いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

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最後のB53核爆弾解体。

2012-01-29 18:54:00 | Weblog



    先週26日、こんなニュースが小さく扱われていた。
    ご記憶おありか。


       【ワシントン時事】米核安全保障局(NNSA)は25日、
       米ソ冷戦時代の1962年に配備された最後のB53核爆弾
       を解体したと発表した。
       B53はこれまでに実戦配備された最も強力な核爆弾の一つ
       で、威力は広島に投下された爆弾の600倍とされる。
       エネルギー省のポネマン副長官は「B53の解体は、
       『核なき世界』を目指すオバマ大統領の構想実現に向けた
       極めて重要な一歩だ」と強調した。(2011/10/26-07:17)


    とある。
    はて、とピーンときたので、調べてみるとやはり思った
    通りであった。
    このB53だが、





    こんなものである。


       B53は、アメリカ合衆国が配備していた核爆弾(水素爆弾)
       である。メガトン級の核出力を有する戦略目的の核爆弾で
       あり、キューバ危機により米ソの対立が深まった時期に生産
       され、冷戦の象徴とも称された。

       開発は1955年にロスアラモス国立研究所で開始された。1962年
       から1965年まで生産が行われ、350発が生産された。
       搭載航空機はアメリカ空軍のB-47、B-52、B-58爆撃機の大型
       爆撃機である。
       最大威力が9メガトンと大きく、1997年にB61 Mod11地中貫通
       爆弾に更新されるまでは、地下施設破壊用に配備されていた。
       これは、地表面での核爆発による衝撃波で、地下施設を破壊
       するものである。
       2011年10月25日に最後まで保管されていた1発がテキサス州
       アマリロの核施設にて解体されたことが国家核安全保障局
       から発表された。

    
    もうおわかりだと思う。
    1997年にB61に更新されて、あと処理の最後のB53・1発
    が解体したという話である。

    それでは「B61 Mod11地中貫通爆弾」とはなんなのか。


       B61は、アメリカ合衆国が開発した核爆弾である。21世紀に
       おいても配備が行われている。
       航空機に搭載可能な、比較的軽量の核爆弾として1960年から
       開発が行われ、1966年から配備が開始された。B61は、先端部
       と尾部を状況に応じて交換し、高空投下やレイダウン投下など
       に対応するようになっている。形状や信管により開発中止の
       ものも含め12種類のサブタイプがある。

       (レイダウン投下とは、核爆弾を地上にゆっくりと降下させ、
       その後に地表にて、核爆発を生じさせる投下法。低高度から
       の投下法として用いられる)。






       最新のサブタイプは1997年に開発されたB61 mod11であり、
       地中貫通爆弾の一種である。B61 Mod 7を基に開発され、
       高張力鋼で構成されている。投下後、地中に数m貫入し、
       その後に爆発する。これにより、地下施設を破壊する。
       B61 mod11は、地下施設攻撃用のB53を更新することとなった。
       B53はメガトン級の威力を持つものの、レイダウンにより
       地表爆発するため、地下施設破壊に必ずしも向いていないため
       である。

       生産期間 1966年-1990年代
       配備期間 1966年-現在
       生産数 3,150発


    もう、完全にご理解されたと思う。
    
    より効率のよいものに更新されたということである。
    懲りないのである。
    些細な感想はなんとも心もとない。
    冒頭の映像であるが、解体処理してウランのない爆弾の
    爆発に“きのこ雲”を見るのは、
    皮肉以外のなにものでもないではないか。






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