うべプラネタリアン

プラネタリウム解説の活動を通じ、いろいろ感じたことをさまざまに語りたく....

非常に珍しい現象....(859)

2008年03月31日 20時58分34秒 | うべプラネタリアン
なんと、彗星食が起こる。
食は、月が他の天体を食う。太陽を食えば日食、惑星を隠せば惑星食。
恒星と重なれば、星食。このたび彗星と重なるので、彗星食。
彗星は宇宙の漂泊者。どの角度から太陽につっこんでくるか知れない。
月の通り道は白道といって、太陽の通り道黄道もより5°ずれているが、
それでも大きくズレるわけではない。
だから、日食も惑星食もまあ割と起きやすい現象だが、
相手がさすらい人となるとなかなかジャストミートは起こり難い。
彗星食は極めてまれな現象だといえる。
それが4月10日夜更け22時45分頃、月齢4の月に隠されるというのだ。
相手の彗星は、今年2008年2月1日に中国の天文家が発見した陳・高彗星
(Comet Chen-Gao C/2008 C1)で、10等級前後。
月の暗い側から潜入するが、高度は低く、地球照が明るく、そして、
相手がぼんやりした10等級の天体となると、確認はむつかしいかも知れない。
しかし、晴れていれば20㌢屈折ならいけるかもしれない。
星虫のみなさん、確認チャレンジしてみますか。
なお、陳・高彗星は現在ホームズ彗星のすぐ近くにいるらしい。
一緒に写真に撮ってくれ。
画像データはアストロアーツ社のステラナビV8から。記事も借用。