AKB48の旅

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リクアワ2014

2014年04月08日 | AKB
今年は「AKB48リクエストアワーセットリストベスト200」ということで、しかもベスト100は1日で披露という、ある意味「暴挙」。メンバーもスタッフも大変だったろうことは、想像に難くない。その上で、あらためて日程とか会場事情とかを見渡すと、調整にいろいろ苦心の後が見えたような。

勝手に推測してみると、当初の年間計画とかでは、従来通りの「ベスト100」の予定だったと思われる。なので、例年通り、ユニット祭と合わせて、TDCホールを1月23日(木)から27日(月)まで押さえておいた。春コンも当初計画ではすべてSSA開催の予定で、4月4日(金)から6日(日)まで押さえてあって、たぶん4日夜SKE、5日昼HKT、5日夜NMB、6日昼AKB単独、6日夜AKBG総出演、あたりの予定だったんじゃないか。

それが「ベスト200」に変更になって、玉突きが起こった。TDCホールが200位から101位までに繰り下げになって、100位から1位がSSAの6日にスライドして、はじき出される形で、AKB単独とAKBG総出演が、国立競技場へと「格上げ」された。もしかしてだけど、この変更が大島さんに決断を促したかも知れないというのは、既述の通り。

もしくは順番が逆で、国立が利用できることになって、AKB単独と総出演をこっちに持ってきた結果、SSAの4月6日が空いてしまって、その穴埋めにリクアワを持ってきて、じゃあいっそのこと「ベスト200」にしてしまえ、となったのかも知れない。この順番だと、まずは大島さんの卒業公演として、国立という舞台を用意したのが出発点とする考え方の方が、しっくりくることになる。まあすべてが状況証拠のみだけど、どちらの因果関係であれ、そんなにムリ筋でもないような。

リクアワ2014の中身については、ひたすらブルーレイ待ちだけど、順位は確定してるんで、思うことなどつらつらと、以下書いてみる。

120位:君のc/w (渡辺麻友、島崎遥香、高城亜樹)

リクアワがその看板とは違って、楽曲そのもののランキングではなくなってしまって、もうひとつの選抜総選挙になってるというのは、何を今さらなんだけど、それでも、構造的に純粋な個人戦にはなりにくいこともあってか、リクアワの方がよりエモーショナルになる、物語性が強くなることは指摘できそう。

けれどももしかして、そんなリクアワの構造的な部分の「犠牲者」というと大げさだけど、この「君のc/w」の120位は、そんな様々な力学がマイナスに振れて、その狭間に落ちたと言うことなのか。楽曲や衣装、ダンスは申し分ないと思うんだけど、渡辺さんと島崎さんの可愛さと存在感が、誇張表現だけど互いを打ち消しあうかのような関係になり、そこを解消へと持って行けない高城さんという、何と言うか3人のバランスの悪さ。それが票になって現れてしまったとか書いてみる。

120位:言い訳maybe

偶然にも同票の120位だけど、シングル曲の弱さがなんとも。往年の神曲「言い訳maybe」が120位というのが、何と言うか悲しくなるし、「桜の花びらたち」が138位、「大声ダイヤモンド」が150位、「夕日を見ているか」が160位、「RIVER」が190位、「ポニーテールとシュシュ」が194位、「十年桜」や「BEGGINER」に到っては、200以内に入ってないという。

別に個人的な好みで言ってるつもりはないんだけど、「言い訳maybe」「十年桜」は純粋に楽曲の良さで、そして「桜の花びらたち」は象徴として、やはり100位以内に入ってて欲しかった。この辺りのバランスを取るには、まだAKB界隈は若すぎる(意外にも)ということなんだろうか。

100位:Bird (高橋みなみ、岡田奈々、岩田華怜)

これは純粋に人選の妙味。伝統のキャプテン曲に選ばれたのが、岡田さん、岩田さんということで、「分かる人には分かる」的な、あるある展開になってて、いろいろと見事な物語に設えられてる。こうなると、やはり伝説のセンター曲「渚のチェリー」が圏外なのが、何とも惜しいことに。200位以内だったら、誰が選ばれたのか、そして栄光のマイヨジョーヌは誰だったのか。小嶋真子さん?大和田さん?それとも・・・

25位 走れ!ペンギン チーム4+横山由依

去年の1位曲にして、大場チーム4の、そして島崎さんの物語の一つの到達点となった曲。そこに、今年は横山さんがアンダーで加わってることに、新たに膨大な意味空間の生成を見る思い。これを仕組んだのは誰なんだろう。横山さん自身の可能性もあるけど、であれば、横山さんもまた天命を知るものということになるし、どなたかの指示だとすれば、その人物には、AKB物語が俯瞰できてることになりそう。

10位:アーモンドクロワッサン計画 (チームBⅡ)

快挙だと思うし、なにより「騙されたと思って食べてみて計画」返しというのが泣ける。楽曲としても素晴らしいできだし、こういう熱い物語が、AKBGの醍醐味。

1位:清純フィロソフィー (峯岸チーム4)

去年の「走れペンギン」の物語性にはどうしても負けてるんで、そこはやむを得ないとしても、「清純フィロソフィー」の1位は、これはこれで驚きの結果かと。そしてもしかして、4位が「ここで一発」だったことを考え合わせると、旧チーム4のメンバー、とりわけ三銃士の選挙順位がとんでもないことになる、そんなフラグになってると見て良いんだろうか。 

EN4:After rain

そして圏外の「After rain」での締めくくり。この曲をラストに持ってきたスタッフの気持ちが、痛いほど分かるような気がするし、であるにもかかわらず圏外にしてしまうという、ファンとのこの乖離感。ちなみに、そのスタッフこそが、「走れペンギン」に横山さんを参加させた当人なのかも知れない。

1 コメント

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各種ズレについて (b2)
2014-04-10 07:20:43
面白く拝見させてもらいました。

>と言っても、これが当初から意図されたものとは思わない。その時その時のリアルタイムに、相応しいだろう副題を付けていったら、それが物語へと成長した、そういうことなんだろう。AKBとは正にそんな存在。

>この曲をラストに持ってきたスタッフの気持ちが、痛いほど分かるような気がするし、であるにもかかわらず圏外にしてしまうという、ファンとのこの乖離感。ちなみに、そのスタッフこそが、「走れペンギン」に横山さんを参加させた当人なのかも知れない。

最近の2記事で書かれた上のの2記述、結構バッティングし合ってるような感じなのですが、両方とも的を絞ていると感じました。

本来の意図とは違う方向に物語が成長するのがAKBなのに、最近は凡庸なスタッフが描く作為がかえって全ての邪魔をしているんじゃないかと。

なんていうのでしょうね、運営のおじさん主導で物語を描こうとしても何も生まれない。何も手を入れない勇気を持てというか。

両方の記述がストンと来たなあと。
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