喜多院法興寺

住職のひとりごと

愛国無罪もほどほどに

2012-09-15 06:38:47 | Weblog
9月14日 よみうり寸評

 {〈愛国無罪もほどほどに願いたい〉――つい先日、こう書いたばかりだが、尖閣諸島の問題をめぐる中国の反日デモや抗議行動がエスカレートして止まらない◆日本政府が尖閣の国有化を決定して以降、激しさを増した。上海では日本人が中国人から暴行を受けるケースが続き少なくとも4人が負傷しているという◆繁華街で「お前は日本人か」と声をかけられ、突然、足を蹴られたり、歩道で「ジャパニーズ」と言われ、麺をかけられたり、眼鏡を割られ、持ち去られたり……◆デモやこれらの行動を中国政府が大目に見るのは政府批判に変わるのを避ける配慮と言われるが、ここ数日は配慮どころか火に油をそそぐような動きがある◆中国商務省の姜増偉次官は記者会見で日本製品ボイコットを容認する考えを示した。国防省は「軍は相応の措置をとる権利を留保する」と主張。日中交流行事の中止、延期も相次いでいる◆〈愛国無罪〉の野放しはまこと穏やかでない。その即刻停止と日本人の安全を中国当局に強く求める。}


 最高裁が管理する裁判所の(HP)が14日夜、尖閣諸島の中国名である「釣魚島」と書かれた島の画像の上に大きな中国国旗が置かれ、日本語と英語、中国語で「釣魚島は中国」などと書かれていた。尖閣諸島をめぐっては、日本政府の国有化を受け中国各地で抗議運動が相次ぎ、14日には中国の海洋監視船6隻が尖閣諸島周辺の日本領海内に侵入した。