喜多院法興寺

住職のひとりごと

トヨタ車リコールで米国の批判報道エスカレート

2010-02-22 06:48:18 | Weblog

2月22日付 編集手帳 読売新聞
 {他人の不幸は蜜の味。これによく似た意味の英語に「シャーデンフロイデ(Schadenfreude)」がある。元はドイツ語で、英語にはなかった言葉だ。

◆世界に誇るトヨタ車が、対応が後手に回ったこともあって米国でリコールに追い込まれた。厳しいトヨタ批判を繰り広げる米国の一部の報道ぶりを知り合いの英国人と話していたら、この言葉を教えてくれた。

◆米国の文化でもある自動車分野で、トップの座をニッポンに奪われ、米国人の深層心理が屈折していた時に、リコール問題が浮上した。日ごろ、心の奥底に沈殿していた気持ちが、一挙にはじけたのだろうか。

◆日本は国内総生産(GDP)で過去40年余り、世界2位だったのが、今年は中国に追い抜かれそうだ。「1人当たりのGDPに直せば途上国」から、「中国の人口は日本の10倍。日本を追い抜くのは当然でしょう」と、中国人の反応は様々だ。

◆日中逆転が両国の人々の深層心理にどんな変化を呼び起こすのか。「シャーデンフロイデ」に相当する中国語の成語は「 幸災楽禍 ( シンツァイラーフオ ) 」である。日中ともに使う機会がないことを願いたいものだ。}

 米国で一人勝ちしていたトヨタ車にたいし、米国の誇りだった自動車分野で、トップの座をニッポンに奪われ、日頃のうっぷんが爆発した格好だ。トヨタ車から乗り換えると報奨金を出す、米国車メーカも現れた。リコール問題は米国上院の公聴会では、トヨタの社長は苦境に立たされると様相する。しかし米国のトヨタ車は、日本製ではない、ほとんどの部品はベイクで作られている事を忘れてはいけない。