宇宙(そら)を見上げて

謎の天文機材技師 ☆男(hoshiotoko)のブログです。

C-11直焦点2800mm+ASI294MC_Proでアレコレ

2019-05-12 14:55:00 | 天体写真(冷却CMOS)
このところC-11でアレコレ撮っていましたが、昨晩は標高1810m
からケンタウルス座Aを狙ってみました。
っとは言うものの、天頂で合わせた光軸が鏡筒水平時にエライ
ことになっていたようです。目を細めて鑑賞距離でご覧ください。

NGC5128(ケンタウルス座A) , 30X30s , 15min Total , NoDarkAndFlat


入笠山山頂の木々の間を転がって行き、南中直後に山頂から抜けた
僅か30分間のチャンスを狙いました。
当然、光軸修正などやっている時間はありませんでした。

M104 , 30X60s , 30min Total , OnlyDark


んがあ~、こ、光軸がああ~

M64 , 30X60s , 30min Total , OnlyDark


ピントを合わせ直して富田式ロックを使ったら・・・
光軸が大きくズレてしまったの図。

ここで発狂して再度光軸合わせを始めました。

NGC4565 , 24X60s , 24min Total , OnlyDark


いくらかマシにはなりました。

NGC4567_NGC4568 , 30X60s , 30min Total , OnlyDark


フラットナー、レデューサー無しのC-11の良像範囲なんてこんなもの
なのですね。前出のアンテナ銀河などは、古いなりにも
ジャイアント・イージーガイダー内蔵レデューサを使っていました。
最低限、フラットナーは使わないとダメですね。
中心から少しでも外れるとコマが出てしまいます。
ま、これは当然の結果。

M16 , 5X60s , 5min Total , OnlyDark


M16は70枚撮りました。
今日は時間切れなので、とりあえず貼っておきますが・・・
モチベーション上がらん画像だなあ~(-_-メ)
フラットナー・レデューサー無しのシュミカセではもう撮らん!

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撮影日時:2019/05/11-12
撮影場所:入笠山天体観測所 標高1810m
天候:快晴、微風、結露なし
気温:6.5℃
星空指数:80
シーイング:5/5

撮像鏡筒:C-11直焦点 , F10 , fl=2800mm
カメラ1:ZWO-ASI294MC_Pro (Sony IMX294CJK Back Side Illuminated CMOS 4/3inch)
FilterWheel:***
コマコレクター:***

Gain:380
冷却温度:-20℃
露光:each
Dark:10X60s
Flat:***
ファイルフォーマット:Fits

赤道儀:SkyMax改E-ZEUSⅡ仕様(観測所用)
ガイド:60mmF4ガイドスコープ + QHY5L-ⅡM+PHD2_Ver,2.6.3
極軸合わせ:***

ASCOM Platform 6.3
撮像ソフト:SharpCap3.2_Pro
現像ソフト:SI7
微調整:PhotoShopCC_2019
撮像用PC:ASUS T100HA Win10_64bit , USB_3.1C
ガイド&FilterWheel用PC:ThinkPad SL510 Win10_32bit , USB_2.0

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・C-11の直焦点で撮影。
 標準TアダプターにT2延長リング 1.2(隙間)+20+10+6.3+17.5(ASI294MC)=55mm ピッタリ!

・富田式ロックを使ってみたがダメダメであった。
 そもそも、ロックすると主鏡が斜めって光軸がボロクソになってしまう。
   |
   +->天頂付近の星で一旦光軸調整をする → ロックする → 大きく光軸がズレる!!!
        こんなもの必要ないことが分かった。使い物にならない。
        |
        +->シュミカセの主鏡は指向方向によってガタ分の傾きが出る。
             大きく方向を変えたら、まずは光軸調整からやらないとダメだ。
             なんてメンドクサイ・・・(-_-メ)

   要するに、主鏡が斜めって上下する機構なのである。
   構造的欠陥とも言える。何故改善しないのか?
   最も基本的なことではないか。
    |
    +->シュミカセの光軸問題は太古の昔から指摘されていたが、
         いままで食わず嫌いで使って来なかった。
         使い込んでみたが、やはりダメだ。毎回の光軸調整無くしては満足できない。
         昨年からC-14も使っているが、このC-14は殆ど光軸が動かない。
         構造が違うのか、工作精度が良いのか、たまたまなのか分からない。
         鏡筒の作りは、C-11もC-14もプアーで悲しくなる。

   ただ光軸が合ってさえいれば、シュミカセの星像は悪くない。
   鏡筒のハンドリングも良いし、光状が美しく、中心付近の解像度は高いと感じる。
   C-11もC-14も、バラシて強化改造するしかないなコリャ。

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2 コメント

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Unknown (taki)
2019-05-12 23:44:50
ガンガン行ってますね。シーイング次第かも知れませんが中心像の分解能はやっぱ高いですね。最近ホルスの目を狙っているのですが空の明るさの限界を感じています。入笠山の暗さなら結構いけるのではと思いますよ。
星爺さんから入笠山の50cmヨーク式を撤去されたと聞きました。さすがにこの50cmは持ち運べないのでここで頑張るしかないのですが、やっぱ機動力を持たないとダメかなと思ってる今日この頃です。
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Unknown (☆男(hoshiotoko))
2019-05-14 19:23:55
takiさん

今晩は。
takiさんのブログは日々拝見させて頂いております。
50cmをすぐに使えるなんて凄いですよ、ホントに。
いま、何かと一杯いっぱいで手が廻らない現状ですが、隙間で撮ったのが今回の画です。
シュミカセもEDGE系なら評判も良さそうですね。
観測所のものは疲れるヤツばかりで難儀・・・イヤ、私的には楽しいのですけど。
takiさんの遠いシリーズ、毎回楽しみに拝見しております。
ろくすっぽコメント出来なくてゴメンナサイm(__)m
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