1月4日 よみうり寸評 読売新聞
{どん底から頂点へ実に見事な復活劇だ。新年恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走で前回19位の日体大が優勝した◆走者が次々に失速した前回。過去最低の順位に加え、次の走者がタスキを待たずに繰り上げスタートする屈辱を味わった。出場60回を超える強豪校の伝統は深く傷ついた◆リベンジ(雪辱)を合言葉に挑んだ今年。5区の山登りで主将の服部翔大(3年)が前年優勝の東洋大を逆転し往路を制した。復路は首位でタスキをつなぎ東京・大手町にゴールした◆その直後、チーム全員が整列しコースに一礼。「みなさんに支えてもらったから」と話す姿がさわやかだった◆それもそのはず。別府健至監督がこの1年指導してきたのは、あいさつやトイレのスリッパをそろえるといった生活の基本。練習前にグラウンドも清掃する◆「当たり前のことをいかにきっちりやるか。見えないところを徹底することで、ダレた雰囲気がなくなった」。低迷した状況からどう立ち直るか。日本再生のヒントをもらった気もする。}
新春恒例の第89回箱根駅伝は3日、復路(神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町=5区間109・9キロ)が行われ、往路優勝の日体大がトップを守ったまま、30年ぶり10回目の総合優勝を果たした。予選会からの総合優勝は1997年の神奈川大以来、16年ぶりの快挙となった。日体大は7区高田、8区高柳、9区矢野、3人が区間2位と堅実な走りを見せ、2位との差をじわじわと広げた。前回19位に終わった日体大チームを立て直すために別府監督はあえて3年生の服部翔大選手をキャプテンに起用し、チームの立て直しに着手、選手全員に奮起を促した事が総合優勝につながった。今年もブログを更新するよう努力したい。
{どん底から頂点へ実に見事な復活劇だ。新年恒例の東京箱根間往復大学駅伝競走で前回19位の日体大が優勝した◆走者が次々に失速した前回。過去最低の順位に加え、次の走者がタスキを待たずに繰り上げスタートする屈辱を味わった。出場60回を超える強豪校の伝統は深く傷ついた◆リベンジ(雪辱)を合言葉に挑んだ今年。5区の山登りで主将の服部翔大(3年)が前年優勝の東洋大を逆転し往路を制した。復路は首位でタスキをつなぎ東京・大手町にゴールした◆その直後、チーム全員が整列しコースに一礼。「みなさんに支えてもらったから」と話す姿がさわやかだった◆それもそのはず。別府健至監督がこの1年指導してきたのは、あいさつやトイレのスリッパをそろえるといった生活の基本。練習前にグラウンドも清掃する◆「当たり前のことをいかにきっちりやるか。見えないところを徹底することで、ダレた雰囲気がなくなった」。低迷した状況からどう立ち直るか。日本再生のヒントをもらった気もする。}
新春恒例の第89回箱根駅伝は3日、復路(神奈川・箱根町芦ノ湖駐車場-東京・大手町=5区間109・9キロ)が行われ、往路優勝の日体大がトップを守ったまま、30年ぶり10回目の総合優勝を果たした。予選会からの総合優勝は1997年の神奈川大以来、16年ぶりの快挙となった。日体大は7区高田、8区高柳、9区矢野、3人が区間2位と堅実な走りを見せ、2位との差をじわじわと広げた。前回19位に終わった日体大チームを立て直すために別府監督はあえて3年生の服部翔大選手をキャプテンに起用し、チームの立て直しに着手、選手全員に奮起を促した事が総合優勝につながった。今年もブログを更新するよう努力したい。