例によって、表面的な物語のあちこちでリアルAKBとシンクロする、秀逸な脚本。おたべとソルトの関係性は、横山さんと島崎さんの関係性の写像になってるというのは言わずもがな、今回の展開では、それが高橋さんと前田さんの関係性にまで射程が伸ばされてるように読める。
ソルトの「私は、何かを背負って戦う気なんてない」という台詞に対する、おたべの「あんただって、もう背負ってるんやで、ソルト」という返事が、リアルAKBへの多重参照になってるし、敗北間近のおたべが絞り出す「まだや。まだ終わらせるわけにはいかんのや。ラッパッパ、私が守るんや」という言葉、そしてソルトの「私が、すべてを背負う」という表明は、誇張されたジキソーの姿、そして前田さん卒業後の島崎さんの決意としてとれる。
さらには、これは第6回でも触れたけど、さくらの周囲に形成されつつあるプリミティブな共同体が、正に現状のAKB世代交代のカリカチュアになってる。そこに干渉することなく、穏やかな微笑みでもって見守るみなみは、これまた去りゆく総監督の姿に重なる。
このシンプルだけど見事なマジ女の「設計」に、内弁慶ぶりを遺憾なく発揮してるアントニオと、違った意味でワルキーなこびーがどう絡んでくるのか、どのような大団円へと持って行くのか。ハードルを上げすぎないように注意しながらも、ますます今後を期待したいところ。
以下、ネタバレ込みで興味深い岩本仁志氏のインタビュー記事。
宮脇咲良、何度も泣いていた「マジすか学園4」演出:岩本仁志インタビュー[1]
http://dogatch.jp/news/ntv/31772
AKB48横山由依、”次期総監督”と役を重ねた「マジすか学園4」演出:岩本仁志インタビュー[2]
http://dogatch.jp/news/ntv/31773
ラスボス島崎遙香の強さ、アクション&美術セットの秘話「マジすか学園4」演出:岩本仁志インタビュー[3]
http://dogatch.jp/news/ntv/31774
ソルトの「私は、何かを背負って戦う気なんてない」という台詞に対する、おたべの「あんただって、もう背負ってるんやで、ソルト」という返事が、リアルAKBへの多重参照になってるし、敗北間近のおたべが絞り出す「まだや。まだ終わらせるわけにはいかんのや。ラッパッパ、私が守るんや」という言葉、そしてソルトの「私が、すべてを背負う」という表明は、誇張されたジキソーの姿、そして前田さん卒業後の島崎さんの決意としてとれる。
さらには、これは第6回でも触れたけど、さくらの周囲に形成されつつあるプリミティブな共同体が、正に現状のAKB世代交代のカリカチュアになってる。そこに干渉することなく、穏やかな微笑みでもって見守るみなみは、これまた去りゆく総監督の姿に重なる。
このシンプルだけど見事なマジ女の「設計」に、内弁慶ぶりを遺憾なく発揮してるアントニオと、違った意味でワルキーなこびーがどう絡んでくるのか、どのような大団円へと持って行くのか。ハードルを上げすぎないように注意しながらも、ますます今後を期待したいところ。
以下、ネタバレ込みで興味深い岩本仁志氏のインタビュー記事。
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