喜多院法興寺

住職のひとりごと

がん細胞自殺の仕組み解明 山形大、新治療の可能性も

2006-10-25 04:58:06 | Weblog
共同通信
 {山形大医学部がんセンターの北中千史教授(腫瘍(しゅよう)分子医科学)は24日、がん細胞の代謝と自殺(アポトーシス)に関する仕組みを解明したと発表した。がん細胞の代謝メカニズムを利用することで難治性がんの治療につながる可能性もあるという。研究は米医学誌に発表された。

北中教授によると、正常な細胞は酸素を利用してエネルギーを作り出すが、がん細胞は酸素を利用できる状態でも利用しないことが分かっていた。しかし、がん細胞がなぜ酸素を利用した場合の20分の1しかエネルギーを作れない方法をとるのかは謎とされていた。

北中教授の研究チームは、がん細胞を酸素と酸素以外のものを使って代謝させた場合を比較。酸素を利用しない場合、細胞内にある細胞の自殺を引き起こす分子が働かなくなっていることを発見した。}

 がん細胞の代謝メカニズムの解明で、がん細胞の増殖は知っていたが、がん細胞が自殺する事をこの記事で初めて知った。今後、難治性がんの制ガン剤として期待できそうだ。

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2 コメント

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驚き (松崎敬田)
2006-10-25 22:14:01
「心臓に毛が生えている」という言葉には、何か奥深い意味があるようですが、人体を解剖すると、極めて希に心臓に毛が生えている場合がある。という話を聞いたことがあります。細胞のほとんどの遺伝子情報はオフになっているのが通常で、希にオンになる場合があるとのことです。細胞自滅の情報が殆どがオンになっているのに、ガン細胞ではオフになってしまうという逆転現象なのでしょうか?

 人生いろいろ  暮らしもいろいろ 細胞もいろいろ  

私たちが受けるストレッサーの中で、外界から身体全体で受ける物理的な部分と、精神的に受ける電気回路的・超微量ホルモン的部分とどちらが重要な意味を持つかは解りませんが、細胞に自滅のシステムが組み入れられていることは、驚きでした。

 生命そのものの自滅「自殺」についても、ストレスによる関連性を追求出来る情報かもしれないと、思いました。ありがとうございました。

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思い出した (松崎敬田)
2006-10-25 22:26:18
 「このテープは自動的に消滅する」というアメリカのドラマのフレーズを思い出した。

 細胞の殆どの情報がオフになっていて、極希にオンになる場合があり、人体を解剖すると、極希に「心臓に毛が生えている」という事が実際にあるようだ。

 「自滅システム」が逆にオフになってしまうことで増殖するガン細胞。自滅システムがオンの「細胞」が健康ならば、自滅する生命「自殺」は、細胞の暴走なのかどうか、疑問の余地がある。

 「ストレスと自滅システム」は、今後の医療と臨床心理学に新しい領域として研究の対象になるかもしれない。
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