喜多院法興寺

住職のひとりごと

診療報酬詐欺の山本病院140人に不要な心臓手術

2011-01-08 06:38:52 | Weblog
1月8日付 編集手帳 読売新聞
 {手術に立ち会った人物に男が尋ねる。「ショーは楽しんだか?」。レジナルド・ヒルの小説『骨と沈黙』(早川書房)の一場面である。
◆英語のシアター(theatre)には、「映画館」や「芝居小屋」のほかに「手術室」という意味もある。ショーうんぬんは、それに掛けたジョークという。もっとも最近では、心臓手術などの全過程を動画で記録する場合もあるといい、「手術室」と「映画館」はまったく無関係というわけでもないらしい。
◆行政機関からの依頼で手術の詳細を収めた動画を鑑定した専門医は、目を疑ったという。
◆診療報酬詐欺などの刑事事件を引き起こした奈良県大和郡山市の「山本病院」(一昨年に廃院)で、必要のない心臓手術を140人もの患者に行っていたことが分かった。そこまでして金が欲しいか、ひどい話である。
◆手術を主に手がけたという元理事長(53)(詐欺罪で服役中)は、手術室の患者に胸のなかで何を語りかけたのだろう。よもや、河竹黙阿弥の書いた芝居『村井 長庵 ( ちょうあん ) 』の悪徳医師・長庵のセリフを 真似 ( まね ) て、「恨みがあるなら金に言え」とうそぶいたはずもあるまいが。}

 奈良県大和郡山市の医療法人雄山会「山本病院」が、医療費が全額公費負担となる生活保護受給者140人に、不必要な心臓の血管手術を行っていた。大阪市や京都市などから、生活保護受給者に不必要な手術をして市のから医療費を受けた悪徳医師が、詐欺罪が確定した。

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