ヒトが食べている様・さまは、下品で、人様・ひとさまに
お見せするものではない。
世間ではそう考えるのが当たり前だったと思う。
わたくしなども若いころ、女性と面と向かって“食べる”
ことがほとんど出来なかった、と記憶しています。
グルメものが流行りだしたのは、「美味しんぼ」あたり
からか。テレビでは料理（調理）番組が全盛、時間つなぎ
には、ラーメンか、料理店が使われている。ラーメンは
やや峠を過ぎたかな。
このヒト・村重豊さんは、その避けられていた“食べる”
そのシーンのみ・その行為のみで勝負しています。
今までは、食べる前の「おいしそう」「うまそう」で終わって
いましたよね。
このヒト・村重豊さんは、ホントに“うまい”。お上手の
意味ですね。
もう“食べる”そのものを表現していますね。
しゃべりもしない。ご自分のナレーションがかかるのみ。
村重豊さんの存在全体ですよね。
“孤独のグルメ シーズン４”ですから、4回目のシリーズ
になります。
どんどん磨かれて、村重豊さんは絶好調だと思います。
しかし、てらいも、なにもなく、淡々とされている。
さあここで、村重豊さんは“演技”しているのか。と、
なります。
少し前、味の素が彼をＣＭに起用しましたが、それはサイン
に過ぎず、短か過ぎますね。
ある程度以上、時間がないと彼の持ち味は出ないようです。
村重さんは、俳優ですから、演技をしているのでしょうが、
最近は、ほとんど“演技”していませんね。
わたくしの断言。
