AKB48の旅

AKB48の旅

ゼノンの逆理

2015年10月23日 | AKB
AKB48 7thアルバムのタイトル『0と1の間』について、秋元康プロデューサー語る
http://akb48.blog48.fc2.com/blog-entry-18871.html

秋元康「それは、AKBが0からスタートして、それでこう色んなことがあって、今度たかみなが卒業したり、色んなことがあるでしょ? で、そのタイトルをこれにしようっていうのをスタッフに送った時に、スタッフが「これは、あっ、わかりました」と。「0がAKBが誕生。で、1がゴールってことですね」って言うから「違うよ」と。

1がゴールかどうかもわからないと。もしかしたら10がゴールかもしれないし、100がゴールかもしれないし。そういう可能性を持ってる言葉だなと思ったんですよ。

つまり0からまず1に向かってるんだけど、でも1に着いたから、1まで行ったからそれがゴールとも限らないじゃん。でも確実に何か努力をしたり、何か頑張ると自分は0.1までしか行けないかもしれないけども、でももうちょっと行けるかもしれないとか、1に行くまでの葛藤があるじゃない、色んな。

だからみんな人それぞれに、みんなそれぞれの0と1がある。だから昨日よりも1に近づけようってみんなが思えるようなアルバムであり、AKBのメンバー、AKBグループのメンバー全員が「昨日よりは0から1にもうちょっと近づけたらいいな」と。でも1に仮に行けたとしても、1がゴールじゃないよと。そこからまた1.1から10に行くのかもしれないし」


深いことを語ってるようでいて、実はそうでもない。いつもの「秋元節」なんだけど、こっそり無限の概念、そして「枠組みの外」の視点が紛れ込んでるのが興味深いかな。一般論として、秋元氏のことがあんまり理解されていないように見えるのは、現代人がゼノンの逆理の枠組みに閉じこもる必要もないのに、案外そのあたりがちゃんと伝わってないからかも。