うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

今宵(3/14)の月と土星...(845-2)

2008年03月14日 22時31分11秒 | うべプラネタリアン
さて、土星の方。
久しぶりに安定した土星像を目視した。
永安氏もしばらく一人で見るのも寂しいので、近回りの星虫に声を掛けた。
Cosumosuさんがきた。悠希くんが来た。私がパーティで呼びかけた山高同期生の女性達。
別用で会館に来ていた人もさそいこんで、延べ10人になったか。
サエカは風邪引きこもりの様子、かわいそうに。

古い仲間....(844)

2008年03月13日 20時43分41秒 | うべプラネタリアン
プラネタリウムの解説の仕事について、まる3年が経つ。
本来なら、65歳になった年の年度末が定年なのだが、星騒ぎがあまりに騒々しくて、
はしゃぎまわるものだから、もう1年やらせようかということになった。
これで、団塊の世代の誰かの第二の職を奪ったことになる。
ちょびっと忸怩たる気持ちがよぎるが、まあいい。
これほど大騒ぎをする人もいないだろうから、許してもらお。
で、本題だが、
今日、立派な雰囲気の紳士がプラにやってきて、ひどく懐かしげに眺め渡し、
あげく、宇部天文同好会はまだあるのですかと聞く。
こちらが口ごもっていると、「昔同好会にいたんです、ひさゆきさんですよね」と言う。
げっ!お主、何者?!
玖波(←字は違うかも)です、という。
くば、かぁ....ひゃぁびっくり。
ちょうど要請プラの始まる直前で、忙しかったのでとりあえず、3月21日のクラブ例会には
必ず来いと言っておいた。
そう言えば、古い仲間が次々に現れる。
永安氏もそうだが、瀬戸氏、久光氏、石川氏、これに河崎が来れば気絶ものだ。

雨男・曇男....(843-2)

2008年03月12日 22時47分59秒 | うべプラネタリアン
永安さんと私の雨(曇)男ぶりを比べれば、私の方が強い。
よく似た日(今日(3/12)と先週土曜(3/8))を比較してみよう。
午前中よく晴れたので、夕刻に人を集めて、観望会を催した。
先回首謀者は永安氏、今回は私。
曇り具合を比べれば、今日の方が霞は強かった。
第一、先回はカノープスは見えた、今回は見えなかった。
まあ、この差だ。
それにしても集人(星虫)力において、ネットワークは、なかなか効果がある。
今宵20人を越す人が集まった。異様な人々である。
画像は、岸壁のカナン。
向こうに落ちたら溺れる。ピースサインなどしてるところではないのだ。



突然の星空観望会...(843)

2008年03月12日 10時54分59秒 | うべプラネタリアン
今日(3/12)は、春うららかないい天気だ。
夜、22時ころすばると月齢4の月(三日月)が近接する。
美しい光景だろう。いい天気ならこれを逃す手はない。
22時まで待たずとも、すばると月は近接しているので、宵の口でも、
地球照を抱いた美しい三日月とすばるの競演が楽しめるはずだ。
「宵の口でも」がみそで、宵の口ならこの時期まだカノープスに会える。
カノープスの南中は19:40ころだから、①月とすばるの近接、②カノープスの確認
の二つ目的がある、となると、星虫たちを招集しよう。
そこで、星虫代表Q-GGと副代表永安氏とが、共謀し、結託した結果、
3/12 19:30 宇部港東岸壁に集まろうということになった。
即座に、うべプラネタリウムネットワークにその旨、流した。
さあ、この突然の呼びかけに、どれだけの人が集まるか、それが興味津々である。

画像はスペースシャトルからのオリオン(NASA)。



宇宙飛行士・土井隆雄さん...(841)

2008年03月10日 21時39分26秒 | うべプラネタリアン
白河のチロ天文台に土井さんが来ると、藤井旭さんからお招きがあって、
そそくさと駆けつけたのはもう10年も前になるか。
土井さんは宇宙から帰ってまもなくだったろう。
気さくで、星好き少年のままに、誰とも分け隔てなく語り、大いに飲みかつ食っておられた。
美しい奥様も気さくな方だった。
スペースシャトルの中で着ていたラガーシャツを着て、たくさんのおもしろい話を聞かせてくださったのだった。
その土井さんが、日本時間の明日(3/11)15時ころ、再び宇宙に発つ。
このたびは、国際宇宙ステーション(ISS)に、日本の実験棟「きぼう」をくっつける仕事だ。
この後、星出宇宙飛行士がきぼうを完成させ、その後、若田宇宙飛行士がISSに長期滞在をする。
今年は3人の日本人宇宙飛行士が宇宙に行く。土井さんはその先陣だ。
ISSは、サッカー場くらいの大きさになっているので、シリウスくらいの明るさで見えるという。
宇部で、ISSを見るなら、期近かなところでは、3月19日明け方5時30分に、東空低い位置を飛ぶのが見えるはずだ。
JAXAで検索してホームページを開くと、軌道予報が出ている。
画像は1ヶ月まえのISS (NASA)。

