喜多院法興寺

住職のひとりごと

震災死者の92%は水死「津波さえなければ」

2011-04-21 06:40:28 | Weblog
4月20日付 よみうり寸評 読売新聞
 {震災死者の92%は水死。警察庁発表の検視結果は「津波さえなければ」という多くの思いを裏付けた。
◆うち身元が判明した人の65%が60歳以上。ほとんどの犠牲者が津波で死亡、多くの高齢者が逃げ遅れたことをうかがわせる。歴史的に津波を何度も体験、意識も高い三陸沿岸だが残念だ。
◆新たな体験で新たな防災対策を打ち立てよう。早く高い所へ逃げる。個人レベルではこの素朴な反応を日ごろから心がけておきたい。〈津波てんでんこ〉という故知もその一つの表現だろう。
◆巨大地震に大津波の追い打ちが今回の震災の象徴だが、これに原発事故、さらに風評を加えて、被害は〈四重苦〉と言える。加えての二つは明らかに人災だ。
◆風評はとくに個人の判断、心構え、性向などで大きく左右される。いらざる買い占めの一方で、危険でもない野菜や魚まで誤った産地の先入観で買い控える。
◆福島県民が旅館やホテルの予約を断られた。県外へ避難した子が放射能を理由にいじめられた。〈一犬虚に吠(ほ)えれば万犬吠える〉。}

 今回の震災で如何に人間が非力か知らされた。昔は自然と仲良く暮らしていたが、今の時代には、慢心し自然を侮っていた気がする。阪神大震災のあと、耐震住宅に力を入れ、古い家を建て替え、撚震構造に作り替えてきた。しかし今回の津波には何の効果も無かった。国民には原発は絶対安全であると、宣伝啓蒙していた。今回の津波は想定外では済まされない。放射能汚染を外国は恐れていて、今のままだと観光客は来てくれない。何とか原発を収束してもらいたい。



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