AKB48の旅

AKB48の旅

リスクからチャンスへの転換

2013年11月29日 | AKB
コメント欄にて、須藤凛々花さんの「AKB48グループドラフト会議候補者日記」への投稿のまとめ(保管庫)を教えていただき、読ませていただいた。「しかわり」さん、ありがとうございます。

http://draft.ririka.cc/

うかつにも「AKB48グループドラフト会議候補者日記」という存在を知らなくて、これが初見。どうやら検閲は入ってるようだけど、ダイレクト感はよく伝わってくるんで、須藤さんご本人が、すべて自ら書いた文章と受け取って良さそう。一通り読んだ上での率直な感想は、16歳の女子高生がここまで書けるのかという驚き。この年代にしては珍しい読書家のようだし、その読みこなし方も、良い先生に巡り会えた経験があるんだろうか、素晴らしいの一言。

「しかわり」さんのご指摘が正にそうなんだけど、昨日取り上げた岡田奈々さんにしても、この須藤さんにしても、普通に人間として極めて優秀なわけで、従来的な価値観だと、須藤さんは横国大という具体名を出してるけど、難関大学に合格して、一流企業に入るなり、官僚になるなり、個人事業主になるなり、そういういわゆる「エリート」への道を歩むというのが、常識的な考え方だったはず。なのに二人とも、AKBを選んだ。

二人だけじゃない。「ドラフト候補者に密着」動画を見ても、「ネ申テレビ 13期 14期 研究生合宿」を見ても、ドラフト候補者もチーム4メンバーも、みんなびっくりするくらいに優秀。こういった普通に優秀な、敢えて書いてしまおう「階層」が、AKBというアイドルグループの門を叩いてるというのは、もはや事実だろう。

そしてこれは、優秀という「階層」に限ったことではない。これまではなるべく触れないようにしてきたけど、ファンであれば誰もが気が付いてる、富裕層というか「上流階級」の娘さん達が、とりわけAKB9期以降と、SKE、HKTのメンバーに多数入っている。AKB9期についてだけは、以前にちょっとだけ触れたけど、応募してくる「階層」「階級」の変化に、選考する側が対応できなかった結果がAKB8期なんであり、そこを修正した結果がAKB9期なんじゃないか、そんな妄想を仄めかしておいた。

アイドルを含めた芸能界というものは、その起源を辿れば被差別対象だったんだし、非合法の世界との親和性が高いというのも、言わば常識だった。そんな世界に、普通に優秀な階層の女の子や、「上流階級」の娘さんが身を投じるなんてことは、特殊な例を除いて、かつてならあり得なかったはず。ちなみにここで言う「上流階級」とは何なのか、言葉の定義が曖昧だけど、敢えて曖昧なままにしておく。

なぜそんなことが起こったのか。答えはもう何度も書いてきたことだけど、AKBという仕組みが、公正であり透明だったことがなにより大きいように思う。これが、アイドルを目指すという行為を、リスクからチャンスへと変えた。そして、組織としての規模が、ある閾値を超えた。AKBが言わば「公的」存在として広く認知され、一つの文化として、日本社会を構成する「公的」性格を持った仕組みとして受け入れられた。ここら辺は、断定的にはやや書きづらいところだけど、逆に、こういう人材が流入してきてるという事実を持って、そう言い切っても良いんじゃないか、と書いてみる。

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