一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月22日の東十条将棋教室(前編)

2014-04-27 02:21:37 | 東十条囲碁将棋サロン
22日(火)は、東十条囲碁将棋サロンに行くことにした。
夕方に仕事を終えるが、前回に続いてきょうも、名人戦七番勝負(第2局)が行われている。テレビをチラッと観たが、第1局の将棋を解説していたので、そのまま家を出た。
午後6時少し前に入ると、大野八一雄七段とW氏の姿があった。きょうは大野七段の担当ということだ。
東十条の将棋教室は、級位者と段位者の時間が分かれており、いまは級位者の時間だ。前回も出席していた級位者のおじさんが、詰将棋に悪戦苦闘していた。
私は談話スペースで、小林健二九段の「新スーパー四間飛車2」を読む。これは四間飛車の変化が多く載っていて、とてもためになる。
7時まで読んでいてもよかったのだが、S君が来たので、彼と指すことにした。
隣では一般の年配客が将棋を指している。当サロンでは初めて見る光景である。内容を見ると、有段者同士の戦いに見える。ぜひ常連になってもらいたいが、ふたりは囲碁客から流れてきたかもしれず、よく分からない。
S君とはもう、ふつうに平手である。S君の先手で、▲2六歩△3四歩▲7六歩。S君は居飛車穴熊か矢倉しか指せないので、ここで△8八角成とすれば後手必勝である。
しかしそれでは大人げないので、四間飛車に振った。S君は穴熊に来ることが分かっているので、私は挑発的に藤井システムで攻める。
右のオジサンがS君に興味津々である。私は
「彼にはこの前も負けました。彼は将来の棋士です」
と言う。私の言葉をウソにしないためにも、S君の一層の努力が求められる。
私は△8五桂と跳んだが、▲8八角引きがS君の工夫だ。そこで▲8六歩と来たが、私は△9七桂成。一時的に桂損になるが、いつかモトが取れる。事実、後で桂を取り返すことができた。S君の▲8六歩では▲6五歩と、負担気味の▲8八角を捌きに来られるほうがイヤだった。
数手進んで△9五桂と▲8七金取りに打ったのに対し、S君の▲8九香受けがどうだったか。いい辛抱にも見えるが、駒損の受けはジリ貧になりかねない。▲8九香では▲9七金とよろけ、次の▲9六歩を見せられていたら、私が悪かった。
私は金桂交換ののち△9七金と香取りに打つ。数手後、▲6四桂と両金取りに打たれたが、この瞬間に△5五角と銀を取ったのが、自慢の一手。
これに▲7二桂成なら、△6七歩成以下先手玉が詰む。S君はやむなく▲5五同歩だが、私は△7七銀と7八飛車取りに打つ。これが△8八銀打以下の詰めろとなっては勝負あった。S君はまたも詰め上がりまで指して投了。前回のわらび教室でもそうだったが、ここまで指す必要はないと思う。棋譜が汚れる。
感想戦に移り、中盤の折衝をだらだらとやっていたのだが、気がつくと背後に大野七段がいて、感想戦に参加してくれた。
こんなことなら気を入れて感想戦をやっとくんだと思ったが、もう遅い。大野-一公戦みたいになり、たちまち私の形勢が悪くなってしまった。
7時すぎになり、いよいよ大野七段と指導対局となる。この終了局面を以下に掲げよう。

私が▲5二の金を4一に入った局面。大野七段は「そうか…」とつぶやき投了したが、それでいいのだろうか?
(つづく)
コメント (2)
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