喜多院法興寺

住職のひとりごと

放射能影響予測システム「スピーディ」が遅かった

2011-05-21 06:28:20 | Weblog
5月21日付 編集手帳(読売新聞) - goo ニュース


5月21日付 編集手帳 読売新聞
 {近所のみすぼらしい下宿屋が「群鶴館」という美しい名前と知り、猫がつぶやく。〈名前に税はかからんから 御互 ( おたがい ) にえらそうな 奴 ( やつ ) を勝手次第に付ける…〉。夏目漱石『 吾輩 ( わがはい ) は猫である』の一節である。
◆世の中には実態とかけ離れた皮肉な名前があるもので、新聞紙面で最近よく見かける「SPEEDI」(スピーディ)も、その一例だろう。放射性物資の拡散を予測するシステムである。
◆正式名称「緊急時迅速放射能影響予測ネットワーク」から頭文字を拾った略称だが、「speedy」(=速やかな)を意識しているのは間違いない。
◆福島原発から拡散した放射性物資の予測試算を政府が初めて公表したのは3月23日のことで、遅すぎたと批判されている。じつは事故発生の翌日、3月12日には官邸にファクスで報告されていたのだが、担当部局で止まり、首相や官房長官のもとには届いていなかったという。「スピーディ」が遅かった――悪い冗談のような“人災”である。
◆猫の言うように、名前に税はかからない。「スピーディ」のシステム構築には、しかし、百億円単位の税金が使われている。}

 放射性物資の拡散を予測するシステムが(スピーディ)だそうだが、このシステムを作るに当たり、百億円以上の税金が使われいるのに、肝心な時に何の役にも立たなかった。福島で起きた原発の放射能の拡散予想は緊急に必要であったはずだ。20キロ圏内の避難地域の設定も、もっと緻密な分け方が出来たはずだ。



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