AKB48の旅

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NHK高校講座日本史14「室町時代の交易と文化」

2014年07月27日 | AKB
見終わった感想は、危ういなあ、あたり。例によって通説通りだし、歴史としては間違ってはいないと思うんだけど、現代に生きる日本人としては、とりわけ高校生の視点としては、これではダメなんじゃないか。相変わらず、日本人ってナイーヴ過ぎるぞ。

何がイケナイか。番組中で、向井地さんや込山さんも発言してたけど、そしてそれはもちろん台本通りなんだろうけど、当時の倭寇や琉球王国がどんな存在だったのかを、当時の感覚で理解することが徹底されてない。「中世倭人伝」http://www.nippon.com/ja/features/c00101/が必ずしも通説になってないというのは分かるんだけど、そして特別講師の楠木先生もそれなりな「解説」してはいたけど、「対馬から見て、京都よりも富山浦の方が圧倒的に近い」と言う説明は、現代日本人としては犯罪に近いんじゃないか。

現在の中華人民共和国が何を主張してるのか、大韓民国が何を主張してるのか、かの国は公然と、沖縄は「歴史的」に中国領だ、対馬は「歴史的」に韓国領だと主張してる。しかもあちらがそういう教育を徹底してる以上、日本としても対応すべきだと思うし、それが現代人としての素養としての歴史教育なんじゃないか。別にあちらみたいに嘘を教えろと言ってるのではない。資料として確認の取れる歴史だけではない、当時を生きた人々の意識や世界認識に迫るとともに、それがどう現在に繋がってきたかに気づかせる、そういう教育が必要なんじゃないか。

今回の向井地さん、込山さん、土保さんの発言を見るに付け、高校の歴史教育に携わる人達and/orNHKの中の人達は、単にナイーヴなのか、それとも確信犯なのか。たぶん両方なんだろうなあ。ナイーヴな学者達と、それを嘲笑するかのような確信犯あたり。

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