喜多院法興寺

住職のひとりごと

平均寿命が延びて何となく勇気がわく

2010-08-01 06:15:32 | Weblog
8月1日付 編集手帳読売新聞 

 {〈サッカーや五輪誘致のその年に感動できる自分が居るか〉。今年2月の読売歌壇の秀作だ。バンクーバー冬季五輪の直前に掲載された歌で印象深く、切り抜いておいた。
◆選者の俵万智さんの評に、こうある。〈20XX年という数字を見て自分の年を思い、興味が 失 ( う ) せることは誰しもあるだろう。が、年齢ではなく感動という物差しを出したところ、なるほどと思った〉。
◆国際サッカー連盟の視察団が先日、2度目のワールドカップ開催に名乗りを上げている日本を訪れた。招致をめざすのは2022年大会という。南アフリカ大会の興奮を思い起こし、期待を膨らませつつ、自分の年に12を加えてみる。
◆ちょっぴり弱気になったところで、日本人の平均寿命がさらに延びたと聞き、また少し勇気がわく。男79・59歳、女86・44歳。女性は25年連続で世界一の長寿という。人生はまだまだ長くなりそうだ。
◆問題は、いくつになっても感動や歓喜を思い切り味わいながら、暮らすことのできる社会かどうかだろう。俵さんの選評には先があり、〈百歳だって感動できれば、オリンピックも楽しみだ〉と続くのである。}

 私も自分の歳に12を加えると今年の男子の平均寿命になる計算だ。毎年、平均寿命がのびれば、先が見えない年齢の人には、何となく勇気が出る。体は丈夫だが、まだまだ呆けたくはない。歳を取っても感動とときめきを忘れず、若さを保ちたいものだ。



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