喜多院法興寺

住職のひとりごと

iPS細胞から卵子、京大チームが世界初の成功

2012-10-05 06:46:23 | Weblog
(読売新聞)
 {様々な組織や臓器に変化できるマウスのiPS細胞(新型万能細胞)から卵子を作ることに、斎藤 通紀 ( みちのり ) ・京都大教授らの研究チームが、世界で初めて成功した。

 この卵子からは健康な子どもが誕生した。

 特殊な細胞培養法を用いているため、直ちに人に応用することはできないが、チームは昨年、マウスの精子作製にも成功しており、将来的には不妊症研究に利用できる可能性がある。5日の米科学誌サイエンス(電子版)に発表する。

 斎藤教授らはまず雌のマウスの皮膚からiPS細胞を作製、卵子や精子のもとになる「始原生殖細胞」を作った。この細胞と、別の雌のマウスの胎児から取り出した卵子を育てる卵巣のもとになる体細胞を一緒に培養。これを成熟した雌の卵巣に移植すると、4週間後に始原生殖細胞が卵子に成長した。体細胞が卵子に成長させる物質を出しているらしい。さらに、できた卵子に健康な雄から採取した精子を体外受精させ、約10匹の成熟した雌の卵管に移植したところ、2匹から健康な子どものマウス3匹が誕生した。その子どもの世代も生まれた。}

 今回はマウスの万能細胞から卵子を作り、通常の精子を受精させて代理母に移植し子を誕生させることに京都大大学院医学研究科の斎藤通紀教授らが世界で初めて成功した。斎藤教授らは昨年8月、マウスの万能細胞から精子を作ったと発表しており、組み合わせれば皮膚などの体細胞から子ができることになる。今後、ヒトの皮膚から、精子や卵子が作ることが出来れば、女性の不妊症治療に役立つと思う。