喜多院法興寺

住職のひとりごと

野田第3次改造内閣が発足

2012-10-02 06:33:35 | Weblog
10月2日 編集手帳 読売新聞


 {何年か前に本紙で読んだ小学4年生の詩がある。題を『木の葉』という。〈いつかは落ち葉になる/それをかくごして/葉は緑のとき/思い出をつくるだろう〉。緑の葉にとって10月は、思い出をつくる最後の時節かも知れない◆樹木の思い出づくりには、滅びる覚悟をした者の潔さが漂う。計算高い人間世界はそうもいかない。ましてや、生臭い永田町はなおさらである。きのう、野田第3次改造内閣が発足した◆“緑の葉”(政権党)でいるうちに、入閣経験のないベテラン議員をなるべく多く大臣の椅子に座らせ、思い出をつくってやる…◆そうとでも考えない限り、意図や効果が、これほど理解しにくい内閣改造もめずらしい。野田内閣の少子化相は、この1年間で5人目を数える。よりによって日朝協議が始まった時期に、拉致問題相が交代した。閣僚たる資質の怪しい人も入閣した◆発足してしまった今、改造の意図にこれ以上、疑義を呈しても仕方がない。〈一木の炎の形して枯るる〉(高田正子)。どうせ枯れる政権ならば、懸案の処理に燃え尽きるまで燃えて、炎の形に枯れて欲しいものである。}


 野田第3次改造内閣は、財務相に内定した民主党の城島光力前国会対策委員長、総務相に就く樽床伸二前党幹事長代行ら10人が新たに入閣。岡田克也副総理ら8閣僚は留任させた。この目玉人事は田中真紀子氏の文科大臣就任だろう。野党からは幕式内閣とか、民主党を離脱しそうな人を起用した、足止め内閣と揶揄されている。いずれにしても短期内閣には間違いない。国民の為に未処理の案件を命がけで頑張ってほしいものだ。