喜多院法興寺

住職のひとりごと

愛煙家もびっくり「ザ・ピース」20本が千円だ

2012-02-06 06:21:23 | Weblog
2月6日付 編集手帳
 {公開中の映画「ALWAYS三丁目の夕日’64」は五輪開催に沸き立つ昭和39年の東京が舞台だ。ご近所の目を集めるカラーテレビ、氷屋の軒先に登場した自動販売機。時代の転換点を写す小道具に「あの頃」を懐かしむ人は多かろう。
◆その中には、愛煙家もいるにちがいない。家庭で職場で街角で、誰に気兼ねすることなく一服できた何ともおおらかな時代よ――。日本たばこ(JT)の調査で喫煙率のピークは昭和41年、成年男性で83・7%だった。
◆世の中の軸足が<成長>から<環境>や<健康>へと移り、男性の喫煙率は昨年、33・7%まで低下した。厚労省は「喫煙率目標」の導入を目指すというから、スモーカーの肩身は狭くなる一方である。
◆そんな喫煙者の間で話題を集めているのが、今月発売された「ザ・ピース」だ。材料や製法に技術の粋を尽くし、20本入り1箱千円はJT史上で最も高い。
◆昭和21年にデビューしたピースは「平和」という名に終戦直後の匂いが立ちこめる。昭和の紫煙は、流行歌の中で孤独と挫折、 苛立 ( いらだ ) ちやためらいの場面も演出してきた。さて<平成のピース>の運命やいかに。}

公開中の映画「ALWAYS三丁目の夕日’64」は是非見たいと思っている映画である。子供の頃にタイムスリップ出来る唯一の映画だ。何もなかったが、みんなが幸せを感じたよい時代であった。今は愛煙家にとって本当に厳しい時代になった。私もかつては愛煙家で、ハイライトを1日2箱以上数すうヘビースモーカーだった。しかし22年前に病気をしたときからたばこをやめた。今たばこがいくらかも知らない。20本入りのピースが千円とは驚いた。

官僚の抵抗に負けずに二重行政の無駄を排除せよ

2012-02-05 06:31:14 | Weblog
2月4日付 よみうり寸評
 {男が甘味専門の役所を訪れ、ぜんざいを注文したところ、窓口をたらい回しにされた揚げ句、ようやく口にできた。ところが今度は味がせず…
◆落語の「ぜんざい公社」は、「甘い汁はうちで吸っています」という役人の言葉でオチがつく。笑えぬオチが待っていそうなのが国の出先機関改革である。
◆国土交通省の地方整備局などの権限や職員を、地域ブロックの自治体の広域連合組織に移管する内容だ。これに官僚が激しく抵抗している。国交省は組織の長に、「知事兼任は不可」という案を出したこともある。
◆「長には官僚を」と言っているようなものだ。「兼任可」で収まったが、天下りという「地雷」は、まだ残ったままである。
◆首相は「地雷を踏まぬようにしたい」とけん制した。改革が頓挫すれば、官僚のもくろみ通りとなり、実現しても「ぜんざい公社」化した組織ならご免だ。
◆ここからがまさに正念場である。「白アリがたかることがないよう、祈ってやまない」。首相には、こうエールを送っておく。}

 国の出先機関の改革に国土交通省の地方整備局などの権限や職員を、地域ブロックの自治体の広域連合組織に移管する内容だ。これに官僚が激しく抵抗している。本来地方の行政に業務委託すればすむのに、地方整備局を設けて、二重行政を行うのが当然としていた。このような無駄を省くのは当然であり、官僚が残した「地雷」は速やかに除去すべきである。

我が寺は恵方巻きではなく寿司だった

2012-02-04 06:48:41 | Weblog
2月3日付 よみうり寸評
 {〈春は名のみの風の寒さや〉――きょう節分、あす立春。この季節、決まって「早春賦」の一節を思う。まさに春は名のみなのだ。
◆2番の歌詞のリフレイン〈今日もきのうも雪の空〉は豪雪のニュースが続く今冬にぴたり。3番の〈春と聞かねば知らでありしを 聞けば急(せ)かるる 胸の思いを〉に同感同感とうなずく。
◆日本海側の豪雪もきょうでいったん峠を越えるというが、来週、8日ごろにはまたぶり返すというから、雪害の心配は続く。秋田県玉川温泉の雪崩で3人が犠牲になった。お悔やみを申し上げる。
◆節分の豆まきは、中国の追儺(ついな)に由来する。「鬼やらい」ともいい、疫病や災害を追い払う行事。豆まきで鬼を追い出す。
◆この鬼のもともとは冬の寒気、疫病。「災いをもたらす、目に見えない隠れたもの」が「隠(おに)」で鬼だと永田久氏の著「年中行事を科学する」にある。
◆節分に恵方巻きは大阪が起こりと聞くが、今ではすっかり全国区。コンビニなど各店の今朝のちらしには数々の恵方巻きが満載で客を呼んでいる。}

