いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

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「ウェルト文学賞」受賞の“ ハルキ ”さん、ベルリンでの受賞スピーチ・シーンから。    11.12.

2014-11-12 13:01:46 | Weblog

       
       「走ることについて語るときに 僕の語ること」
        (2007年 文藝春秋刊、2010年 文春文庫第1刷)


       この写真は文春文庫「走ることについて語るときに 僕の語ること」の中から、取り上げました。
       本人がチョイスしたのでしょうか。7年以上は前のものですね。


       ドイツ紙ウェルトが選ぶ「ウェルト文学賞」を村上春樹さん(65) が受賞しました。
       7日夜、ベルリンの授賞式での受賞スピーチ。その抜き書きです。


   9日でベルリンの壁の崩壊から25年を迎えます。
   壁について、人々や異なる価値観を隔てる「象徴」と位置づけ、「私たちを守ることもあるが、守る
   ためには他者を排除しなければならない」とし、ベルリンの壁は「その典型だった」という。
   壁が崩壊したときのことを「ほっとした」と振り返り、中東やバルカン半島での戦争、米中枢同時テロ
   で、「幸せな世界への私たちの希望は崩れた」という。

   「小説家の私にとって、壁は常に重要なモチーフ」「小説家にとって突き破らなければならない障害」。
   「小説を書くとき、現実と非現実、意識と無意識を分ける壁を抜ける」「人がフィクションを読んで
   深く感動し興奮するとき、作者と一緒にその壁を突破したといえる」。
   「ジョン・レノンが歌ったように、誰もが想像する力を持っている」(名曲「イマジン」)「より良い、
   より自由な世界の物語を語り続ける努力をすること、壁に取り囲まれているときでも、壁のない世界に
   ついて語ることはできる」。

   「2014年のベルリンは、そうした力についてもう一度考えるのに最適の場所」。
   「今、壁と闘っている香港の若者たちにこのメッセージを送りたい」。

    (SANKEI EXPRESS 2014.11.9.)


       
       7日授賞式の“ハルキ”さんです。
       
       スポーツ紙の“ハルキ”さんです。


       井戸の底だったり、ホテルの密室だったり、その壁を通り抜けていく。
       現実と非現実、意識と無意識の壁が消失していく。
       そんなシーンを想い出しました。

       2006年、「フランツ・カフカ賞」(チェコ)
       2009年、「エルサレム賞」(イスラエル)
       2014年、「ウェルト文学賞」(ドイツ)
       こう並べてみると、“ハルキ”さんにはノーベル賞が似合わないように
       思えてきましたよ。





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