AKB48の旅

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「AKB裏ストーリー 北原里英24歳、アイドルの生き方 完全版」

2015年07月27日 | AKB
地上波放送版とは印象がずいぶん違った。AB比較したわけじゃないし、たぶん番組としての基本設計は変わってないんだろうと思う。けれども、はっきり言い切ってしまうけど、この「完全版」には、なんか感動させられてしまった。こっちの方が遙かに出来が良いと感じた。

何が違ったんだろうと考えてみて、たぶんディテールかな。北原さんのように形式上の裏表のない、ある意味真っ正直な人こそ、情報量の分厚さがクリティカルとなるんだろう。同じ映像であっても、SD画質ではそこが欠落してしまって表現されず、HD画質、いや4K画質じゃないとうまく伝わらないみたいな感じ。ご本人の弁とは微妙に矛盾するかも知れないけど、北原さんのハイコンテクストはフルオープンになってる。だからこそ、その描写には十分な情報量を必要とするんだろう。

そう考えてみると、指原さんとは違った意味で、北原さんもまたAKBムーブメントの体現者と言えそう。ローコンテクストとしての北原さんと、ハイコンテクストとしての北原さんという連続体が、ホントにぴったり重ね合わされた重層構造になってる。そしてそんな北原さんという構造を、「地上波放送版」とこの「完全版」が、図らずも描き出してしまったとでも言うか。

「りのりえ」というのは、AKB複素空間における座標軸のような存在という比喩が思い浮かんだけど、こっち方向のこれ以上の深入りは止めといた方がよさそう。

ところで、この「完全版」を見ても、やっぱり「物議を醸す内容」が何だったのかが分からないな。もしかしてそれって竹中Pの北原さんへの熱い思いってこと?