一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第72期順位戦・昇降級者予想 答え合わせ

2014-04-02 00:28:17 | 勝敗予想
当ブログでは昨年6月6日に、第72期順位戦の名人挑戦者と各クラスの昇降級者を予想した。きょうはその答え合わせをしよう。

A級:
名人挑戦・羽生善治三冠→正解
降級・深浦康市九段、行方尚史八段→谷川浩司九段、屋敷伸之九段
A級順位戦の鬼、羽生三冠の名人挑戦は妥当。
降級者は毎年谷川九段を予想しているのだが、今回は外した。しかし今回に限って谷川九段の星が伸びず、8回戦で降級が決まってしまったのは残念だった。谷川九段はB級1組でも厳しい戦いを強いられると思うが、是非A級にカムバックしてほしい。

B級1組:
昇級・丸山忠久九段、豊島将之七段→広瀬章人七段(八段に)、阿久津主税七段(八段に)
降級・橋本崇載八段、飯塚祐紀七段→高橋道雄九段、鈴木大介八段
B級1組は俗に鬼の住処と呼ばれ、毎期激戦となる。誰が昇級しても降級してもおかしくない。その中で、広瀬七段と阿久津七段の昇級はさすがの一言。ことに阿久津七段は立ち上がりの連敗から9連勝して、余裕の昇級を決めた。A級での戦いぶりに注目である。
反対に、降級となった高橋九段の1勝、鈴木八段の2勝は寂しい限り。来期は捲土重来を期してほしい。

B級2組:
昇級・佐藤天彦七段、村山慈明六段→両者とも正解。村山六段は七段に
実力者・佐藤七段と村山六段の昇級は、まあまあ当然。星の上でも危なげなかった。

C級1組:
昇級・阿部健治郎五段、斎藤慎太郎五段→佐々木慎六段、糸谷哲郎六段
昇級者予想は難しいものだが、阿部五段の4勝6敗はさすがに読めなかった。これが順位戦の怖さなのか。斎藤五段は前期の勢いを買ったが、さすがにC1の壁は厚かったようである。
佐々木六段は最終局に敗れたものの、順位の差で冷や汗ものの昇級。本人はもうけた気分ではないか。来期もB級2組で大暴れしそうな予感がする。糸谷六段の9勝も見事だった。

C級2組:
昇級・永瀬拓也五段、阿部光瑠四段、矢代弥四段→澤田真吾五段、佐々木勇気四段(五段に)、大石直嗣六段
C級2組はときどき、アレッ?と思う棋士が昇級することがあるが、今期昇級した3人はいずれも実力者ばかりだった。期待の俊英棋士、佐々木四段は順位戦3期目での昇級。一流棋士になるには、とにもかくにもC2を脱出しなければ話にならない。

以上、14棋士中、今期は3棋士の的中となった。これは昨年と同じ成績である。
昇降級予想は毎回毎回難しい。しかしそれだけに、楽しくもあるのだ。

昨年6月16日には第35期女流王将戦本戦トーナメントの勝敗予想を行ったが、1回戦で「○本田小百合女流三段-●香川愛生女流初段」と予想した。実際は香川女流初段が勝ち、なおも勝ちまくり、女流王将まで奪取してしまった。こちらは己の不明を恥じるよりない。
コメント
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