宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

MPCCⅢ+ワイドTマウントPK

2016-06-14 15:28:00 | 撮影機材
ワイドTマウントPK?

聞きなれないワードだと思いますが、詳細は↓でご確認を。
http://sky.ap.teacup.com/eti_forest/606.html

要するにタカハシのワイドリングKA00240に笠井の標準Tリングのガワだけを
はめ込んだものです。これで内径φ43mmの立派なワイドマウントPKが
出来上がる訳です。(Kマウントリング内径φ41.3mmは仕方ないですが)
これをK-1に付けてε-180EDで撮るとこんな感じな訳ですよ。



キャノン機ではないので若干ケラレていますが、フラット補正できるレベルです。
一方、
MPCCⅢ標準のTリングシステムは、内径がφ38mmとなってしまい、30cmF4の太い光束
では完全にケラレて円形写野となってしまいます。



MPCCⅢ標準のTリング部はM42_P0.75で内径φ38mmです。


ワイドTマウントEOSを付ける場合はストッパーリングと標準Tマウントアダプター
リングを取り外し、M48_P0.75の内径φ44mmで使用できます。


PENTAXのKマウントなどは標準Tリング接続となる為、フルフレーム機であるK-1
では完全にケラレが発生します。そこで、上記のタカハシKA00240の出番となった
訳ですが、これはタカハシ鏡筒のM54_P0.75(メス)へ接続するリングです。

ですが・・・

実は、M54_P0.75(オス)の内側にはM48_P0.75(メス)のフィルターネジが
切ってあるんですねえ~。


と言うことは、MPCCⅢのM48_P0.75(オス)に接続できるじゃあーりませんか。


内径もφ43mmで立派なワイドマウントになりますよ。


ただし光路長が4mm伸びるため、MPCCⅢ設計値の55+4=59mmになります。
許容範囲は±1mmらしいのですが、そもそもF4~F6まで対応と緩い仕様なので
上手く結像するかもしれません。ダメならM48_P0.75(メス)を持った厚さ
3mm、直径70mmのリングを作り、ワイドTマウントPKをM2ビスで直接固定
すれば良いだけです。

300FNに付けたところ。


この状態でフラットを撮り比べたのが↓です。

MPCCⅢ+標準TリングPK


MPCCⅢ+ワイドTマウントPK


おお~、イイじゃあ、ないのお~!

イプよりも周辺減光が少ないし、これならば高価な3インチWinneType
コマコレを買わなくても済みそうですよ。
当然ZWO-CN15F4にも使えます。

既知のことかもしれませんが、キャノン機以外のフルフレーム機で撮影を
する方には役立つかもしれません。あとは星像がどう出るか・・・です。

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