いいしらせのグッドニュース[パート・Ⅱ]

グッドなテーマを、グッド・テイストでお伝えします。

ペレグリーノ の 『ダスト』 その2。 佳境に到る。

2012-04-29 19:42:58 | Weblog




   わたくしの読んでいるのは、このカバーがついたハードカバーで650頁以上
   あります。


   大統領と科学者たちのノートパッドでの会議は続いていきます。
   その要点を連ねます。


   カンブリア紀が終わったあとの短い歴史(5億年?)の中に大量絶滅が20回
   数えられるのだそうだ。


   ほぼ紀元前2億5千万年前(古生代ペルム紀と中生代三畳紀の境い目)の滅亡
   が最大。この時、地球上の生命がほぼ一掃され、つぎの恐竜の時代がひらけた
   というのだ。
   その約3千3百万年後(三畳紀とジュラ紀の境い目)の大滅亡。
   6千5百万年前(中生代白亜紀と新生代第3紀の境い目)に起った大滅亡、
   このときが恐竜絶滅であり、知られている。アルヴァレスが80年代に隕石
   による恐竜滅亡仮説を提唱している。
   そして、3千3百万年前(始新世末期)の大絶滅。


   この4回が大きなものであるという。
   これらの原因は、大陸内の海の干上がり、太陽活動の変動、隕石衝突の影響
   が考えられている。
   20回のうち9回に、巨大隕石が衝突した痕跡であるクレーターが認められる。



   さて、これらは3千3百万年ごとに起っていることがわかっている。
   なぜ、“3千3百万年にいちど”なのか。
   それに現在、2012年は“3千3百万年”の領域にはいっている。
   といっても百万年などというスケールの中での話しではある。


   マイクル・ランピーノという人が、数年前にこんな推測をする。
   「太陽系が銀河の塵物質の流れを通過することが、それらの現象の主要な
   原因ではないか」というものだ。
   太陽系が銀河の中心点を軸として一公転するのに、4億年かかり、
   地球が塵の通路を通過するのが、3千3百万年にいちどなのだという。
   通過する時は、(定期的な)隕石の落下・隕石による爆撃を受けることになる
   のである。
   新説も出てきている。
   隕石の爆撃だけでないさまざまな現象が起るのではないか、というものだ。
   さて。

   つづく。








   この絵は、最近の別のものです。
   北極海が通行可能が増えて、新たな緊張が生まれているとか。
   浮上したアメリカの攻撃型原潜です。
   これも 「温暖化による」(?) 地球の変化というものであろう。

   






[GOOD・4] 稲葉篤紀と宮本慎也(予定)の、2000本安打達成をよろこぶ。

2012-04-29 14:09:41 | Weblog

  またまた、スポーツ選手になりました。ダルビッシュも時間の問題でありますね。
  28日、稲葉篤紀・39歳が39人目の2000本安打を達成し、宮本慎也・41歳はあと6本と迫っています。










  稲葉篤紀選手の技量・キャラクターなどすべてが絶大のようであります。
  小笠原道大・巨人内野手と元ヒルマン監督の談話も載っていたが、絶賛です。
  宮本慎也選手は、コーチ兼任など監督候補生の立場にあるようですが、
  この前の北京五輪の日本代表で若手との距離感に少々問題が起っているとか、
  まあ、スポーツ紙の情報です。
  若手の求心力が低下ぎみとなるわけです。


  打撃の職人性とでもいう旨さは申し分ないんでしょう。
  日本人野球選手のひとつの在り方を感じさせます。
  それに、いい歳のとり方をしているなあと思いますね。
  いかがですか。


  つぎの2コマは、背景がオモシロイので取り上げました。
  1chだったと思います。映画の書き割りのようですね。
  これは写真のレイアウトでしょうが。














それでは、 ペレグリーノの『ダスト』 その1です。

2012-04-29 11:35:52 | Weblog








チャールズ・ペレグリーノ 『ダスト』 白石朗 訳 1998 ソニー・マガジンズ


アメリカの小さな街で、「埃・ダスト」と呼ばれるものが突如発生。それは、肉食の「埃」で、人間にも動物にも襲いかかる。
何千人もの死者を出したそれが、今までは無害でありふれたダニの、異常な大量発生
と食性の変化であるということが判明する。
だが、世界の崩壊が始まる。
古生物学者のリチャード・シンクレアらは、その原因が、あらゆる昆虫の一斉大量絶滅であることに気づく。


前半、三分の一ほどのところでその会議は行なわれる。ノートパッドでの会議(2001年の刊行だぜ)。
大統領と科学者、それも生物学者が主で、生物学者、古生物学者、昆虫学者、熱帯動物学者、生物物理学者といったメンバーである。


仮説をリチャード・シンクレアが説明します。
「昆虫や、サメやある種の両生類などの古生物グループが、個体数を減らすことや活動休止期にはいることで、“3千3百万年周期”にうまく適応し、非常にすくない個体数で隕石激突の危機をも巧みに乗り切っていた」
と。大統領も反応できない。



わけわからないでしょうね。順々にお話ししていこうと思います。
“3千3百万年周期”とはなんなんでしょうか。


「バイオ・サスペンス」、という言葉でかたずける方もいらっしゃるようですが、
読み切れていないな。
もちろんすべてをお話しすべきではありませんね。
科学者だけに披瀝されるお話しがたいへんに興味深い。その積み重ねがオモシロイし、興奮します。
(つづく)