篤姫・綱吉…著名人の墓巡りブーム 「墓萌え」ＤＶＤも

朝日新聞
　｛天璋院篤姫に徳川綱吉、長谷川一夫、横山大観――。東京都心の墓地には、数多くの著名人が眠っている。週末に、墓を訪ね歩く「お墓巡り」を楽しむ家族連れやカップルも多い。最近ではお墓を紹介する本やＤＶＤまで出た。何がお墓にいざなうのか。

　徳川家の墓所、東京・上野の寛永寺は今年、普段は公開していない篤姫の墓を限定公開した。４回で計３２０人を募ったところ、ＮＨＫ大河ドラマの影響もあってか、７千人分もの応募があった。最終公開日の１１月２６日、幸運に恵まれた８０人は、１３代将軍家定の墓の隣にある篤姫の墓に対面した。

　大阪府池田市から来た桜井孝彦さん（４２）は会社を休んでの参加だ。休みがとれると、夫婦で有名人の墓や、ゆかりの地を訪ね歩いている。妻の真美さん（３４）は「歴史上の人物だったけど、お墓を見て、『篤姫は本当にいた』と実感しました。身内のような親しみがわきました」。

　一般の立ち入りを規制している霊園は多いが、ふらりと訪れるなら、東京都立の霊園だ。２３区内だけでも、谷中霊園（台東区）、青山霊園（港区）、染井霊園（豊島区）、雑司ケ谷霊園（同）がある。

　週末の霊園に足を運ぶと、「次は誰のところに行こうか」という親子、「なかなか見つからないね」とオリエンテーリングのように歩く熟年夫婦、「有名人の戒名を知りたくて」と１人で訪れる男性にも出会った。

　そんな人たちに打って付けなのが、各霊園にある案内図だ。谷中霊園の管理所には、霊園に眠る著名人一覧表がついた案内図が置いてあり、都市緑化基金に寄付すると、１枚もらえる。年間約５千枚の需要があるといい、うち半分近くが散策目的らしい。

　青山霊園も０６年夏から「歴史散歩マップ」を管理所で配り始めた。大久保利通、尾崎紅葉、斎藤茂吉ら５８人の墓所が紹介されている。雑司ケ谷、染井でも寄金によって案内図が手に入る。｝

　ＮＨＫ大河ドラマの影響か、徳川家菩提寺には上野寛永寺と芝の増上寺があり、篤姫の眠る墓は上野の寛永寺の徳川家墓所１３代将軍家定の墓の隣にある。普段は非公開で、一般者は入ることが出来ない。今回、限定公開したら、３２０人を募ったら、７千人の応募があった。当寺にも有名人の墓があったら良いのにと、思う次第だ。