もう先週になってしまいましたが、
8月14日のちょうどお昼、“緊急地震速報”が表示されました。
昨年以降、慣れたといってもイヤな数秒(1秒以下もある)を体験することになりました。
しかし、北海道北部というものでしたから、怯えは少々でした。
が、ここに問題があります。
映像は、当時のものではありません。
14日12時01分頃地震がありました。
震源地、オホーツク海南部。マグニチュード(M)7・3。
平成24年08月14日12時08分 気象庁発表。
テレビは次に、震度とその地域を伝えます。
こんな按配です。
が、この時の表示は「震度3 釧路、函館、青森、八戸」といったものでした。
ヒトによっては“震度3”ということで興味がうすれたでしょう。
わたくしみたいなタイプは、“北海道北部”例えば、稚内などですが、それがなんで
“釧路、函館、青森、八戸、などのライン”であったのか。
と、いぶかしく思うのです。
だが、テレビはこれでおしまいでした。
地震情報は、こういった手順で完結します。
わたくしは釈然としないというか、納得できないのでネットで調べました。
この地震は規模がマグニチュード(M)7・3と比較的大きかったが、震源が590キロと、
日本列島の下に潜り込んでいるプレート内の最も深い部分で起きるタイプだった。
このプレートは硬い岩盤でできているため地震の震動が伝わりやすく、プレートの境界に
近い釧路市や函館市などで最大の震度3を記録した。逆に、震源の真上の地域は震動が伝わりにくかった。
わたくしの最初の興味に「M7・3」ということがあったのですが、ここでさらに
「深さ・590キロ」も加わります。
東京から590キロ相当は、北だったら青森あたり。南西だったら島根、広島、愛媛、高知あたりだそうですよ。
緊急地震速報は、地震の初期微動(P波)を地表の地震計でとらえ、直後に来る大きな揺れを予測する。
今回の地震では、震源に近い北海道北部の3カ所の地震計がほぼ同時にP波をとらえたため、
震源は浅いと自動的に予測したが、実際は非常に深かった。
これほど深い地震が地上に大きな揺れをもたらすことはあまりないという。
日本の“地震力”とでもいうか、監視能力はすごいのであろう。
と思う。
590キロのP波をとらえてしまう。
ちなみに、3・11の深さは24キロです。海溝型といってもこのくらいでした。
東北地方太平洋沖地震、2011年(平成23年)3月11日14時46分。
震央・三陸沖(仙台市の東方70㎞) 震源の深さ・24㎞
規模・モーメントマグニチュード(Mw)9.0
最大震度・震度7: 宮城県栗原市 地震の種類・海溝型地震、逆断層型
約600キロという地下、地中で揺れがあり、それを感知する。
感知するのもスゴイが、日本の足元はどうなっているんだろうか。
思いませんか。
ロシアのイタルタス通信は、ロシア東端部の都市ペトロパブロフスク・カムチャツキーの観測所では
M7.6を計測したと報じた。弱い揺れをロシア東部のハバロフスクなどでも感じたという。
「M7.6」といっているが、日本の「7.3」が間違いなく正解だよね。