 我が寺は2月3日は節分護摩を焚いて、今年の家内安全・交通安全・当病平癒・所願成就を祈願した。檀家総代の代表が年男となり、豆まきを行った。今年はお堂の中は寒く、総代たちは凍えながら、般若心経を唱えていた。秋田の玉川温泉では雪崩で3人の人が犠牲になった。がん治療にきて、雪崩に遭うとは大変気の毒に思う。護摩が終わり、恵方巻きでなく、お寿司を食べて節分会を終えた。

沖縄防衛局長、またもや週内にも更迭

2012-02-02 06:27:11 | Weblog
2月2日付 編集手帳 読売新聞
 {森鴎外は『青年』に書いている。〈夜の思想から見ると昼の思想から見るとで同一の事相が別様の面目を呈して来る〉と。「知恵」が昼の産物ならば、「策謀」は夜の産物だろう。
◆歴史上の人物では明智光秀が夜の思考を好んだと伝えられるが、夜は妄想に駆られやすい時間である。解決の糸口を見つける代わりに問題をかえってこじらせてしまう場合が少なくない。
◆これも夜の思考から生まれたか、何やら“はかりごと”の臭気が漂う。「普天間」を抱える沖縄県の 宜野湾 ( ぎのわん ) 市長選をめぐって、防衛省の沖縄防衛局長が宜野湾市内に住む同局職員と親族に関するリストを作り、投票を呼びかけていたという。選挙への干渉と疑われても仕方がない。
◆策を巡らすのがお役人の本能とはいえ、汚らわしい失言で更迭された前任の局長といい、この局長といい、沖縄県民を怒らせて普天間移転を困難にするべく職務に励んでいるように映る。
◆“はかりごと”の本能が暴走しないよう、政務三役が理性のブレーキを働かせてこそ本来の政治主導だろう。知謀の武将は名言を残していなかったか。敵は本能にあり…ちょっと違う。}


 沖縄県宜野湾市長選に絡み、防衛省の真部朗沖縄防衛局長が市内在住の職員らに投票を求める講話をした問題について、田中直紀防衛相は1日、真部氏を更迭する方向で調整に入った。この沖縄防衛局長は公職選挙法や自衛隊法に違反を承知で、職員と親族のリストを作り、選挙に干渉した。沖縄県民を怒らせて、普天間移転をより困難にしたに過ぎない。このようなことが以前から行われていたとしたら、非常に問題である。





日本海側中心に大雪注意

2012-02-01 06:21:54 | Weblog
1月31日付 よみうり寸評
 {雪を花に例えるなどは雪の浅い国の楽しみ。雪深い国では雪のために力を尽くし財を費やし千辛万苦する。
◆越後の人、鈴木牧之は「北越雪譜」にそんなことを書き連ねている。「年ごとに幾丈の雪を視(み)ば何の楽しきことかあらん」など恨み言のような文章もある。
◆31日から日本の上空に強い寒気が流れ込み、2月3日頃にかけて北日本から西日本の日本海側が大雪になる恐れがあると気象庁。多数の死者を出した平成18年豪雪に匹敵する積雪の可能性もある。雪下ろし、除雪中の事故などに十分な注意が必要だ。
◆昨年の地震で傷ついていたとはいえ、長野県栄村で鉄骨製の中条橋(長さ95メートル、幅6メートル)が真っ二つに折れ川に落ちたのは今冬の豪雪を象徴している。
◆橋には約3メートルもの積雪があり、その重みに橋脚が耐えかねた。すでに3メートル、4メートル超の積雪が各地にある。それに手をつかねているご老人などへの支援も必要だ。
◆江戸期の雪国百科全書といわれる北越雪譜の時代に比べれば近年の積雪は少ないようだが、今冬は心配だ。}

 気象庁は25日、強い冬型の気圧配置の影響で、26日にかけて日本列島の日本海側を中心に断続的に雪が降り、大雪になると発表した。26日午前6時までの24時間予想降雪量は多い所で、北陸80センチ、関東甲信60センチ、東海と近畿50センチ、北海道と東北、中国40センチ、四国と九州北部20センチ。その後も日本海側の降雪量はさらに増える見込み。この豪雪のため、屋根の雪かきで、死亡した人が56人もなるという。雪見酒で一杯などとんでも無い話だ。