ホームズ彗星とカルフォルニア星雲 19...(840)

2008年03月09日 17時47分12秒 | うべプラネタリアン
ホームズ彗星は、依然ペルセウス座にあって、反射星雲NGC1499に
かかるような位置に移動してきた。
NGC1499は、カルフォルニア州に形が似ているというので、ただそれだけの理由で、
カルフォルニア星雲と呼ばれている。
カルフォルニア星雲までは1500光年、ホームズ彗星までは25光“分”である。
距離としても存在としても、比べるべくもないことだが、彗星探査の時、邪魔になるのがこうした星雲星団である。
あやしげな彗星に似た天体が望遠鏡の視野に入ってくると、やっと新彗星発見かと、ときめいて、
よく調べると既知の星雲や星団だったりする。
毎度の希望と失望とに業を煮やし、まぎらわしい天体のリストを作ってしまったのが、
フランスの医師シャルル・メシエだった。
Mのコード番号で1から110まで、星団あり、銀河あり、星雲ありと多彩だ。
このリストのおかげで、メシエ医師は21個もの新彗星を発見するのだが、
彼にとって、邪魔な、除外されるべき天体のリストが一人歩きして、
現代の我々を楽しませてくれている。皮肉だが、愉快だ。
ただ、画像にある、ホームズ彗星と重なったカリフォルニア星雲はメシエリストにはない。
1800 年頃の小さな望遠鏡では、かすかなこの星雲は見えなかったからだ。
ずっと後世になって、かすかな天体まで入れて、New General Catalogue (NGC)が整備された。
NASAが紹介したこの画像は、3月4日の相互の位置である。
日本も含め、多くの天文家がこのめずらしいツーショットを撮って発表している。
どれもなかなか楽しい。

カノープスを見た....(839)

2008年03月08日 21時18分22秒 | うべプラネタリアン
今宵(3/8)はいい天気だから、カノープスを見ようよと、永安さんはカナンに声を掛けた。
先週、いい天気の時に風邪を引いて観望会に参加できなくて、大泣きに泣いたカナンにとって、
その呼びかけは全く天の声の如く、即座に「行くっ!」と返事をしたらしい。
私は私で、昼間課内の人の結婚式に出席して、少々アルコールが残っていたので、
渋い返事をしたのだが、
永安さんは「私の車で連れてゆくから」とかなり強引な誘い。
それでは、サエカにも声を掛けようという話に発展して、7人で宇部の東海岸に出張った。
しかし、19:00頃から雲が厚くなってほとんど視認は不可能という状況になった。
それでもうだうだねばっていたら、19:45ころ霞がわずか薄くなって、やっとカノープスが見えた。
やれやれよかった。
リナンもサエカもその二人のお母さん達も、その星に初めての出会いとなった。
来シーズンはもっとクリアな状況で会わせてやりたい。

れんが....(B83)

2008年03月07日 21時36分55秒 | 史跡散歩
宇部市の梶返の一角に煉瓦塀の路地がある。
なんと言うこともない赤煉瓦の塀が続いている古い「お屋敷」だが、その煉瓦は割と由緒があるものらしい。
同じものが阿知須の一角にもある。
現代は塀はセメントブロックが多く、風情などひとかけらもないが、
赤煉瓦の塀など今新しく作られることがないので、見ようではなかなかいい。
(安全性となると、芯が入っていないので論外だろう)
宇部に、古い煉瓦を研究している方がいらっしゃる。
古い煉瓦とは、江戸末期から明治初年の、「灯台建築」に使われた煉瓦だ。
すべて英国製。
組成を分析すれば、イギリスのどこでいつ造られたものか分類できるそうだが、
それだけの話を聞いて、イギリスのすごさが解る気がした。
当時、あるいは今も、海はすべて彼らの領土(?)だった。
日本の海岸線が彼らの国境だったのだ。
イギリスは本国から建材を持ってきて、お為ごかしに、日本の岬に灯台を造ったが、
すべて彼らのルールにのっとって、自分の領土を確保するためだったのだ。
すこし春めいて、散歩に出かけるとき、赤煉瓦の風情を愛でつつ、そんなことまで想いを広げるとなかなか楽しいのだ。
画像は阿知須の一角。