喜多院法興寺

住職のひとりごと

てんかん持ちの男の車が歩行者をはね8人死亡

2012-04-13 06:38:05 | Weblog
4月13日付 編集手帳
 {今ごろの季節だろう。与謝野晶子に一首がある。〈 清水 ( きよみづ ) へ祇園をよぎる 桜 ( さくら ) 月夜 ( づきよ ) こよひ 逢 ( あ ) ふ人みなうつくしき〉。京都の繁華街・祇園から清水寺に向かうところか。 朧月 ( おぼろづき ) に照らされた、夢幻のような夜桜が目に浮かぶ。
◆見頃を迎えた桜をもとめて、きのうも祇園はかなりの人出であったと聞く。惨劇が待ち受けていることを誰が予想したろう。
◆祇園の一角、京都・四条通の交差点で軽ワゴン車が信号を無視して歩行者の列に突っ込み、7人が死亡した。運転していた会社員の男(30)も電柱に衝突して死亡している。意識を失う病気があったとも報じられているが、事故との因果関係はまだ分からない。
◆誰もが日に何度か、どこかの交差点を渡る。人命を奪う事故に恐怖感の序列があるはずもないが、日常生活のすぐそばに潜む惨事に身の震える思いでテレビ画面に見入った人も多かろう。
◆〈あなたの車を凶器に変えないでください〉。30年ほど前、ある自動車メーカーが安全運転キャンペーンに用いた広告コピーである。事故原因の究明を待つまでもなく、ハンドルを握る人はこの言葉をもう一度、胸に刻み直していい。}

 暴走の男にてんかん症状があり、車で歩行者8人死亡、11人けがをさせた。12日午後1時すぎ、京都市東山区の大和大路通四条交差点付近で、信号無視の軽乗用車が横断歩道を渡っていた歩行者を次々とはねた。男にはてんかんの通院歴があった。男の親族も同日午後取材に応じ、最近発作を起こしていたため、運転を控えるよう家族会議で話していたと言う。以前にもてんかん症状の交通事故で多数の死者を出したばかりだというのに、また悲惨な事故が起きてしまった。誠に残念でならない。



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