イチローは今年で大リーグ(アメリカ)10年目になる。日本の9年を上回る。
安打、彼ならではの安打を量産して、10年連続200安打と日米通算3500
安打をクリアした。
素朴な疑問だが、なぜ彼はアメリカで選手をつづける必要があるのだろうか。
ゴジラにもそう思っていた。松坂にも。
アスリートは、より高い次元を求めて際限がないということなんだろうか。
しかし、野球というのはチームプレーでもある。
彼はインタビューで「よろこんでいいのか」と、2年前のトラウマ(チームの
状態と個人記録の表現でたたかれた問題)を正直に語っている。
秋場所が、後半になって盛り上がっている。
ひとり精進している白鵬と、角番大関・魁皇(38)のせいらしい。間違いない
と思う。
わたしは白鵬の味方だが、彼の前の魁皇の取り組みが異常に盛り上がっている。
14日目、彼は勝ち越し、角番をクリアした。(残念ながら、録画でみた)
どうして、どうして、と考えて気がついた。日本人の防波堤を魁皇が担っている
のであったと。身体がボロボロだとみんながいう彼がだ。
人気ということでは、魁皇がもっともあるのではと、気がついていたのだが、
日本の若い星が現われない現在、担い手はだれもいないのである。
まったくの話。
週刊新潮・9月30日号の「大記録なのに騒がれない「イチロー」「白鵬」の
人種問題」が中吊りで目にとまった。
そうか、こうして魁皇をみるのも人種問題なのか。と思わざるを得ない。
(久しぶりにW新潮を買ったが、ヒドイ。小沢分析なんてお粗末もいいとこだ)
わたしは白鵬の味方だが、人種的視線があったのだろうか。
うぅーん、むずかしいな。
モンゴル勢に違和感はあまりもっていないつもりだ。前の横綱は除いて。
白鵬は4場所連続全勝優勝と62連勝で秋場所を終わっている(写真)。
ゴルファーがマスターズ、セント・アンドリュース、などへと向かうのは
わかりやすいし、自然だと思う。
Jリーグの若者たちがヨーロッパのチームにオファーされ、成長して戻ってくる。
これにも、違和感、わかりにくさはない。
しかし、丸山茂樹にしても、宮里藍にしてもアメリカでそれなりの成績、
藍はランキング1位にもなっているが、なにかしっくりしない。
正直わかりにくい。
イチローに戻るけれども、彼はどうするのか。どうなるのか。
日本に戻ってきて、プロ野球人気を盛り上げる。盛り上がる。そんなシーン
の想像がほとんどできないのだ。なぜだろうか。
魁皇の場合/
2007年9月場所の番付で、35歳の大関となり戦後最高齢記録を更新、
2010年3月場所には昭和以降の最高齢大関在位記録をも更新した
(従来は1932年10月場所、能代潟の37歳6ヶ月)。
昭和以降の最高齢大関以上在位記録(36代横綱羽黒山が引退した
1953年9月場所の38歳10ヶ月)にも迫っている。