徳島県阿南市は朝から雨が降っていました。二階に上がって外を見ると山の上は雪で真っ白です。
そんな天気ですからかなり寒いですが美由紀はこの前見つけた豆粒ほどのシイタケの成長が気になって傘をさして見に行ってました
そして「早からこんなになっとう!」と言って傘径が3センチほどのシイタケを一個だけ採ってきてました。
昼過ぎこの前事故で入院していたみかちゃんから「完走した」とメールが入りました
僕たちも一度一緒に練習したマラソンのことなんですが今日は香川県でハーフマラソン大会があるとは聞いていたのですが・・まさか走るとは
やはり普通では考えれんようなことをする宇宙人みかちゃんでした。
憩室炎の調子は朝は超快調で全く正常ゆっくりしてたこともありますが午後になってもほんの少ししか痛みが出ないので夕食前からパソコンの前に座りました
そしてここ数日休んでいたサスペンスかミステリーか曖昧な作文の続きを書きました
興味がある方は読んでください
6章
多恵はまだセックスの絶頂を知らない。
一月前はそれを知りたいと思い心も体も快感を知ろうと必死だった。 新婚旅行に行って朝から晩までし続けても良いと思っていた。
それを思って体が熱くなったことも何度かあった。
ベランダに出れば前にワイキキビーチがありカラフルなパラソルと砂の上に多くのカップルが思い思いに寝そべっている。
沖ではサーファーが波を待っていた。
左側は青い空と蒼い海の間をダイアモンドヘッドが切り裂くように突き出している。
夜はビーチに囲んで造られたレストランでメラメラ燃える竹の先に付けられた灯油ランプの灯りで激しく腰を振る
ポリネシアンショーを見ながらカクテルを飲む。 ロマンチックな歌も披露された。
背が高い椰子の木の上の方で葉が擦れ合う音を聞きながら食事を済ませ部屋に戻る。
浩二が被さってくるのに身を任す。 唇を塞がれ着いてすぐ買ったムームーをとられると下着だけ。 それもすぐに外される。
唇や手が多恵の首筋から乳房、股間を這う。 やがて異物が多恵の体に進入してきた。
激しい動きとともに息遣いが多恵の上で続くが多恵の頭は醒めている。
絶頂を知っていればやがて支配する自律神経系統も、それを知らない多恵は感じようと随意神経を働かせるしかなくそこにある微かな疑惑がそうさせなかった。
小夜は便箋を前にしばらく考えてから筆をとった。
そして岡田常務の死亡事故だけでなく、多恵の父親安藤前社長の事故についても自分は不審に思っている事を書き
新婚旅行から戻ったら出来るだけ早く店に来て欲しいと電話番号も入れた。
書き終えてアパートを出た後、美容院でセットを済ませ、ポストに手紙を入れて早めに店に入った。
板前の松田にこれらの事件を相談しようと決めていた。
信頼できる男の手と機動力が必要になると考えての事である。
松田勉は中古で買ったと言うホンダドリームCB450に乗っていた。
1961年世界グランプリの250CCクラスで優勝したホンダがアメリカ、ヨーロッパの大排気量車を超えるオートバイとして開発したDOHC二気筒エンジンを搭載している。
どんな車の尾行でも可能な性能を備えていた。
松田は小夜が店をする前から居た板前だが徳島出身であることが解り四国同士で安心できた。
35歳なのに独身で女遊びをするでなく、酒もタバコも博打も全くしないから飲み屋に居る理由が解らず余りに真面目なので初めは逆に心配したほどだった。
が今は山登りが好きで大きな板場で働く場合の板前同士の遊び付き合いが嫌で一人で働けるバーを選んだのが解っている。
寡黙で料理の腕も良かった。生前の安藤も小夜も気に入って早くから仕入れの全てを任していた。
松田は足腰を鍛える為に店が始まる前の僅かな時間でもジョギングを欠かさない。
休みの日曜日は毎週のように山の会の仲間と登っていた。 正月休みには雪の北アルプスに登っていたと言うほど山が好きな人である。
小夜はそんな松田に「二人の死は仕組まれた罠で、殺人事件」と思うので犯人探しに協力して欲しいと頼んだ。
ハワイから戻った多恵は疲れていたがすぐに届いていた手紙類には目を通した。 お祝いの手紙が殆どの中で小夜の手紙に驚いた。
父の事故も事件かも知れないと書かれている。 一日も早く会いたいと思いながら挨拶回りと片付けに五日が過ぎ、浩二が初めて安藤建設に出勤した日に小夜の店に行った。
松田と三人で始めての会合を持った。
相変わらず動機は漠然としている。 事故か殺人事件かもはっきりしない。警察は両方共事故と片付けている。
「仕組まれた罠だとすれば動機が見つかるはずであり、殺人と決めれば事故を起こす原因が存在するはずだ。この二つが糸口になる。でもこの三人では難しいからもう一人頼もう」
松田は四人の調書を何度も見て二人に言った。
心当たりはあった。おなじ山仲間で週間新話の大阪支社に勤める山崎である。
山崎郁夫は二十八歳で独身だった。自由に動ける上に情報網があることを説明して二人の了解をとった。
先ず多恵が怪しいと言う四人を出来る限り調べて事件の糸口を探す事。
多恵は三輪銀行の香田、小夜は経理課長の永田、松田が営業顧問の森野、双栄建設の水谷は記者の山崎に頼むことなった。
次回は十五日に集まりそれぞれが調べたことを報告し、その後の方針を決める計画である。
