにしないよう心掛けた。
4局も将棋が指されていれば、観戦客も増える。ちょっとした賑わいになって、次回以降の将棋教室に大いに希望が持てる展開となった。
△6六桂に、私は▲6三金と詰めろに打つ。これで勝ったと思ったのだが、存外難しい。
私は首を傾げながら▲4一金と入るが、ここで大野七段は「そうか…」とつぶやき、投了してしまった。これでいいのだろうか?

感想戦。私は以下、△2三玉▲3二銀△1四玉▲2三銀打△1三玉(△同飛は▲同銀不成△同玉▲2一飛!以下詰み)▲2一銀不成に△1七金と放りこまれてどうか…と読んでいた。手順中△1四玉に▲2三銀打が細かいところで、ここふつうに▲2一銀不成と飛車を取ると、△1七金▲同桂△同歩成▲同歩△同香成▲同玉となったとき、△2五桂▲1六玉△1五金で下手玉が詰んでしまうのだ! ▲2三銀打は、このとき1四に利かせたものだった。
よって▲2三銀打の変化は、△2五桂に換えて△1六歩と打つ。これを▲同玉は危ないので▲1八玉と引く。
これで下手が残しているのか…と結論が出掛けたところで、大野七段が△2七香成を発見した。いや、手はあるものだ。
以下▲2七同金△2六桂▲同金△1七金▲2九玉△3七桂▲3八玉△4九角▲3九玉まで進み、これでホントに下手が残している、の結論に達した。
とはいえ、ここまでかなりの罠が仕掛けられている。よく読めば正着は指せるが、実戦で指せるかどうかは別問題である。
大野七段は
「大沢さんの終盤を信じすぎてしまった…」
と嘆いたが、それは買い被りというものだろう。私の終盤は大したことない。
(つづく)
コメント (2)
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