喜多院法興寺

住職のひとりごと

IMF専務理事、性的暴行容疑を否認

2011-05-17 06:37:02 | Weblog
5月17日付 編集手帳 読売新聞
 {森鴎外は『ウィタ・セクスアリス』(岩波文庫)で述べている。〈世間の人は性欲の虎を放し飼いにして、どうかすると、その背に 騎 ( の ) って、滅亡の谷に落ちる〉と◆その人の場合はどうなのだろう。肩書が肩書なので、谷から舞い上がる土ぼこりも並大抵ではないらしい。国際通貨基金(IMF)のトップ、フランス人のドミニク・ストロスカーン専務理事(62)が米国で逮捕された。
◆宿泊していたニューヨーク市のホテルで、部屋の清掃に入った女性従業員に性的暴行を加えた疑いが持たれている。専務理事は容疑を否認しているという。
◆〈この国(=フランス)の人々は愛国者と愛人に関してはすこぶる寛大なんです…〉(ロバート・ラドラム『暗殺者』)という考察もあるように、フランス世論は政治家をめぐる異性関係の醜聞には比較的寛容だった。今回は、しかし、 強姦 ( ごうかん ) 未遂、監禁など 禍々 ( まがまが ) しい容疑の前に、次期大統領“本命”といわれた人の政治生命は風前の 灯 ( ともしび ) という。
◆世界経済が多難の折に、主役の一人が何をしておるのやら。IMFとは「いい 歳 ( とし ) をして、もっと分別を」の略ではないので、念のため。}

 62歳にもなってニューヨーク市内のホテルで女性従業員に性的暴行を加えたとして、国際通貨基金のトップ、フランス人のドミニク・ストロスカーン専務理事が逮捕された。次期大統領“本命”といわれた人が、強姦未遂、監禁などとは、日本では信じられない。捜査当局は容疑を裏付けるため、DNAを検出できるかどうかを確認するなど、証拠固めを進めている。

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