日を決めることによって効率が上がることを知っている松田の考えだった。
そんな天気ですからかなり寒いですが美由紀はこの前見つけた豆粒ほどのシイタケの成長が気になって傘をさして見に行ってました
そして「早からこんなになっとう!」と言って傘径が3センチほどのシイタケを一個だけ採ってきてました。
昼過ぎこの前事故で入院していたみかちゃんから「完走した」とメールが入りました
僕たちも一度一緒に練習したマラソンのことなんですが今日は香川県でハーフマラソン大会があるとは聞いていたのですが・・まさか走るとは
やはり普通では考えれんようなことをする宇宙人みかちゃんでした。
憩室炎の調子は朝は超快調で全く正常ゆっくりしてたこともありますが午後になってもほんの少ししか痛みが出ないので夕食前からパソコンの前に座りました
そしてここ数日休んでいたサスペンスかミステリーか曖昧な作文の続きを書きました
興味がある方は読んでください
6章
多恵はまだセックスの絶頂を知らない。
一月前はそれを知りたいと思い心も体も快感を知ろうと必死だった。 新婚旅行に行って朝から晩までし続けても良いと思っていた。
それを思って体が熱くなったことも何度かあった。
ベランダに出れば前にワイキキビーチがありカラフルなパラソルと砂の上に多くのカップルが思い思いに寝そべっている。
沖ではサーファーが波を待っていた。
左側は青い空と蒼い海の間をダイアモンドヘッドが切り裂くように突き出している。
夜はビーチに囲んで造られたレストランでメラメラ燃える竹の先に付けられた灯油ランプの灯りで激しく腰を振る
ポリネシアンショーを見ながらカクテルを飲む。 ロマンチックな歌も披露された。
背が高い椰子の木の上の方で葉が擦れ合う音を聞きながら食事を済ませ部屋に戻る。
浩二が被さってくるのに身を任す。 唇を塞がれ着いてすぐ買ったムームーをとられると下着だけ。 それもすぐに外される。
唇や手が多恵の首筋から乳房、股間を這う。 やがて異物が多恵の体に進入してきた。
激しい動きとともに息遣いが多恵の上で続くが多恵の頭は醒めている。
絶頂を知っていればやがて支配する自律神経系統も、それを知らない多恵は感じようと随意神経を働かせるしかなくそこにある微かな疑惑がそうさせなかった。
小夜は便箋を前にしばらく考えてから筆をとった。
そして岡田常務の死亡事故だけでなく、多恵の父親安藤前社長の事故についても自分は不審に思っている事を書き
新婚旅行から戻ったら出来るだけ早く店に来て欲しいと電話番号も入れた。
書き終えてアパートを出た後、美容院でセットを済ませ、ポストに手紙を入れて早めに店に入った。
板前の松田にこれらの事件を相談しようと決めていた。
信頼できる男の手と機動力が必要になると考えての事である。
松田勉は中古で買ったと言うホンダドリームCB450に乗っていた。
1961年世界グランプリの250CCクラスで優勝したホンダがアメリカ、ヨーロッパの大排気量車を超えるオートバイとして開発したDOHC二気筒エンジンを搭載している。
どんな車の尾行でも可能な性能を備えていた。
松田は小夜が店をする前から居た板前だが徳島出身であることが解り四国同士で安心できた。
35歳なのに独身で女遊びをするでなく、酒もタバコも博打も全くしないから飲み屋に居る理由が解らず余りに真面目なので初めは逆に心配したほどだった。
が今は山登りが好きで大きな板場で働く場合の板前同士の遊び付き合いが嫌で一人で働けるバーを選んだのが解っている。
寡黙で料理の腕も良かった。生前の安藤も小夜も気に入って早くから仕入れの全てを任していた。
松田は足腰を鍛える為に店が始まる前の僅かな時間でもジョギングを欠かさない。
休みの日曜日は毎週のように山の会の仲間と登っていた。 正月休みには雪の北アルプスに登っていたと言うほど山が好きな人である。
小夜はそんな松田に「二人の死は仕組まれた罠で、殺人事件」と思うので犯人探しに協力して欲しいと頼んだ。
ハワイから戻った多恵は疲れていたがすぐに届いていた手紙類には目を通した。 お祝いの手紙が殆どの中で小夜の手紙に驚いた。
父の事故も事件かも知れないと書かれている。 一日も早く会いたいと思いながら挨拶回りと片付けに五日が過ぎ、浩二が初めて安藤建設に出勤した日に小夜の店に行った。
松田と三人で始めての会合を持った。
相変わらず動機は漠然としている。 事故か殺人事件かもはっきりしない。警察は両方共事故と片付けている。
「仕組まれた罠だとすれば動機が見つかるはずであり、殺人と決めれば事故を起こす原因が存在するはずだ。この二つが糸口になる。でもこの三人では難しいからもう一人頼もう」
松田は四人の調書を何度も見て二人に言った。
心当たりはあった。おなじ山仲間で週間新話の大阪支社に勤める山崎である。
山崎郁夫は二十八歳で独身だった。自由に動ける上に情報網があることを説明して二人の了解をとった。
先ず多恵が怪しいと言う四人を出来る限り調べて事件の糸口を探す事。
多恵は三輪銀行の香田、小夜は経理課長の永田、松田が営業顧問の森野、双栄建設の水谷は記者の山崎に頼むことなった。
次回は十五日に集まりそれぞれが調べたことを報告し、その後の方針を決める計画である。
日を決めることによって効率が上がることを知っている松田の考えだった。