AKB48の旅

AKB48の旅

AKB48春の単独コンサート~ジキソー未だ修行中!~

2015年08月02日 | AKB
昨日の「AKB48ヤングメンバー全国ツアー」も刮目だったけど、こっちはさらに、びっくりな出来具合。なんか隅々まで作り込みが凄い。演出も選曲も照明も、そしてカメラワークすらもプロフェッショナル。とりわけこれってもしかしてあらかじめカメラ割のスケジューリングをしてる?いったい何があったんだ?去年以来のHKTコンサートショックからの影響?それともこれが運営サイドによるジキソー対応?

いちおうこそっとことわっとくけど、今回(というか昨日の「ヤングメンバーコンサート」から)メインの視聴環境が変わって4K+サラウンドになった。その影響はなかったとは言わない。ただ、それを抜きにしても、片面2層ブルーレイディスクでの130分+108分収録の威力が出てるというか。もしかして敢えてブルーレイ2枚仕様を奢ったというのも、このコンサートの出来故の判断なのかとすら思わされる。

具体的なコンサート内容だけど、冒頭の英語はちょっとぽかーんだけど、続く小嶋さんのDJにはびっくり。これはサプライズ的に掴まれてしまう。流石は天才小嶋さんとしか。そこで呼び出されたメンバーが、高橋、峯岸、木崎、向井地、川栄、宮脇、横山、島崎、山本、松井珠理奈、柏木、渡辺麻友(敬称略)だったのが謎というか、これってどういう意図なんだろう。

以後もきっちり、たぶん間違いないと思うけど、台本通りにしてリハーサルを繰り返しただろう、ステージを目一杯使った、派手だけど隙のない緻密な構成と演出とパフォーマンスが続く。カメラワークと編集が見事なんで、そこで騙されてる可能性もあるけど、これまでのAKBコンサートには見られなかったと思う、とにかくタイムライン管理が秀逸。心地よいリズムが崩れない。

とか言いつつ、チーム8選抜ユニットメンバーの発表と峯岸さんの仕切りは、リアルタイムだと違ったのかも知れないけど、ちょっと間延び感があるかな。坂口渚沙さんの歯列矯正とか、山田菜々美さんが学校で欠席とか、なんか和むというか緩む感じ。その後の「アイドルはウーニャニャな件」からの緩いトーク、そしてマジスカ4という台本はどうなんだろうとか思わされてしまったのも事実。

コンサート後半という理解で合ってるかな、そのスタートに「友達でいられるなら」を持ってきたのがいろいろ印象的。そして「LOVE修行」はセンターステージに9期生が集合。それらの意図は明らかだと思うけど、まさに否が応にも「ゆいぱる」体制の始まりなんだなあ。

コンサートのあった3月26日は渡辺さんの誕生日の当日と言うことで、「涙サプライズ」からの拡大生誕祭という展開は、ありがちと言わば言え、シンプルに素敵な演出。多幸感に溢れるてるのがAKBコンサートの醍醐味だなあ。

ヤングメンバーの時にはそれほど思わなかったんだけど、かの東京ドームコンサートの人間ピラミッドが再現されたところに、運営サイドの強い意志が感じられると書いたら穿ち過ぎだろうか。今回の最上段は、高橋、小嶋、峯岸、柏木、渡辺(敬称略)の5人。2段目にいるのは、横山、松井珠理奈、山本、島崎、川栄、北原、木崎、生駒、宮脇、入山、加藤、小嶋真子、向井地(敬称略)の13人で合ってるかな。川栄さん、生駒さんはともかく、ああそうなのか、な感じ。

アンコールでは「僕たちは戦わない」が初披露されてるんだけど、これがフルメンバーでのフル曲で、なかなか見応えがあった。こうして360度のセンターステージだと、ちょっとした戯曲を見るかのようで、この曲の「精神」が良く表現されてるように感じられた。

「春の人事移動」は、結果を知っていても凄く興味深い。と言うか、メンバーの豊かな表情を見てるだけで心を揺さぶられる。中でも、卒業が発表された直後の川栄さんかな。次代を担えた有力メンバーという視点からも、そしてスタート前に腹心を失ったジキソーという視点からも、この卒業は、あまりにも大きな損失。